次の方法で共有


ウィザードの .vsz ファイルのカスタム パラメーター

.vsz ファイルの最初の 2 行では、ウィザードのバージョンと、一緒に作成するウィザードの ProgID または CLSID が指定されます。.vsz ファイルには、省略可能なコンテキスト パラメーターやカスタム パラメーターを含めることもできます。これらのパラメーターは、HTML シンボル セクションで指定されたシンボルと共に、シンボル テーブルに追加されます。

Execute メソッドによってウィザードが表示されます。このメソッドでは、.vsz ファイルで定義されたコンテキスト パラメーターやカスタム パラメーターの配列をパラメーターとして使用します。

一般的に使用されるシンボルを次に示します。これらのシンボルは、.vsz ファイルまたは .htm ファイルにカスタム パラメーターとして指定され、ウィザードの HTML ファイル、スクリプト ファイル、またはテンプレート ファイルで使用できます。

使用例

次の例の .vsz ファイル エントリが示すように、MyProjWiz という名前のウィザードにはユーザー インターフェイスがあります。

VSWIZARD 7.0
Wizard=VsWizard.VsWizardEngine
Param="WIZARD_NAME = MyProjWiz"
Param="WIZARD_UI = TRUE"

ウィザードの .vsz ファイルのカスタム パラメーターのシンボル

シンボル

定義

ABSOLUTE_PATH

ウィザード ファイルの場所です。

HTML_FILTER

.vsz ファイル内に指定されています。ソリューション エクスプローラーの [HTML ファイル] フォルダーに入れるファイルの種類です。通常は "htm" に指定されます。

HTML_PATH

.vsz ファイル内に指定されています。ウィザードの HTML ファイルの場所です。既定では、START_PATH\HTML\LANGUAGE (LANGUAGE はシステム レジストリで指定されているロケール) です。

メモメモ
別の言語を指定するには、<LangID> を HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\VisualStudio\7.0\General\UILanguage の 10 進値に設定します。詳細については、「複数言語へのウィザードのローカライズ」を参照してください。言語に対応する 10 進値の一覧については、「ウィザードでサポートされるその他の言語」を参照してください。

IMAGE_FILTER

.vsz ファイル内に指定されています。ソリューション エクスプローラーの [イメージ ファイル] フォルダーに入れるファイルの種類です。通常は "bmp;gif" に指定されます。

IMAGES_PATH

.vsz ファイル内に指定されています。html ファイルで使用されるイメージ ファイルの場所です。既定では、START_PATH\Images です。

MISC_FILTER

.vsz ファイル内に指定されています。ソリューション エクスプローラーの [その他] フォルダーに入れるファイルの種類です。通常は "vsz;vsdir;ico;vcproj;csproj;css;inf" に指定されます。

PRODUCT

既定では、Visual C++ に設定されます。ただし、この値を Visual Basic に設定して Visual Basic のウィザードを作成することもできます。

PRODUCT_INSTALLATION_DIR

レジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\VisualStudio\7.0\Setup\<Product>\ の ProductDir に設定されるディレクトリです。

PROJECT_TEMPLATE_NAME

.vsz ファイル内に指定されています。ウィザードでプロジェクトの作成に使用するプロジェクト テンプレート ファイルです。通常は "txt" に指定されます。

PROJECT_TEMPLATE_PATH

プロジェクトのテンプレート ファイルを含むディレクトリです。Visual C++ の場合の既定値は PRODUCT_INSTALLATION_DIR\VCWizards です。

RELATIVE_PATH

ABSOLUTE_PATH が見つからない場合は、RELATIVE_PATH が使用されます。これは、PRODUCT_INSTALLATION_DIR に対する相対パスです。Visual C++ の場合、RELATIVE_PATH は PRODUCT_INSTALLATION_DIR\VCWizards です。

SCRIPT_COMMON_PATH

PRODUCT_INSTALLATION_DIR に対する相対的なディレクトリ名です。このディレクトリには共通のスクリプト ファイルが保存されます。たとえば、Visual C++ の場合は VCWizards です。

SCRIPT_FILTER

.vsz ファイル内に指定されています。ソリューション エクスプローラーの [スクリプト ファイル] フォルダーに入れるファイルの種類です。通常は "js" (JScript) または "vbs" (VBScript) に指定されます。

SCRIPT_PATH

ウィザードの JScript ファイルの場所です。既定では、START_PATH\Scripts です。

START_PATH

.vsz ファイル内に指定されています。ユーザーは設定しません。RELATIVE_PATH または ABSOLUTE_PATH を識別するために、内部的に使用されます。ウィザード名 (WIZARD_NAME) がこの値の後に付けられます。

TEMPLATE_FILTER

.vsz ファイル内に指定されています。ソリューション エクスプローラーの [テンプレート ファイル] フォルダーに入れるファイルの種類です。通常は "txt" に指定されます。

TEMPLATES_PATH

.vsz ファイル内に指定されています。ウィザードのテンプレート ファイルの場所です。既定では、START_PATH\Templates\<LangID> です。

メモメモ
LangID の詳細については、HTML_PATH を参照してください。

WIZARD_NAME

ウィザード名を指定します。.vsz にあり、ほかのシンボルで使用されます。

WIZARD_UI

.vsz ファイル内に指定されています。ウィザードにユーザー インターフェイスを含めるかどうかを指定するブール値です。ユーザー インターフェイスを含める場合は TRUE、含めない場合は FALSE を指定します。

参照

処理手順

カスタム ウィザードの作成

関連項目

カスタム ウィザード

Execute

概念

ウィザード用に作成されるファイル

ウィザードのデザイン