次の方法で共有


function クラス

呼び出し可能オブジェクトのラッパーです。

template<class Fty>
   class function  // Fty of type Ret(T1, T2, ..., TN)
   : public unary_function<T1, Ret>       // when Fty is Ret(T1)
   : public binary_function<T1, T2, Ret>  // when Fty is Ret(T1, T2)
   {
public:
   typedef Ret result_type;

   function();
   function(nullptr_t);
   function(const function& _Right);
   template<class Fty2>
      function(Fty2 fn);
   template<class Fty2, class Alloc>
       function (reference_wrapper<Fty2>, const Alloc& _Ax);
   template<class Fty2, class Alloc>
       void assign (Fty2, const Alloc& _Ax);
   template<class Fty2, class Alloc>
       assign (reference_wrapper<Fty2>, const Alloc& _Ax);
   function& operator=(nullptr_t);
   function& operator=(const function&);
   template<class Fty2>
      function& operator=(Fty2);
   template<class Fty2>
      function& operator=(reference_wrapper<Fty2>);
   void swap(function&);

   explicit operator bool() const;
   result_type operator()(T1, T2, ....., TN) const;

   const std::type_info& target_type() const;
   template<class Fty2>
      Fty2 *target();
   template<class Fty2>
      const Fty2 *target() const;
   template<class Fty2>
      void operator==(const Fty2&) const = delete;
   template<class Fty2>
      void operator!=(const Fty2&) const = delete;
};

パラメーター

  • Fty
    ラップする関数の型。

  • _Ax
    アロケーター関数。

解説

このテンプレート クラスは、Ret(T1, T2, ..., TN) という呼び出しシグネチャを持つ呼び出しラッパーです。さまざまな呼び出し可能オブジェクトを同一のラッパーで包むことができます。

一部のメンバー関数には、適切なターゲット オブジェクトをオペランドとして指定する必要があります。その場合、オペランドは次のような方法で指定できます。

fn : 呼び出し可能オブジェクト fn。呼び出し後は、function オブジェクトが fn のコピーを保持します。

fnref : fnref.get() によって指定された呼び出し可能オブジェクト。呼び出し後は、function オブジェクトが fnref.get() への参照を保持します。

right : function オブジェクト right が保持する呼び出し可能オブジェクトとして (存在する場合)。

npc : null ポインター。呼び出し後は、function オブジェクトが空になります。

いずれの場合も、INVOKE(f, t1, t2, ..., tN) (f は呼び出し可能オブジェクト、t1, t2, ..., tN はそれぞれ T1, T2, ..., TN 型の左辺値) の形式が有効である必要があります。Ret が void 以外である場合は、Ret に変換可能であることが必要です。

空の function オブジェクトは、呼び出し可能オブジェクトも、呼び出し可能オブジェクトへの参照も保持しません。

Bb982519.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifコンストラクター

function::function

空のラッパを構築するか、固定シグネチャを持つ任意の型の呼び出し可能オブジェクトを格納します。

Bb982519.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifTypedef

function::result_type

格納されている呼び出し可能オブジェクトの戻り値の型です。

Bb982519.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifメンバー関数

function::assign

この関数オブジェクトに、呼び出し可能オブジェクトを割り当てます。

function::swap

2 つの呼び出し可能オブジェクトを交換します。

function::target

格納されている呼び出し可能オブジェクトが、指定されているように呼び出すことができるかどうかをテストします。

function::target_type

呼び出し可能オブジェクトの型情報を取得します。

Bb982519.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif演算子

function::operator unspecified

格納されている呼び出し可能オブジェクトが存在するかどうかをテストします。

function::operator()

呼び出し可能オブジェクトを呼び出します。

function::operator=

格納されている呼び出し可能オブジェクトを置き換えます。

必要条件

ヘッダー : <functional>

名前空間: std

参照

関連項目

mem_fn 関数

reference_wrapper クラス