CComVariant::CComVariant
各コンストラクターは、Win32 関数 VariantInit を呼び出すか、渡されたパラメーターに従ってオブジェクトの値や型を設定することによって、CComVariant オブジェクトの安全な初期化を実行します。
CComVariant( ) throw();
CComVariant(
const CComVariant& varSrc
);
CComVariant(
const VARIANT& varSrc
);
CComVariant(
LPCOLESTR lpszSrc
);
CComVariant(
LPCSTR lpszSrc
);
CComVariant(
bool bSrc
);
CComVariant(
BYTE nSrc
) throw();
CComVariant(
int nSrc,
VARTYPE vtSrc = VT_I4
) throw();
CComVariant(
unsigned int nSrc,
VARTYPE vtSrc = VT_UI4
) throw();
CComVariant(
short nSrc
) throw();
CComVariant(
unsigned short nSrc
) throw();
CComVariant(
long nSrc,
VARTYPE vtSrc = VT_I4
) throw();
CComVariant(
unsigned long nSrc
) throw();
CComVariant(
LONGLONG nSrc
) throw();
CComVariant(
ULONGLONG nSrc
) throw();
CComVariant(
float fltSrc
) throw();
CComVariant(
double dblSrc,
VARTYPE vtSrc = VT_R8
) throw();
CComVariant(
CY cySrc
) throw();
CComVariant(
IDispatch* pSrc
) throw();
CComVariant(
IUnknown* pSrc
) throw();
CComVariant(
const SAFEARRAY *pSrc
);
CComVariant(
char cSrc
) throw();
CComVariant(
const CComBSTR& bstrSrc
);
パラメーター
varSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる CComVariant または VARIANT。コピー元のバリアントの内容は変換されずにコピーされます。lpszSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる文字列。0 で終わるワイド文字列 (Unicode) を LPCOLESTR 型のコンストラクターに渡すことができます。または、ANSI 文字列を LPCSTR 型のコンストラクターに渡すことができます。いずれの場合も、文字列は、SysAllocString を使用して割り当てられた Unicode BSTR に変換されます。CComVariant オブジェクトの型は VT_BSTR になります。bSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる bool。bool 型の引数は、VARIANT_BOOL に変換されてから格納されます。CComVariant オブジェクトの型は VT_BOOL になります。nSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる int、BYTE、short、long、LONGLONG、ULONGLONG、unsigned short、unsigned long、または unsigned int。CComVariant オブジェクトの型は、それぞれ VT_I4、VT_UI1、VT_I2、VT_I4、VT_I8、VT_UI8、VT_UI2、VT_UI4、または VT_UI4 になります。vtSrc
[入力] バリアント型。最初のパラメーターが int の場合、有効な型は VT_I4 と VT_INT です。最初のパラメーターが long の場合、有効な型は VT_I4 と VT_ERROR です。最初のパラメーターが double の場合、有効な型は VT_R8 と VT_DATE です。最初のパラメーターが unsigned int の場合、有効な型は VT_UI4 と VT_UINT です。fltSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる float。CComVariant オブジェクトの型は VT_R4 になります。dblSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる double。CComVariant オブジェクトの型は VT_R8 になります。cySrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる CY。CComVariant オブジェクトの型は VT_CY になります。pSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる IDispatch または IUnknown ポインター。AddRef はインターフェイス ポインターで呼び出されます。CComVariant オブジェクトの型は、それぞれ VT_DISPATCH と VT_UNKNOWN になります。または、CComVariant オブジェクトの初期化に使われる SAFERRAY ポインター。SAFEARRAY のコピーは CComVariant オブジェクトに格納されます。CComVariant オブジェクトの型は、SAFEARRAY の元の型と VT_ARRAY を組み合わせた型になります。
cSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる char。CComVariant オブジェクトの型は VT_I1 になります。bstrSrc
[入力] CComVariant オブジェクトの初期化に使われる BSTR。CComVariant オブジェクトの型は VT_BSTR になります。
解説
デストラクターは、CComVariant::Clear を呼び出して、クリーンアップを管理します。
必要条件
ヘッダー: atlcomcli.h