プロジェクト ダッシュボード (アジャイル)
プロジェクト ダッシュボードを使用すると、イテレーションの完了に向けたチームの進行状況を追跡できます。このダッシュボードには、タスク バーンダウン、バーン レート、および製品バックログの監視に役立つデータが表示されます。
[!メモ]
ダッシュボードへは、チーム プロジェクト ポータルからアクセスします。プロジェクト ダッシュボードにアクセスできるのは、ポータルが有効化され、Windows SharePoint Services 3.0 を使用するようにプロビジョニングされている場合だけです。また、タスク バーンダウン グラフおよびバーン レート グラフを使用できるようにするには、チーム プロジェクトを含むチーム プロジェクト コレクションが SQL Server Reporting Services でプロビジョニングされている必要があります。このレポートは、チーム エクスプローラーを開いて、チーム プロジェクト ノードを展開したときに [レポート] が表示されない場合は使用できません。詳細については、「ダッシュボード (アジャイル)」または「チーム プロジェクト ポータルまたはプロセス ガイダンスへのアクセス」を参照してください。
このトピックの内容
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このダッシュボードを使用すると、次の事項を確認できます。
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必要なアクセス許可
ダッシュボードを表示するには、チーム プロジェクトの SharePoint 製品に対する [読み取り] アクセス許可が割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。ダッシュボードを変更、コピー、またはカスタマイズするには、チーム プロジェクトの SharePoint 製品に対する [メンバー] アクセス許可が割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。詳細については、「チーム プロジェクトへのユーザーの追加」を参照してください。
このダッシュボードでレポートを変更するには、Team Foundation の SQL Server Analysis Services データベースにおける TfsWarehouseDataReaders セキュリティ ロールのメンバーである必要があります。Team Foundation のウェアハウス データベースに対する読み取りアクセス権も必要です。詳細については、「Visual Studio ALM 用データ ウェアハウスのデータベースへのアクセスの許可」を参照してください。
作業項目を表示するには、読み取りユーザー グループのメンバーであるか、または [このノードの作業項目を表示します] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。作業項目を作成または変更するには、貢献者グループのメンバーであるか、または [このノードの作業項目を編集します] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。詳細については、「アクセス許可の管理」を参照してください。
ダッシュボードに表示されるデータ
プロジェクト ダッシュボードを使用すると、タスクの完了に向けて、チームの作業がどの程度進行しているかを把握できます。具体的には、このダッシュボードには、次の図と表で説明されている Web パーツが表示されます。
[!メモ]
バーンダウン グラフ、バーン レート グラフ、レポート ( および ) は、チーム プロジェクトの Analysis Services をホストするサーバーが使用できない場合には表示されません。
プロジェクト ダッシュボードに表示されるグラフの解釈、更新、またはカスタマイズの方法の詳細については、次の表に示されているトピックを参照してください。
Web パーツ |
表示されるデータ |
関連トピック |
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過去 4 週間以内に、チームがすべてのタスク作業項目に費やした総時間の累積値を示すビジュアル表現。 [最適な傾向] の線は、残存作業に基づく作業の完了時期およびレポートの終了日を計算し、傾斜または軌道で表します。線は開始日の残存作業から計算され、終了日の位置で x 軸に交差するように描画されます。 |
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チームの実際のバーン レートと必要なバーン レートを示す棒グラフ。バーン レートは、予定された作業をチームが実際にどのぐらいの時間で完了したか、およびスケジュールで現在アクティブになっているタスクを完了するためには、レートをどのくらいにする必要があるかを示します。 |
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アクティブなユーザー ストーリーの Team System Web Access リスト。 |
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間近に迫っているイベントのリスト。このリストは、SharePoint Web パーツから派生します。 |
該当なし |
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アクティブな作業項目、解決した作業項目、および終了した作業項目の数。それぞれの数字をクリックして、作業項目のリストを開くことができます。このリストは、Team System Web Access Web パーツから派生します。 |
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最新のビルドおよびその状態のリスト。特定のビルドをクリックすることで、その詳細を表示できます。このリストは、Team System Web Access Web パーツから派生します。 凡例: : ビルドは進行中です : ビルドは開始されていません : ビルドに成功しました : ビルドに失敗しました : ビルドが停止されました : ビルドが一部成功しました |
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最新のチェックインのリスト。特定のチェックインをクリックすることで、その詳細を表示できます。このリストは、Team System Web Access Web パーツから派生します。 |
