Imports ステートメント (XML 名前空間)
XML リテラルと XML 軸プロパティで使用する XML 名前空間プレフィックスをインポートします。
Imports <xmlns:xmlNamespacePrefix = "xmlNamespaceName">
指定項目
xmlNamespacePrefix
省略可能です。XML 要素と XML 属性が xmlNamespaceName を参照するために使用する文字列です。xmlNamespacePrefix の指定がない場合は、既定の XML 名前空間がインポートされます。有効な XML 識別子を指定する必要があります。詳細については、「宣言する XML 要素と属性の名前 (Visual Basic)」を参照してください。xmlNamespaceName
必ず指定します。インポートされる XML 名前空間を識別する文字列です。
解説
Imports ステートメントを使用すると、グローバル XML 名前空間を定義して、XML リテラルや XML 軸プロパティで使用したり、GetXmlNamespace 演算子に渡すパラメーターとして使用したりできます。Imports ステートメントによって、コード内で型名が使用される場所で使用できるエイリアスをインポートする方法の詳細については、「Imports ステートメント (.NET 名前空間および型)」を参照してください。Imports ステートメントを使用して XML 名前空間を宣言するための構文は、XML で使用される構文と同じです。したがって、XML ファイルから名前空間宣言をコピーし、それを Imports ステートメントで使用できます。
XML 名前空間プレフィックスは、同一の名前空間から XML 要素を繰り返し作成する場合に役立ちます。Imports を使用して宣言される XML 名前空間プレフィックスは、ファイル内のすべてのコードで使用できるという意味でグローバルです。XML 名前空間は、XML 要素のリテラルの作成時および XML 軸プロパティへのアクセス時に使用できます。詳細については、「XML 要素リテラル (Visual Basic)」および「XML 軸プロパティ (Visual Basic)」を参照してください。
名前空間プレフィックスのないグローバル XML 名前空間 (たとえば Imports <xmlns="http://SomeNameSpace">) を定義した場合、その名前空間は既定の XML 名前空間と見なされます。既定の XML 名前空間は、名前空間を明示的に指定しないすべての XML 要素のリテラルまたは XML 属性の軸プロパティに対して使用されます。また、指定された名前空間が空の名前空間である場合 (つまり の場合) にも、既定の名前空間が使用されます。既定の XML 名前空間は、XML リテラル内の XML 属性や、名前空間を持たない XML 属性の軸プロパティには適用されません。
XML リテラル内に定義された XML 名前空間は、ローカル XML 名前空間と呼ばれ、Imports ステートメントによってグローバルに定義された XML 名前空間より優先されます。Imports ステートメントで定義された XML 名前空間は、Visual Basic プロジェクトにインポートされた XML 名前空間より優先されます。XML リテラルで XML 名前空間を定義する場合、そのローカル名前空間は、埋め込まれた式には適用されません。
グローバル XML 名前空間は、.NET Framework 名前空間と同じスコープと定義規則に従います。したがって、.NET Framework 名前空間をインポートできる場所であればどこでも、Imports ステートメントを使用してグローバル XML 名前空間を定義できます。これには、コード ファイルと、プロジェクト レベルでインポートされる名前空間が含まれます。プロジェクト レベルでインポートされる名前空間の詳細については、「[参照設定] ページ (プロジェクト デザイナー) (Visual Basic)」を参照してください。
1 つのファイルで使用できる Imports ステートメントの数に制限はありません。これらのステートメントは、Option Strict ステートメントなどのオプションの宣言よりも後で、Module ステートメントや Class ステートメントなどのプログラミング要素の宣言よりも前に記述する必要があります。
使用例
次の例では、既定の XML 名前空間と、プレフィックス ns で識別される XML 名前空間をインポートします。その後、両方の名前空間を使用する XML リテラルを作成します。
' Place Imports statements at the top of your program.
Imports <xmlns="http://DefaultNamespace">
Imports <xmlns:ns="http://NewNamespace">
Module Module1
Sub Main()
' Create element by using the default global XML namespace.
Dim inner = <innerElement/>
' Create element by using both the default global XML namespace
' and the namespace identified with the "ns" prefix.
Dim outer = <ns:outer>
<ns:innerElement></ns:innerElement>
<siblingElement></siblingElement>
<%= inner %>
</ns:outer>
' Display element to see its final form.
Console.WriteLine(outer)
End Sub
End Module
このコードは、次のテキストを表示します。
<ns:outer xmlns="http://DefaultNamespace"
xmlns:ns="http://NewNamespace">
<ns:innerElement></ns:innerElement>
<siblingElement></siblingElement>
<innerElement />
</ns:outer>
次の例では、XML 名前空間プレフィックス ns をインポートします。次に、この名前空間プレフィックスを使用する XML リテラルを作成し、要素の最終的な形式を表示します。
' Place Imports statements at the top of your program.
Imports <xmlns:ns="http://SomeNamespace">
Class TestClass1
Shared Sub TestPrefix()
' Create test using a global XML namespace prefix.
Dim inner2 = <ns:inner2/>
Dim test =
<ns:outer>
<ns:middle xmlns:ns="http://NewNamespace">
<ns:inner1/>
<%= inner2 %>
</ns:middle>
</ns:outer>
' Display test to see its final form.
Console.WriteLine(test)
End Sub
End Class
このコードは、次のテキストを表示します。
<ns:outer xmlns:ns="http://SomeNamespace">
<ns:middle xmlns:ns="http://NewNamespace">
<ns:inner1 />
<inner2 xmlns="http://SomeNamespace" />
</ns:middle>
</ns:outer>
コンパイラにより、XML 名前空間プレフィックスがグローバル プレフィックスからローカル プレフィックス定義に変換されたことに注意してください。
次の例では、XML 名前空間プレフィックス ns をインポートします。その後、この名前空間のプレフィックスを使用して XML リテラルを作成し、修飾名 ns:name を持つ最初の子ノードにアクセスします。
Imports <xmlns:ns = "http://SomeNamespace">
Class TestClass4
Shared Sub TestPrefix()
Dim contact = <ns:contact>
<ns:name>Patrick Hines</ns:name>
</ns:contact>
Console.WriteLine(contact.<ns:name>.Value)
End Sub
End Class
このコードは、次のテキストを表示します。
Patrick Hines
参照
関連項目
GetXmlNamespace 演算子 (Visual Basic)
概念
宣言する XML 要素と属性の名前 (Visual Basic)