Word ソリューション
Visual Studio 2012 には、Microsoft Office Word のドキュメント レベルのカスタマイズおよびアプリケーション レベルのアドインの作成に使用できるプロジェクト テンプレートが用意されています。これらのソリューションを使用して、Word の自動化、Word の機能拡張、Word のユーザー インターフェイス (UI) のカスタマイズを行うことができます。ドキュメント レベルのカスタマイズとアプリケーション レベルのアドインの違いの詳細については、「Office ソリューションの開発の概要」を参照してください。
対象: このトピックの情報は、Word 2013 と Word 2010 のドキュメント レベルのプロジェクトおよびアプリケーション レベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクト タイプ別の使用可能な機能」を参照してください。
ここでは、次の情報について説明します。
Word の自動化
Word のドキュメント レベルのカスタマイズの作成
Word のアプリケーション レベルのアドインの作成
Word のユーザー インターフェイスのカスタマイズ
Word の自動化
Word オブジェクト モデルでは、Word の自動化に使用できる型が多数公開されています。たとえば、プログラムを使用して、表の作成、文書の書式設定、範囲内や段落内でのテキストの設定などを行うことができます。詳細については、「Word オブジェクト モデルの概要」を参照してください。
Visual StudioでWordソリューションを開発するときには、ソリューションの ホスト項目 および ホスト コントロールを 使用できます。Word オブジェクト モデルには、Microsoft.Office.Interop.Word.Document や Microsoft.Office.Interop.Word.ContentControl などのよく使用される特定のオブジェクトを拡張したオブジェクトがあります。これらの拡張オブジェクトは、基になる Word オブジェクトと同じように動作しますが、基のオブジェクトにはないイベントとデータ バインド機能が追加されています。詳細については、「拡張オブジェクトによる Word の自動化」を参照してください。
Word のドキュメント レベルのカスタマイズの作成
Microsoft Office Word のドキュメント レベルのカスタマイズは、特定の文書に関連付けられたアセンブリで構成されます。アセンブリは、UIのカスタマイズとWordの自動化によって通常、ドキュメントを拡張します。Word 自体と関連付けられるアプリケーション レベルのアドインとは異なり、カスタマイズに実装した機能は、関連付けられた文書が Word で開かれている場合にのみ利用できます。
Word のドキュメント レベルのカスタマイズ プロジェクトを作成するには、Visual Studio の [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで Word 文書または Word テンプレートのプロジェクト テンプレートを使用します。詳細については、「方法: Visual Studio で Office プロジェクトを作成する」を参照してください。
ドキュメント レベルのカスタマイズが機能するしくみの詳細については、「ドキュメント レベルのカスタマイズのアーキテクチャ」を参照してください。
Word カスタマイズのプログラミング モデル
Word のドキュメント レベルのプロジェクトを作成すると、ThisDocument と呼ばれる、ソリューションの基礎となるクラスが Visual Studio によって生成されます。このクラスは、ソリューションに関連付けられたドキュメントを表し、コードを記述する際の開始点となります。
ThisDocument クラスおよびドキュメント レベルのプロジェクトで使用できる他の機能の詳細については、「ドキュメント レベルのカスタマイズのプログラミング」を参照してください。
Word のアプリケーション レベルのアドインの作成
Microsoft Office Word のアプリケーション レベルのアドインは、Word によって読み込まれるアセンブリで構成されます。アセンブリは、UIのカスタマイズとWordの自動化によって通常、Wordを拡張します。特定のドキュメントに関連付けられるドキュメント レベルのカスタマイズとは異なり、アドインに実装する機能の対象は 1 つの文書だけに制限されません。
Word のアプリケーション レベルのアドイン プロジェクトを作成するには、Visual Studio の [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで Word アドイン プロジェクト テンプレートを使用します。詳細については、「方法: Visual Studio で Office プロジェクトを作成する」を参照してください。
アプリケーション レベルのアドインが機能するしくみの概要については、「アプリケーション レベルのアドインのアーキテクチャ」を参照してください。
Word アドインのプログラミング モデル
Word アドイン プロジェクトを作成すると、ThisAddIn と呼ばれる、ソリューションの基礎となるクラスが Visual Studio によって生成されます。このクラスは、コードを記述する際の開始点となり、Word のオブジェクト モデルをアドインに公開します。
ThisAddIn クラスとアドインで使用できる他の機能の詳細については、「アプリケーション レベルのアドインのプログラミング」を参照してください。
Word のユーザー インターフェイスのカスタマイズ
Word のユーザー インターフェイスをカスタマイズする方法はいくつかあります。一部のオプションはすべてのプロジェクト タイプで使用できますが、アプリケーション レベルのアドインまたはドキュメント レベルのカスタマイズでのみ使用できるオプションもあります。
すべてのプロジェクト タイプのオプション
ドキュメント レベルのカスタマイズとアプリケーション レベルのアドインの両方に使用できるカスタマイズ オプションを次の表に示します。
タスク |
詳細情報 |
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リボンをカスタマイズする。 |
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カスタマイズされた文書 (ドキュメント レベルのカスタマイズの場合) または開いている任意の文書 (アプリケーション レベルのアドインの場合) に Windows フォーム コントロールまたは拡張された Word コントロールを追加する。 |
方法 : Office ドキュメントに Windows フォーム コントロールを追加する |
ドキュメント レベルのカスタマイズのオプション
ドキュメント レベルのカスタマイズにのみ使用できるカスタマイズ オプションを次の表に示します。
タスク |
詳細情報 |
---|---|
文書に操作ウィンドウを追加する。 |
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拡張された XMLNode コントロールおよび XMLNodes コントロールをドキュメントに追加する。 |
アプリケーション レベルのアドインのオプション
アプリケーション レベルのアドインにのみ使用できるカスタマイズ オプションを次の表に示します。
タスク |
詳細情報 |
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カスタム作業ウィンドウを作成する。 |
関連トピック
タイトル |
説明 |
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Word オブジェクト モデルに用意されている主な型の概要について説明します。 |
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Word ソリューションで使用できる (Visual Studio Tools for Office Runtime に用意されている) 拡張オブジェクトについて説明します。 |
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Windows フォーム コントロールを Word 文書に追加する方法について説明します。 |
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Word 用の基本的なドキュメント レベルのカスタマイズを作成する方法を示します。 |
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Word 用の基本的なアプリケーション レベルのアドインを作成する方法を示します。 |
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アプリケーション レベルのアドインを使用して、実行時に Windows フォームのボタンおよび RichTextContentControl を文書に追加する方法を示します。 |
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Word ソリューションの開発に関する文書やリファレンス ドキュメントへのリンクを示します (Visual Studio を使用した Office 開発に限定されません)。 |