ThreadOn と ThreadOff
VSPerfCmd.exe の ThreadOff および ThreadOn のサブコマンドは、インストルメンテーション メソッドを使用するコマンド ライン プロファイリング セッションでのみ使用できます。ThreadOff と ThreadOn は、指定されたスレッドのプロファイリングを一時停止および再開します。ThreadOff がスレッドのプロファイリングを一時停止し、ThreadOn がスレッドのプロファイリングを再開します。
多くの場合、ThreadOn または ThreadOff を VSPerfCmd.exe コマンド ラインの唯一のオプションとして指定しますが、GlobalOn、GlobalOff、ProcessOn、ProcessOff の各サブコマンドと組み合わせて使用することもできます。
ThreadOn サブコマンドと ThreadOff サブコマンドは、コマンド ライン プロファイリング セッションのすべてのプロセスについてのデータ収集を制御する GlobalOn サブコマンドおよび GlobalOff サブコマンド、並びに指定されたプロセスについてのデータ収集を制御する ProcessOn サブコマンドおよび ProcessOff サブコマンドと対話します。
ThreadOff サブコマンドおよび ThreadOn サブコマンドは、プロファイラーの API 関数によって操作されるスレッドの開始/停止数にも影響します。
ThreadOff は、スレッドの開始/停止数を直ちに 0 に設定して、プロファイリングを一時停止します。
ThreadOn は、スレッドの開始/停止数を直ちに 1 に設定して、プロファイリングを再開します。
詳細については、「プロファイリング ツールの API」を参照してください。
VSPerfCmd.exe /{ThreadOff|ThreadOn}:TID [Options]
パラメーター
- TID
開始または停止するスレッドの整数の識別子
有効なオプション
ThreadOn と ThreadOff は、次のサブコマンドを含むコマンド ラインで指定できます。
**Start:**Method
コマンド ライン プロファイル セッションを初期化し、指定されたプロファイル方法を設定します。GlobalOff|GlobalOn
コマンド ライン プロファイル セッションのすべてのプロセスのプロファイリングを停止または開始します。{ProcessOff|ProcessOn}**:**TID
指定されたプロセスのプロファイリングを停止または開始します。
使用例
アプリケーションのスタートアップ データのみが収集されるように、ThreadOff サブコマンドを使用してプロファイル データの収集を停止する例を以下に示します。
; Initialize the profiler.
VSPerfCmd.exe /Start:Trace /Output:Instrument.vsp
; Start the instrumented application.
; Stop profiling the thread after startup.
VSPerfCmd.exe /ThreadOff:12345
; Shut down the target application.
; Close the profiler.
VSPerfCmd /Shutdown
参照
関連項目
概念
スタンドアロン アプリケーションのコマンド ラインによるプロファイリング