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TableAdapter 構成ウィザード

TableAdapter 構成ウィザードを使用して、TableAdapter を作成および編集します。このウィザードでは、入力した SQL ステートメントまたはデータベース内の既存のストアド プロシージャに基づいて TableAdapter が作成されます。このウィザードを使用すると、ウィザードに入力した SQL ステートメントに基づいて、データベース内に新しいストアド プロシージャを作成することもできます。

TableAdapter は、データベースに接続し、データベースに対してクエリまたはストアド プロシージャを実行し、クエリまたはストアド プロシージャによって返されたデータを DataTable に格納します。TableAdapter は既存のデータ テーブルにデータを格納するのに加え、データが格納された新しいデータ テーブルを返すこともできます。詳細については、「TableAdapter の概要」を参照してください。

ウィザードの実行

ウィザードを実行し、TableAdapter とこれに関連する DataTable を作成または編集します。詳細については、「方法 :TableAdapter 構成ウィザードを開始する」を参照してください。

データ接続の選択

接続の一覧から既存の接続を選択するか、[新しい接続] をクリックして [接続の追加] ダイアログ ボックスと [接続の変更] ダイアログ ボックス (一般) を開き、データベースへの接続を作成します。

[接続のプロパティ] ダイアログ ボックスへの入力を完了すると、[接続の詳細情報] 領域に、選択したプロバイダーと接続文字列に関する読み取り専用の情報が表示されます。

アプリケーション構成ファイルへの接続文字列の格納

接続文字列をアプリケーション構成ファイルに格納するには、[次の名前で接続を保存する] をオンにします。接続の名前を入力するか、あらかじめ入力されている既定の名前を使用します。

接続文字列をアプリケーション構成ファイルに保存すると、データベース接続の変更時のアプリケーションの保守プロセスが簡単になります。データベース接続に変更が加えられた場合は、アプリケーション構成ファイル内の接続文字列を編集できます。この方法を使うと、ソース コードを編集してアプリケーションを再コンパイルする必要はありません。アプリケーション構成ファイル内の接続文字列を編集する方法については、「方法: 接続文字列を保存および編集する」を参照してください。

セキュリティに関するメモセキュリティに関するメモ

情報は、アプリケーション構成ファイル内にプレーンテキストとして格納されます。機密情報への未承認アクセスの可能性を減らすために、データを暗号化できます。詳細については、「データの暗号化と復号化」を参照してください。

[コマンドの種類を選択します]

データベースに対して実行するコマンドの種類を選択します。

[コマンドの種類を選択します] ページで、データベースからデータをフェッチするメソッドを次から選択します。

  • [SQL ステートメントを使用する]: このオプションを選択すると、データベースからデータを選択する SQL ステートメントを入力できます。

  • [新しいストアド プロシージャの作成]: このオプションを選択し、指定した SELECT ステートメントに基づいてウィザードで新しいストアド プロシージャをデータベースに作成します。

  • [既存のストアド プロシージャを使用]: このオプションを選択し、データベースに既に存在するストアド プロシージャを TableAdapter の SELECT、INSERT、UPDATE、および DELETE の各コマンドに割り当てます。

[SQL ステートメントを使用する]

ここでは、[SQL ステートメントを使用する] オプションを選択した場合に、TableAdapter 構成ウィザードを完了する方法について説明します。

[SQL ステートメントの生成] ページでは、実行するとデータ テーブルにデータが格納される SQL ステートメントを入力します。

[!メモ]

このウィザードを使用すると、SQL クエリを作成するためのビジュアル ツールであるクエリ ビルダーにアクセスできます。クエリ ビルダーを開くには、[クエリ ビルダー] をクリックします。クエリ ビルダーの使い方の詳細については、「クエリおよびビュー デザイナー ツール」を参照してください。

[ウィザードの結果] ページに、TableAdapter 作成の結果が表示されます。ウィザードで問題が発生すると、このページにエラー情報が表示されます。

[生成するメソッドの選択]

このページには、データをフェッチして更新するためにウィザードで生成する TableAdapter のメソッドを選択するオプションが用意されています。

  • [DataTable にデータを格納する]
    データ テーブルにデータを格納する TableAdapter の既定のメソッドを作成します。このメソッドを呼び出す際には、データ テーブルの名前をパラメーターとして渡します。

    [メソッド名] ボックスの既定の名前を変更することもできます。

  • [DataTable を返す]
    データが読み込まれたデータ テーブルを返す TableAdapter のメソッドを作成します。アプリケーションによっては、既存のデータ テーブルにデータを読み込む方法に比べ、データが読み込まれたデータ テーブルを返す方法がより適している場合があります。

    [メソッド名] ボックスの既定の名前を変更することもできます。

  • [更新を直接データベースに送信するためのメソッドを作成する]
    基になるデータベースに変更内容を書き込むために必要な INSERT、UPDATE、および DELETE の各コマンドを作成します。このボックスをオンにすることは、GenerateDBDirectMethods プロパティを true に設定することに相当します。

