方法: SCVMM を使用してドメイン コントローラー仮想マシンを準備する
ネットワークの分離を使用する仮想環境では、環境内の仮想マシンが、ワークグループに属しているか、環境内のドメイン コントローラー (DC) 仮想マシンにより制御されているプライベート ドメインに属している必要があります。ネットワークの分離を使用する環境の設定手順には、ドメイン コントローラー仮想マシンの準備が含まれます。他の手順の詳細については、「ネットワーク分離環境の作成および使用」を参照してください。
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、次のグループのメンバーである必要があります。
- System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) の管理者ユーザー ロールまたはセルフサービス ユーザー ロール
SCVMM のロールの詳細については、「ユーザー ロールの管理」を参照してください。
ドメイン コントローラー仮想マシンを準備するには
SCVMM 管理者コンソールを使用して、オペレーティング システムが Windows Server 2008 R2 である新しい仮想マシンを作成します。
既存のイメージを再利用したりカスタマイズしたりせずに、オペレーティング システムの新しいインストールを使用することをお勧めします。
少なくとも 1 GB のメモリを必ず仮想マシンに割り当ててください。
仮想マシンに Active Directory および DNS サーバー ロールをインストールします。Active Directory を Windows Server 2008 R2 にインストールする方法の詳細については、「ステップ バイ ステップ ガイド - Windows Server 2008 の Active Directory ドメイン サービスのインストールおよび削除」を参照してください。
Lab Management は、Active Directory および DNS において、環境内の個々の仮想マシンの使用をサポートしていません。
ドメイン コントローラーがフォレスト内の唯一の DC であり、フォレストのルートになっていることを確認します。
社内ネットワークまたはラボ ネットワークで既に使用されているドメイン名は使用できません。たとえば、ネットワーク内のドメイン名に test.contoso.com があった場合、プライベート ドメインに同じ名前を使用することはできません。
ドメイン コントローラー仮想マシンにテスト エージェントをインストールします。詳細については、「テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成」を参照してください。
Active Directory および DNS が正しくインストールされていることを確認します。
仮想マシンがこれまでにネットワーク接続していた場合は、仮想マシンに対するエントリが DNS エントリだけであることを確認してください。これらの手順は、Active Directory および DNS をインストールした後で、仮想マシンをライブラリに格納する前に一度だけ実行します。これらの手順を実行し、すぐに仮想マシンをシャットダウンします。これらの操作を実行した後に仮想マシンを再起動する場合、またはこれらの操作を実行した後、長い間仮想マシンを実行したままにする場合は、操作をもう一度実行してください。
[スタート]、[管理ツール]、[DNS] の順にクリックして、DNS ツールを開きます。
DNS ツールで、[前方参照ゾーン] に移動します。[前方参照ゾーン] の下で各ゾーンを選択します。[データ] 列に IP アドレスが示されているゾーンの下の DNS エントリをすべて削除します。
DNS ツールで、[逆引き参照ゾーン] に移動します。逆引き参照ゾーンが構成されている場合は、そのゾーンの下のすべての DNS エントリを削除します。
DNS ツールを閉じます。
仮想マシンをシャットダウンし、SCVMM ライブラリに格納します。
Active Directory VM の電源は切らないでください。適切にシャットダウンする必要があります。
Sysprep を実行したり、仮想マシンをテンプレートとして SCVMM に格納したりして、Active Directory VM を汎化しないでください。