Lab Management コンポーネントの復元
このトピックの手順に従うと、障害が発生した Visual Studio Lab Management の 1 つ以上のコンポーネントを復元できます。どのコンポーネントに障害が発生したかに基づいて実行する手順が決まりますが、次の順序で実行する必要があります。
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) のライブラリ サーバーを復元する
SCVMM を実行するサーバーを復元する
Team Foundation Server を復元する
Hyper-V ホストを復元する
この推奨手順に従うと、SCVMM にあるすべての仮想マシン、テンプレート、ホスト、および他のオブジェクトが Team Foundation Server に認識されるようになります。ただし、SCVMM のバックアップ後から Team Foundation Server のバックアップ前までの間に SCVMM からオブジェクトが削除された場合、それらのオブジェクトは Team Foundation Server に認識されません。後で説明するように、Microsoft Test Manager からそれらのオブジェクトを削除できます。
前の手順を実行するには、次の条件を満たしている必要があります。
新しいコンピューターのネットワーク名が、置換されたコンピューターの名前と一致している。
すべてのセキュリティ アカウントが復元されている。
すべてのソフトウェアが同じ状態に復元されている。
必要なアクセス許可
この手順を実行するには、次のグループのメンバーである必要があります。
Team Foundation の管理コンソールを実行しているサーバーの Administrators セキュリティ グループ。
SQL Server System Administrator セキュリティ グループ。またはバックアップするデータベースをホストする SQL Server の各インスタンスで [SQL Server のバックアップの実行とメンテナンス プラン] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。
SCVMM の管理者ユーザー ロール。
SCVMM のライブラリ サーバーの復元
ライブラリ サーバーを復元するときは、ホストおよびライブラリ共有に同じ名前を使用してください。詳細については、Microsoft Web サイトの「VMM データベースのバックアップと復元」を参照してください。
SCVMM を実行するサーバーの復元
SCVMM を実行するサーバーを復元するには
SCVMM を実行するサーバーを復元し、古いサーバーと同じコンピューター名を付けます。
詳細については、Microsoft Web サイトの「VMM データベースのバックアップと復元」を参照してください。
Team Foundation のアプリケーション層サーバーの $machinename が、SCVMM を実行するサーバーの Administrators グループのメンバーであることを確認します。
最新のバックアップの後に追加または削除したホスト グループまたはライブラリ共有があれば、これらを追加または削除します。詳細については、Microsoft Web サイトの「VMM データベースのバックアップと復元」を参照してください。
Team Foundation Server の復元
Team Foundation Server に障害が発生した場合は、配置を構成するアプリケーション層サーバーとデータ層サーバーの両方を復元する必要があります。これらのコンポーネントは、同じサーバーまたは複数のサーバーでホストされる場合があります。
Team Foundation Server を復元するには
Team Foundation Server を実行するサーバーを復元します。
詳細については、「アプリケーション層サーバーの復元」、「同じ場所へのデータの復元」、「Restore Data to a Different Server or Instance」、または「Restore a Single Server Deployment to New Hardware」を参照してください。
コンピューター名、アカウント、およびソフトウェアは、すべて同じ状態に戻す必要があります。コンピューターは、ドメインに所属および接続する必要があります。
Team Foundation Server を新しいコンピューターに復元する場合は、Lab Management の通知 URL を新しいコンピューターの URL に合わせて更新する必要があります。Team Foundation 管理コンソールでラボ URL を設定する方法の詳細については、「SCVMM 環境用の Lab Management の構成」を参照してください。
Team Foundation Server を実行するユーザー アカウントが、SCVMM を実行するサーバーの Administrators グループのメンバーであることを確認します。Team Foundation Server がネットワーク サービスとして実行されている場合、TFS_MACHINE$ アカウントは、SCVMM を実行するサーバーの Administrators グループのメンバーである必要があります。
次の手順を実行して、Team Foundation Server を実行するユーザー アカウントが、すべての Hyper-V ホスト上で Administrators グループのメンバーであることを確認します。
Team Foundation 管理コンソールを開きます。
[Lab Management] タブで [ホスト グループの構成] をクリックし、[確認] をクリックします。
ユーザー名とパスワードが要求されたら、すべての Hyper-V ホスト上の Administrators グループのメンバーのユーザー名とパスワードを入力します。Team Foundation Server のサービス アカウントがそのメンバーに対して自動的に構成されます。
各チーム プロジェクト コレクションについて、手順 b. と c. を繰り返します。
SCVMM で、Team Foundation Server の復元ポイントより後に作成された仮想マシンがある場合は、手動で削除します。
これらの仮想マシンは、Microsoft Test Managerまたは Microsoft 環境ビューアーに表示されません。仮想マシンの説明フィールドでチーム プロジェクト名を検索して、SCVMM からこれらの仮想マシンを探すことができます。
Microsoft Test Manager で、Team Foundation Server の復元ポイントより後に削除された仮想マシンがある場合は、手動で削除します。
これらの仮想マシンは SCVMM 内にありません。Microsoft Test Manager でも Microsoft 環境ビューアーでも、環境の状態は失敗になり、仮想マシンの状態は削除済みになります。チーム プロジェクト コレクションに関連付けられていた SCVMM ホスト グループにホストが追加された場合は、次回環境を配置するときにそのホストを配置できます。
Microsoft Test Manager で、Team Foundation Server の復元ポイントより後に SCVMM から削除されたホストがある場合は、手動で削除します。
これらのホストは仮想マシンおよび環境を実行できなくなったため、これらのホスト上にあるすべての環境が Microsoft Test Manager でも Microsoft 環境ビューアーでも失敗として表示されます。
Team Foundation Server の復元ポイントより後にチーム プロジェクト コレクションおよびチーム プロジェクトに関連付けられたホスト グループがある場合は、再度手動で関連付けます。
このホスト グループ上の仮想マシンは、チーム プロジェクトに関連付けられません。
チーム プロジェクト コレクションとチーム プロジェクトの両方のレベルで、Team Foundation Server の復元ポイントより後に関連付けが解除されたホスト グループがある場合は、関連付けを手動で解除します。
詳細については、「方法: チーム プロジェクト コレクションのホスト グループを変更する」を参照してください。
Team Foundation Server の復元ポイントより後にチーム プロジェクトに関連付けられたホスト グループがある場合は、再度関連付けます。
Team Foundation Server の復元ポイントより後にチーム プロジェクトに関連付けられたライブラリ共有がある場合は、再度関連付けます。チーム プロジェクトにインポートされていた仮想マシンとテンプレートはすべて再度インポートします。
Hyper-V ホストを復元する
仮想環境があるホストがクラッシュした場合、この環境は失敗状態になります。
仮想マシンを実行していた物理ホストを復元するには
バックアップからホストを復元し、SCVMM に接続します。
詳細については、Microsoft Web サイトの「VMM データベースのバックアップと復元」を参照してください。
ホスト上で仮想マシンが再度実行されている場合は、追加の操作は必要ありません。Lab Management が、実行しているすべての仮想マシンの新しい状態を正しい状態に更新します。仮想マシンを復元できず、これが新しいホストである場合、Microsoft Test Manager または Microsoft 環境ビューアー上で、その環境は失敗として表示され、仮想マシンは削除済みとして表示されます。
Microsoft Test Manager を更新し、このホスト上で実行していた環境を手動で削除してから、もう一度作成します。
このホスト上で実行していた環境を判断する必要がある場合は、どの仮想マシンがどのホストで実行していたかを示す一覧を SCVMM から参照できます。
参照
処理手順
Move a Team Project Collection