Counter
Counter オプションは、プロセッサ (ハードウェア) のパフォーマンス カウンターからデータを収集します。
サンプリング プロファイル方法を使用している場合、Counter では、オンチップ パフォーマンス カウンターと、サンプリング間隔として使用するカウンター イベントの回数を指定します。サンプリングを使用する場合、指定できるカウンターは 1 つだけです。
インストルメンテーション プロファイル方法を使用している場合、前の収集イベントと現在の収集イベントとの間に発生したカウンター イベントの回数が、プロファイラー レポートで個別のフィールドとして一覧表示されます。インストルメンテーション方法を使用する場合は、Counter オプションを複数指定できます。
各プロセッサには、ハードウェア パフォーマンス カウンターのセットが個別に割り当てられています。プロファイラーでは、ほぼすべてのプロセッサに共通の汎用パフォーマンス カウンターのセットが定義されています。コンピューター上の汎用カウンターとプロセッサ固有のカウンターを一覧表示するには、VSPerfCmd の QueryCounters コマンドを使用します。
VSPerfCmd.exe {/Launch:AppName | /Attach PID} /Counter:Name[,Reload[,FriendlyName]][Options]
VSPerfCmd.exe /Start:Method /Counter:Name[,Reload[,FriendlyName]][/Counter:Name[,Reload[,FriendlyName]]][Options]
パラメーター
Name
カウンターの名前です。VSPerfCmd.exe の /QueryCounters オプションを使用すると、コンピューターで使用できるカウンターの名前が一覧表示されます。Reload
サンプリング間隔として使用するカウンター イベントの回数。インストルメンテーション メソッドでは使用しないでください。FriendlyName
(省略可能) Name の代わりにプロファイラー レポートおよびビューの列ヘッダーとして使用する文字列。
必須のオプション
Counter オプションは、次のうちいずれかのオプションを使用する場合にのみ使用できます。
**Start:**Trace
インストルメンテーション メソッドを使用するようにプロファイラーを初期化します。**Launch:**AppName
指定したアプリケーションとプロファイラーを起動します。プロファイラーは、サンプリング メソッドを使用するように初期化しておく必要があります。**Attach:**PID
プロファイラーを起動して、プロセス ID で指定されたプロセスにアタッチします。プロファイラーは、サンプリング メソッドを使用するように初期化しておく必要があります。
使用例
サンプリング メソッドの例では、汎用のプロファイラー カウンター NonHaltedCycles が 1000 に到達するたびにアプリケーションをサンプリングする方法を示します。
インストルメンテーション メソッドの例では、L2InstructionFetches のカウンター イベントを収集するようプにロファイラーを初期化する方法を示します。L2InstructionFetches というカウンター名はこのプロセッサでのみ使用されます。
; Sample Method Example
VSPerfCmd.exe /Start:Sample /Output:TestApp.exe.vsp
VSPerfCmd.exe /Launch:TestApp.exe /Counter:NonHaltedCycles,1000,"Non-Halted Cycles"
;INSTRUMENTATION METHOD EXAMPLE
VSPerfCmd.exe /Start:Trace /Output:TestApp.exe.vsp /Counter:L2InstructionFetches,,"L2 Cache Instruction Fetches"
参照
関連項目
概念
スタンドアロン アプリケーションのコマンド ラインによるプロファイリング