    [!メモ]

    元の SQL ステートメントに十分な情報が含まれていないか、クエリが更新可能なクエリではない場合、このオプションは使用できません。たとえば、JOIN クエリや単一の値 (スカラー) を返すクエリで、このような状況が起こります。

[新しいストアド プロシージャの作成]

ここでは、[新しいストアド プロシージャの作成] オプションを選択する場合に、TableAdapter 構成ウィザードを完了する方法について説明します。

  1. [ストアド プロシージャの生成] ページで、データ テーブルにデータを格納する SQL ステートメントを入力します。これが、TableAdapter の SELECT ステートメントになり、データの選択、更新、挿入、および削除を行うストアド プロシージャを作成する際の基礎にもなります。

    [!メモ]

    このウィザードを使用すると、SQL クエリを作成するためのビジュアル ツールであるクエリ ビルダーにアクセスできます。クエリ ビルダーを開くには、[クエリ ビルダー] をクリックします。クエリ ビルダーの使い方の詳細については、「クエリおよびビュー デザイナー ツール」を参照するか、このダイアログ ボックスで F1 キーを押してください。

  2. [ストアド プロシージャの作成] ページで、次の操作を行います。

    1. 新しいストアド プロシージャの名前を入力します。

    2. 基になるデータベースにストアド プロシージャを作成するかどうかを選択します。

      [!メモ]

      データベースにストアド プロシージャを作成できるかどうかは、それぞれのデータベースのセキュリティ設定とアクセス許可に応じて決まります。たとえば、データベースに新しいストアド プロシージャを作成するアクセス許可を持っていない場合は、作成するオプションを実行できません。

    [ウィザードの結果] ページに、TableAdapter 作成の結果が表示されます。ウィザードで問題が発生すると、このページにエラー情報が表示されます。

[既存のストアド プロシージャを使用]

ここでは、[既存のストアド プロシージャを使用] オプションを選択する場合に、TableAdapter 構成ウィザードを完了する方法について説明します。

dex7k4dw.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif[コマンドを既存のストアド プロシージャにバインドする]

TableAdapter の SELECTINSERTUPDATE、および DELETE の各コマンドで実行するストアド プロシージャを選択します。これらのストアド プロシージャは、関連付けられたメソッドが TableAdapter で呼び出されると実行されます。たとえば、UPDATE コマンドに割り当てられたストアド プロシージャは、TableAdapter.Update() メソッドが呼び出されると実行されます。

選択したストアド プロシージャのパラメーターを、データ テーブルの対応する列に割り当てます。たとえば、テーブルの CompanyName 列に渡す @CompanyName という名前のパラメーターをストアド プロシージャが受け取る場合、@CompanyName パラメーターの [ソース列] を CompanyName に設定します。

[!メモ]

SELECT コマンドに割り当てられたストアド プロシージャは、ウィザードの次の手順で指定する TableAdapter のメソッドを呼び出すと実行されます。既定では Fill になっているため、SELECT プロシージャを実行する一般的なコードは TableAdapter.Fill(tableName) です。既定の Fill から変更する場合は、Fill を割り当てる名前に置き換え、"TableAdapter" を TableAdapter の実際の名前 (たとえば、CustomersTableAdapter) に置き換えます。

[詳細オプション]

[詳細オプション] をクリックすると、TableAdapter の次の詳細オプションが表示されます。

  • [INSERT、UPDATE、および DELETE ステートメントの生成]

    このオプションを選択すると、[SQL ステートメントの生成] ページで定義した SELECT ステートメントに基づいて、ウィザードが INSERT、UPDATE、および DELETE の各ステートメントの生成を試みます。

  • [オプティミスティック同時実行制御]

    このオプションを選択すると、データ テーブルに元の各レコードを読み込んだ後にこれらのレコードが変更された場合は検出するように UPDATE ステートメントと DELETE ステートメントが変更されます。同時実行違反を検出すると、例外がスローされます。

  • [データ テーブルの更新]

    このオプションを選択すると、INSERT ステートメントと UPDATE ステートメントを実行した後で、テーブルのデータが最新の内容に更新されます。

次の手順

ウィザードが完了すると、TableAdapter がデータセットに追加され、データセット デザイナーで表示および編集できるようになります。ウィザード終了後に行う作業がいくつかあります。

参照

処理手順

方法 : TableAdapter クエリを作成する

方法 : TableAdapter クエリを編集する

方法 : データベース内のデータに接続する

チュートリアル: Windows フォームでのデータの表示

関連項目

TableAdapter クエリの構成ウィザード

概念

Visual Studio 2012 のデータ アプリケーション開発に関する新機能

Visual Studio でのデータへの Windows フォーム コントロールのバインド

型指定されたデータセットの作成と編集

データ ソースの概要

Visual Studio でのデータへのコントロールのバインド

データの検証

その他の技術情報

データに関するチュートリアル