Attach
VSPerfCmd.exe の Attach オプションは、プロセス ID (PID) で指定された実行中のプロセスのサンプル プロファイルを開始します。
Attach オプションを使用するには、Start オプションで Sample メソッドを指定する必要があります。
[!メモ]
Start オプションと共に Crosssession オプションが指定されている場合は、VSPerfCmd /Attach または VSPerfCmd /Detach への呼び出しでも Crosssession を指定する必要があります。
VSPerfCmd.exe /Attach:ProcessID [Options]
パラメーター
- ProcessID
実行中のプロセスのプロセス ID (PID)。実行中のプロセスの PID は、Windows タスク マネージャーの [プロセス] タブに表示されます。
有効なオプション
Attach オプションと組み合わせて 1 行のコマンド ラインで指定できる VSPerfCmd オプションを次に示します。
Crosssession
ログオン セッション以外のセッションにおけるアプリケーションのプロファイリングを有効にします。Start オプションと共に Crosssession オプションが指定された場合は必須です。**Start:**Method
コマンド ライン プロファイラー セッションを初期化し、指定されたプロファイル方法を設定します。TargetCLR
プロファイル セッションに複数バージョンの .NET Framework 共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) が読み込まれている場合に、プロファイルを行う CLR のバージョンを指定します。既定では、最初に読み込まれたバージョンがプロファイルされます。GlobalOnGlobalOff
プロファイリングを再開 (GlobalOn) または一時停止 (GlobalOff) しますが、プロファイル セッションは終了しません。**ProcessOn:PIDProcessOff:**PID
指定されたプロセスのプロファイリングを再開 (ProcessOn) または一時停止 (ProcessOff) します。
間隔オプション
Attach のコマンド ラインでは、次のサンプリング間隔オプションのうちのいずれか 1 つを指定できます。既定のサンプリング間隔は、プロセッサのクロック サイクル数 10,000,000 です。
Timer[**:Cycles]PF[:Events]Sys[:Events]Counter[:**Name,Reload,FriendlyName]
サンプリング間隔の数値と種類を指定します。Timer: プロセッサのクロック サイクル数が Cycles で指定された回数に到達するたびにサンプリングを行います。Cycles が指定されていない場合は、10,000,000 サイクルに設定されます。
PF: ページ フォールト数が Events で指定された回数に到達するたびにサンプリングを行います。Events が指定されていない場合は、ページ フォールト数 10 回に設定されます。
Sys: オペレーティング システムへの呼び出しが Events で指定された回数に到達するたびにサンプリングを行います。Events が指定されていない場合は、システム コール 10 回に設定されます。
Counter: Name で指定された CPU のパフォーマンス カウンターが、Reload で指定された数値に到達するたびにサンプリングを行います。オプションとして、FriendlyName でプロファイラー レポート内の列ヘッダーとして使用する文字列を指定できます。
使用例
次の例では、アプリケーションの実行中のインスタンス (プロセス ID 12345) にプロファイラーをアタッチする方法を示します。
VSPerfCmd.exe /Start:Sample /Output:TestApp.exe.vsp
VSPerfCmd.exe /Attach:12345
参照
関連項目
概念
スタンドアロン アプリケーションのコマンド ラインによるプロファイリング