手順 2: ラベルを使用した迷路の作成
次に、迷路を作成していきます。ここでは、多数の Label コントロールをフォームに追加することで迷路を作成します。ラベルは、通常はテキストを表示するために使用します。しかし、このプロジェクトでは、迷路の壁になる色付きの四角形をフォームに描画するためにラベルを使用します。
このトピックのビデオ版については " " を参照してください。
ラベルを使用して迷路を作成するには
Windows フォーム デザイナーで、ツールボックスの [コモン コントロール] グループに移動し、[Label] をダブルクリックしてフォームにラベルを追加します。
ラベルがサイズを変更できる四角形になるように、いくつかのプロパティを設定します。
[AutoSize] プロパティを [False] に設定します。
BackColor プロパティを好みの色に設定します (このチュートリアルでは、[WEB カラー] タブから [ロイヤルブルー] を選択しています)。
Text プロパティを変更します。ここでは空にするため、label1 というテキストを選択して削除します。
塗りつぶされた四角形のラベル
これで、Label コントロールが塗りつぶされた四角形になりました。
[!メモ]
Label コントロールは本来はラベルとして使用するものであるため、少し変わった使用方法に思えるかもしれません。ここでは、ラベルの機能を利用して、図形を描画するブロックとして使用しています。プログラミングを行う際には、ツールボックス (ここでは IDE のツールボックス) のツールが本来の用途以外にも利用できないかどうかを考えることも重要です。
これで、クリエイティブな方法で迷路を作成できます。ラベルを選択し、[編集] メニューの [コピー] をクリックして (または Ctrl キーを押しながら C キーを押して)、ラベルをコピーします。次に、それを何度か貼り付けます。[編集] メニューの [貼り付け] をクリックします (または Ctrl キーを押しながら V キーを押します)。これが迷路の横向きの壁になります。壁を 1 つ選択し、縦に長く横に短くなるようにドラッグします。これをコピーして何度か貼り付けて、縦方向の壁を作成します。
ラベルをパネルのさまざまな位置にドラッグし、迷路を作成します。通路を狭くしすぎるとゲームが難しくなりすぎるので注意してください。左上隅は迷路のスタート地点になるので、スペースを確保しておきます。
[!メモ]
前の手順で説明したように、フォームのサイズを変更する際、IDE のステータス バーにそのサイズが表示されます。ラベルまたは他のどのコントロールのサイズを変更するときも、同じようにサイズが表示されます。これを利用すると、たとえば迷路のすべての壁を同じ幅にしたりすることができます。
パネルを配置するときに使用した IDE の配置バーは、迷路の壁を配置するときにも役立ちます。キーボードの方向キーを使用して、現在選択しているコントロールの位置を微調整することもできます。サイズは次の図のようにステータス バーに表示されます。
サイズが表示されたステータス バー
迷路のレイアウトが終了したら、ツールボックスの [コモン コントロール] グループに移動し、もう一度 [Label] をダブルクリックします。[プロパティ] ウィンドウで、(Name) 行を使用して finishLabel という名前を付け、Text プロパティを Finish に変更します。
新しい Finish ラベルを迷路のゴール地点にドラッグします。これがユーザーが目指すゴール地点になります。
プロジェクトを保存し、プログラムを再び実行します。迷路の完成したフォームの例を次に示します (迷路の中身はそれぞれ異なります)。
迷路の完成したフォーム
続行または確認するには
チュートリアルの次の手順に進むには、「手順 3: ゲームの終了」を参照してください。
チュートリアルの前の手順に戻るには、「手順 1: プロジェクトの作成とフォームへのパネルの追加」を参照してください。