方法: プログラムによって文書を閉じる
アクティブな文書を閉じたり、文書を指定して閉じたりすることができます。
対象: このトピックの情報は、Word 2013 と Word 2010 のドキュメント レベルのプロジェクトおよびアプリケーション レベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクト タイプ別の使用可能な機能」を参照してください。
アクティブな文書を閉じる
アクティブな文書を閉じるとき、ドキュメント レベルのカスタマイズで行う場合と、アプリケーション レベルのアドインで行う場合では手順が異なります。
ドキュメント レベルのカスタマイズでアクティブな文書を閉じるには
プロジェクトの ThisDocument クラスの Close メソッドを呼び出して、カスタマイズに関連付けられた文書を閉じます。次のコード例を使用するには、ThisDocument クラスで実行します。
[!メモ]
この例では、変更内容を保存せず、またユーザーにメッセージを表示せずに文書を閉じるために、wdDoNotSaveChanges 値を SaveChanges パラメーターに渡しています。
Me.Close(Word.WdSaveOptions.wdDoNotSaveChanges)object doNotSaveChanges = Word.WdSaveOptions.wdDoNotSaveChanges; this.Close(ref doNotSaveChanges, ref missing, ref missing);
アプリケーション レベルのアドインでアクティブ ドキュメントを閉じるには
ActiveDocument プロパティの Close メソッドを呼び出して、アクティブな文書を閉じます。次のコード例を使用するには、プロジェクトの ThisAddIn クラスから実行します。
[!メモ]
この例では、変更内容を保存せず、またユーザーにメッセージを表示せずに文書を閉じるために、wdDoNotSaveChanges 値を SaveChanges パラメーターに渡しています。
Me.Application.ActiveDocument.Close(Word.WdSaveOptions.wdDoNotSaveChanges)Word._Document document = this.Application.ActiveDocument; document.Close(Word.WdSaveOptions.wdDoNotSaveChanges);
名前を指定して文書を閉じる
名前を指定して文書を閉じる場合、アプリケーション レベルのアドインとドキュメント レベルのカスタマイズで同じ手順で実行できます。
名前を指定して文書を閉じるには
Documents コレクションの引数として文書名を指定し、Close メソッドを呼び出します。次のコード例では、Word で NewDocument という文書が開いていることを前提としています。
[!メモ]
この例では、変更内容を保存せず、またユーザーにメッセージを表示せずに文書を閉じるために、wdDoNotSaveChanges 値を SaveChanges パラメーターに渡しています。
Application.Documents("NewDocument.docx").Close(Word.WdSaveOptions.wdDoNotSaveChanges)Word._Document doc = Application.Documents["NewDocument.docx"] as Word._Document; doc.Close(Word.WdSaveOptions.wdDoNotSaveChanges);