UML モデルの検証
Visual Studio Ultimate で描画できる UML モデルの一部が、プロジェクトで無効と見なされる場合があります。たとえば、ユース ケースのアクターを表す生存線のあるシーケンス図には、必ずユース ケースをリンクするよう要求される場合があります。制約をインストールまたは定義することで、このような要件をチームが順守するよう支援できます。制約は、ユーザーがモデルを保存するときまたは開くときに適用でき、メニュー コマンドから呼び出すことができます。
制約は、チームが UML モデルをどのように解釈して使用するかに基づくため、Visual Studio には制約は付属していません。ただし、独自の制約を定義すること、および他のユーザーが定義した制約をインストールすることができます。制約を定義する方法、および制約を配布用にパッケージ化する方法については、「方法: UML モデルの検証制約を定義する」を参照してください。
検証の起動
検証拡張機能のインストールが完了している場合、次の状況で、検証拡張機能が提供している制約を適用できます。一部の制約は、これらの状況の一部でのみ適用されるように設定されています。
検証コマンド。任意の時点で検証を呼び出すには、[アーキテクチャ] メニューの [UML モデルの検証] をクリックします。
[!メモ]
検証制約がインストールされている場合に限り、コマンドが表示されます。
**モデルを保存するとき。**モデルを保存するとき、検証制約を適用できます。これらの制約の目的は、プロジェクトの解釈に従った場合に無効であるモデルが保存されることがないようにすることです。
エラーがある場合は、モデルを保存するかどうかを確認するメッセージが表示されます。エラーを修正するか、またはモデルをそのまま保存するかを選択することができます。
**モデルを開くとき。**モデルを開くときに、検証メソッドを適用して、モデルを保存したときに存在していたエラー メッセージを復元できます。エラーは、モデルの異なる部分で作業していた複数のユーザーによって加えられた変更の間の不整合が原因で発生する場合もあります。詳細については、「モデルの共有と図のエクスポート」を参照してください。
検証エラーは、Visual Studio エラー ウィンドウで報告されます。
エラーが発生している要素を図内で選択するには、エラーをダブルクリックします。この操作は、エラーが発生している要素を、開いている図に表示できる場合に限り有効です。
検証制約のインストール
制約は、Visual Studio 拡張 (VSIX) ファイル内にパッケージ化されます。通常、一連の制約は、メニュー コマンド、プロファイル、ツールボックス項目などの他の定義も含む拡張機能の一部となります。
Visual Studio 拡張機能をインストールするには
.vsix エクスプローラーでファイルをダブルクリック (またはエクスプローラーをファイル)。
既に実行されている Visual Studio のインスタンスを再起動します。
検証制約の無効化およびアンインストール
制約を適用しないモデルを操作するとき、制約を含む拡張機能を一時的に無効にできます。この方法により、各種の拡張機能を有効または無効にして、さまざまなモデルを個別に操作できます。
Visual Studio 拡張機能を無効化またはアンインストールするには
Visual Studio で、[ツール] メニューの [拡張機能マネージャー] をクリックします。
拡張機能の横にある [無効化] をクリックして一時的にその拡張機能を無効にします。後で拡張機能マネージャーに戻って、拡張機能を再び有効にすることができます。
または
[アンインストール] をクリックして拡張機能を削除します。
Visual Studio を再起動します。