Sys (VSPerfCmd)
VSPerfCmd.exe の Sys オプションは、システム コール イベント (プロファイリングされたアプリケーションからオペレーティング システムへの関数呼び出し) でサンプリングされるプロファイリング イベントを設定し、必要に応じて、サンプリング間隔のシステム コール数を既定値の 10 から変更します。
Sys は、Launch オプションまたは Attach オプションも含むコマンド ラインでのみ使用できます。
既定では、プロファイラーのサンプリング イベントはプロセッサのクロック サイクルに設定され、サンプリング間隔は 10,000,000 に設定されます。Timer、PF、Sys、Counter の各オプションを使用すると、サンプリング イベントおよびサンプリング間隔を設定できます。GC オプションは、各割り当ての .NET メモリ データおよびガベージ コレクション イベントを収集します。コマンド ラインでは、これらのオプションのうち 1 つのみを指定できます。
サンプリング イベントおよびサンプリング間隔は、Launch オプションまたは Attach オプションを含む最初のコマンド ラインでのみ設定できます。
VSPerfCmd.exe {/Launch:AppName|Attach:PID} /Sys[:Events] [Options]
パラメーター
- Events
サンプリング間隔におけるシステム コール イベント数を指定する整数値。Events を指定しない場合、間隔は 10 に設定されます。
必須のオプション
Sys では、次のオプションのいずれかを指定する必要があります。
**Launch:**AppName
プロファイラーと、AppName で指定したアプリケーションを起動します。**Attach:**PID
プロファイラーを PID で指定されたプロセスにアタッチします。
無効なオプション
以下のオプションは、コマンド ラインで Sys と同時には指定できません。
PF[**:**Events]
サンプリング イベントをページ フォールトに設定し、オプションでサンプリング間隔を Events に設定します。既定の PF 間隔は 10 です。Timer[**:**Cycles]
サンプリング イベントをプロセッサのクロック サイクルに設定し、オプションでサンプリング間隔を Cycles に設定します。既定の Timer 間隔は 10,000,000 です。**Counter:**Name[,Reload[,FriendlyName]]
サンプリング イベントを Name で指定した CPU パフォーマンス カウンターに設定し、サンプリング間隔を Reload に設定します。GC[:{Allocation|Lifetime}]
.NET メモリ データを収集します。既定 (Allocation) では、データはメモリの割り当てイベントごとに収集されます。Lifetime パラメーターが指定された場合、ガベージ コレクション イベントごとのデータも収集されます。
使用例
この例では、プロファイラーのサンプリング イベントをシステム コールに設定し、サンプリング間隔をサンプルごとに 20 のコールに設定する方法を示します。
VSPerfCmd.exe /Start:Sample /Output:TestApp.exe.vsp
VSPerfCmd.exe /Launch:TestApp.exe /Sys:20
参照
関連項目
概念
スタンドアロン アプリケーションのコマンド ラインによるプロファイリング