タスク バーンダウンとバーン レートの追跡に必要なアクティビティ
正確で効果的なレポートがプロジェクト ダッシュボードに表示されるようにするには、チームは次のアクティビティを実行する必要があります。
タスクを定義します。
作業の進行に合わせて各タスクの [完了] フィールドと [残り] フィールドを指定および更新します。
重要 タスクをサブタスクに分割する場合、作業時間はサブタスクにのみ指定してください。この作業時間は、親タスクおよびユーザー ストーリーの集計値としてロール アップされます。
タスクの [アクティブ] から [終了] への進行状況に合わせて、それぞれの [状態] を更新します。
(省略可能) イテレーション パスおよび区分パスのフィールドでフィルター処理する場合は、各作業項目のイテレーション パスと区分パスを指定します。
イテレーションの追跡
製品所有者およびチームは、プロジェクト ダッシュボードを使用することで、チームの進行状況を表示でき、チームの進行状況に問題がないかどうかを確認できます。
プロジェクト ダッシュボードのカスタマイズ方法、およびダッシュボードに表示されるインジケーターに基づく確認事項の種類の詳細については、次のセクションを参照してください。
イテレーションのタスク バーンダウン レポートの変更
進行状況の監視
イテレーションのタスク バーンダウン レポートの変更
プロジェクト ダッシュボードを使用してイテレーションを追跡するには、レポート マネージャーでタスク バーンダウン レポートおよびバーン レート レポートのパラメーターを変更して、イテレーションの開始日および終了日を反映させる必要があります。既定では、開始日は現在の日付よりも 5 日前になっています。
特定のイテレーションに対応するようにタスク バーンダウン レポートおよびバーン レート レポートを変更するには
ダッシュボードのナビゲーション ペインで、[レポート] をクリックします。
レポート マネージャーで、[ダッシュボード] をクリックし、[バーンダウン] をクリックします。
[プロパティ] をクリックし、[パラメーター] をクリックします。
StartDateParam パラメーターについて、[既定値より優先] をクリックし、テキスト ボックスに mm/dd/yyyy の形式でイテレーションの開始日を入力します。
EndDateParam パラメーターについて、[既定値より優先] をクリックし、テキスト ボックスに mm/dd/yyyy の形式でイテレーションの終了日を入力します。
[適用] をクリックします。
レポート マネージャーの上部で、[ダッシュボード] ナビゲーション リンクをクリックし、[書き込みレート] をクリックします。
手順 3. ~ 6. を繰り返します。
プロジェクト ダッシュボードに戻り、ブラウザーを最新の情報に更新します。
[タスク バーンダウン] グラフに、新しい開始日と終了日が表示されていることを確認します。
タスク バーンダウン レポートまたはバーン レート レポートで作業時間数と作業項目数の表示を切り替えるには
ダッシュボードのナビゲーション ペインで、[レポート] をクリックします。
レポート マネージャーで、[ダッシュボード] をクリックし、[バーンダウン] または [書き込みレート] をクリックします。
[プロパティ] をクリックし、[パラメーター] をクリックします。
[YAxis] ボックスの一覧で、次のオプションのいずれかをクリックします。
[作業時間数] は、イテレーションに定義されているすべてのタスクの作業時間の累積数を表示します。
[作業項目数] は、イテレーションに定義されている状態によってグループ化された作業項目の累積数を表示します。
[適用] をクリックします。
タスク バーンダウン レポートで各種の傾向線を表示するには
ダッシュボードのナビゲーション ペインで、[レポート] をクリックします。
レポート マネージャーで、[ダッシュボード] をクリックし、[バーンダウン] をクリックします。
[プロパティ] をクリックし、[パラメーター] をクリックします。
[TrendLineParameter] ボックスの一覧で、次のいずれかのオプションをクリックします。
[実績の表示] は、実際のバーンダウンに基づいたバンドを表示します。イテレーションの終了が予想される時点で、バンドは x 軸と交差します。
[最適値の表示] は、開始日の残存作業から終了日の x 軸までの直線を表示します。
[両方表示] は、実際の傾向線と最適な傾向線の両方を表示します。
[なし] は、傾向線を表示しません。
[適用] をクリックします。
プロジェクト ダッシュボードに戻り、ブラウザーを最新の情報に更新します。
進行状況の監視
チームの進行状況を監視するには、[タスク バーンダウン (時間)] レポートで、次のタイプの指標を確認します。
タスク バーンダウン (時間) レポートでは実績作業の増加が止まっているか。
1 つ以上の懸案事項によって進行が止まっているか、または既にチームで完了、修正、および検証した作業項目がまだ解決および終了していない可能性を示しています。
チームはイテレーション中に作業スコープを追加または拡張しているか。
残存作業の量が一定期間で大幅に増えている場合、見積もりが不正確であるか、スコープ クリープの可能性を示しています。つまり、イテレーションの開始時にチームが作業を正確に見積もらなかったか、またはイテレーションの開始後にチームが機能を追加したことを示しています。必要な工数が見積もり工数を超過する場合、チーム メンバーは難易度、時間、またはその他の要因を低く見積もっていた可能性があります。根本的な原因を調査する必要があります。たとえば、タスクをどのように細分化するかを決める場合に役立つことがあります。
レポートにおける変化は予測と一致するか。
ダッシュボードのレポートは、チームが追跡している作業を反映します。レポートの内容は、チームが作業について行った決定および変更に基づいて変わるということを理解しておく必要があります。チームが他のイテレーションに作業を再割り当てするか、イテレーションの作業を追加することを決定した場合、プロジェクト ダッシュボード上の 1 つ以上のレポートにその決定内容が反映されます。
[残存作業] の傾斜が [最適な傾向] の線に近いか下方で推移している場合、チームはイテレーション計画を順調に実行しています。ただし、[残存作業] の傾斜が [最適な傾向] の線より高い場合は、チームがイテレーションの終了までに計画済みのすべてのタスクを完了できない可能性が高くなります。