UML クラス図の属性のプロパティ
Visual Studio Ultimate の UML クラス図では、クラスとインターフェイスに属性を追加できます。属性は、クラスまたはインターフェイスのインスタンスにアタッチできる値を定義します。
属性を追加するには、クラスまたはインターフェイスを右クリックし、[追加] をポイントして、[属性] をクリックします。
クラスの属性が図上に表示されていない場合は、クラスまたはインターフェイスの上部にあるシェブロンをクリックして展開します。[属性] ヘッダーが表示されている場合は、[+] をクリックして属性のセクションを展開します。
属性のシグネチャ
属性のシグネチャは、UML クラス図のクラスまたはインターフェイスで属性を表す行です。属性のシグネチャの形式を次に示します。
+ AttributeName : TypeName [*]
+ はパブリックな可視性を表します。これ以外に指定できる値は、- (プライベート)、# (プロテクト)、または ~ (パッケージ) です。
属性が静的な場合、AttributeName は下線付きで表示されます。
この属性が型を持たない場合、: TypeName は省略されます。
[*] は、多重度を表します。多重度が 1 の場合は省略されます。
プロパティ
UML クラス図のクラスまたはインターフェイスの属性のプロパティを次の表に示します。
属性のプロパティを表示するには、図でクラスまたはインターフェイスの属性を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。プロパティがプロパティ ウィンドウに表示されます。
属性のプロパティを表示するには、属性を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
プロパティ |
既定値 |
Description |
---|---|---|
既定値 |
(空) |
分類子がインスタンス化されるときの属性の値。 |
Is Read Only |
False |
true の場合、属性の値は変更できません。 |
Is Static |
False |
true の場合、この属性の単一の値がこの型のすべてのインスタンスで共有されます。 true の場合、属性の名前が図に表示されるときに下線が付きます。 |
名前 |
(新しい名前) |
所有する分類子内で一意である必要があります。 |
種類 |
(なし) |
プリミティブ型 (たとえば、Integer)、またはモデルで定義された型。このプロパティに新しい型の名前を入力した場合、UML モデル エクスプローラーの [未指定の型] の下に型が追加されます。 |
Visibility |
Public |
指定できる値とシグネチャに表示される文字は次のとおりです。 + Public: グローバルに参照できます。 - Private: 所有する型の外からは参照できません。 # Protected: 所有する型から派生した型から参照できます。 ~ Package: 同じパッケージ内の他の型から参照できます。 |
作業項目 |
関連付けなし |
関連付けられている作業項目の数。読み取り専用です。 詳細については、「モデル要素と作業項目とのリンク」を参照してください。 |
Is Leaf |
False |
true の場合、派生型でこの属性の再定義は許可されません。 |
Is Derived |
False |
true の場合、この属性は他の属性から計算されます。たとえば、Diagonal は Width と Height から計算されます。詳細は、Description またはアタッチされたコメントに記述する必要があります。 |
Description |
(空) |
一般的なノート、または属性の値に対する制約の定義に使用します。 |
Multiplicity |
1 |
1: この属性は、指定した型の単一の値を持ちます。 0..1: この属性には、null 値を指定できます。 *: この属性の値は、値のコレクションです。 1..*: この属性の値は、1 つ以上の値を含むコレクションです。 n..m: この属性の値は、n ~ m の値を含むコレクションです。 |
Is Ordered |
False |
true の場合、コレクションによって順次リストが構成されます (Multiplicity が 1 を超える場合)。 |
Is Unique |
False |
true の場合、コレクション内に重複する値は存在しません (Multiplicity が 1 を超える場合)。 |