Timer
VSPerfCmd.exe の Timer オプションは、プロセッサのクロック サイクルでサンプリングされるプロファイリング イベントを設定し、オプションで、サンプリング間隔のサイクル数を既定の 10,000,000 から変更します。1 MHz のプロセッサでは、10,000,000 クロック サイクルの 1 秒あたりのサンプル数は約 100 です。指定できる最小サイクル数は 50,000 です。
Timer を使用できるのは、サンプリング プロファイル方法を使用している場合のみです。また、これは Launch オプションまたは Attach オプションも含むコマンド ラインでのみ使用できます。
既定では、プロファイラーのサンプリング イベントはプロセッサのクロック サイクルに設定され、サンプリング間隔は 10,000,000 に設定されます。Timer、PF、Sys、Counter の各オプションを使用すると、サンプリング イベントおよびサンプリング間隔を設定できます。GC オプションは、各割り当ての .NET メモリ データおよびガベージ コレクション イベントを収集します。コマンド ラインでは、これらのオプションのうち 1 つのみを指定できます。
サンプリング イベントおよびサンプリング間隔は、Launch オプションまたは Attach オプションを含む最初のコマンド ラインでのみ設定できます。
VSPerfCmd.exe {/Launch:AppName|/Attach:PID} /Timer[:Cycles] [Options]
パラメーター
- Cycles
サンプリング間隔におけるプロセッサのクロック サイクルを指定する整数値。Cycles を指定しない場合、間隔は 10,000,000 に設定されます。値はコンマを使用せずに指定します。
必須のオプション
Timer は次のオプションのうちのいずれか 1 つを含むコマンド ラインでのみ指定できます。
**Launch:**AppName
プロファイラーと、AppName で指定したアプリケーションを起動します。**Attach:**PID
プロファイラーをプロセス ID (PID) で指定されたプロセスにアタッチします。
無効なオプション
以下のオプションは、コマンド ラインで Timer と同時には指定できません。
PF[**:**Events]
サンプリング イベントをページ フォールトに設定し、オプションでサンプリング間隔を Events に設定します。既定の PF 間隔は 10 です。Sys[**:**Events]
サンプリング イベントをオペレーティング システム コールに設定し、オプションでサンプリング間隔を Events に設定します。既定の Sys 間隔は 10 です。Counter[**:**Name,Reload,FriendlyName]
サンプリング イベントを Name で指定した CPU パフォーマンス カウンターに設定し、サンプリング間隔を Reload に設定します。GC[:{Allocation|Lifetime}]
.NET メモリ データを収集します。既定 (Allocation) では、データはメモリの割り当てイベントごとに収集されます。Lifetime パラメーターが指定された場合、ガベージ コレクション イベントごとのデータも収集されます。
使用例
この例では、プロファイラーのサンプリング間隔を 1,000,000 プロセッサ サイクルに設定する方法を示します。
VSPerfCmd.exe /Start:Sample /Output:TestApp.exe.vsp
VSPerfCmd.exe /Launch:TestApp.exe /Timer:1000000
参照
関連項目
概念
スタンドアロン アプリケーションのコマンド ラインによるプロファイリング