COM インターフェイスの作成
Visual C++ には、COM オブジェクトとオートメーション クラスのための COM インターフェイス定義と COM ディスパッチ インターフェイス定義を使用する、プロジェクト作成用のウィザードとテンプレートが用意されています。
これらのウィザードを使用して、以下の 3 つの一般的なタスクを実行できます。
-
MFC アプリケーション ウィザードを使用して MFC プロジェクトを作成した後で、MFC に ATL サポートを追加 コード ウィザードを実行してプロジェクトに ATL サポートを追加します。このサポートの適用対象は、MFC の実行可能ファイルまたは DLL プロジェクトに追加された単純な COM オブジェクトだけです。これらの ATL オブジェクトには複数のインターフェイスが含まれることがあります。
-
MFC ActiveX コントロール ウィザードを開き、.idl ファイルで定義されたディスパッチ インターフェイスとコントロール クラスで定義されたイベント マップを持つ ActiveX コントロールを作成します。
-
ATL プロジェクト ウィザードおよび ATL コントロール ウィザードを使用して、ATL ActiveX コントロールを作成します。
また、ATL サポートを追加した MFC プロジェクトに ATL コントロールを追加することもできます。ATL サポートを MFC プロジェクトに追加していない状態で [クラスの追加] ダイアログ ボックスの [ATL コントロール] を選択すると、ATL サポートを MFC プロジェクトに追加するかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されます。
このウィザードは、プロジェクト クラスに IDL ソースと COM マップを生成します。
ATL プロジェクトを開くと、[クラスの追加] ダイアログ ボックスで、COM インターフェイスをプロジェクトに追加するほかのウィザードとテンプレートを選択できます。以下のウィザードを使用すると、オブジェクトに 1 つ以上のインターフェイスを設定できます。
また、クラス ビューでオブジェクトのコントロール クラスを右クリックし、[インターフェイスの実装] をクリックすると、COM コントロールに新しいインターフェイスを実装できます。
[!メモ]
Visual Studio には、プロジェクトにインターフェイスを追加するウィザードはありません。ATL シンプル オブジェクト ウィザードを使用してシンプル オブジェクトを追加することで、ATL プロジェクトにインターフェイスを追加したり、MFC プロジェクトに ATL サポートを追加したりできます。または、プロジェクトの .idl ファイルを開き、次のように入力してインターフェイスを作成します。
interface IMyInterface {
};
詳細については、「インターフェイスの実装」および「ATL プロジェクトへのオブジェクトとコントロールの追加」を参照してください。
Visual C++ には、プロジェクトに対して定義した COM インターフェイスを編集および表示するいくつかの方法があります。クラス ビュー には、C++ プロジェクトの .idl ファイルで定義されているインターフェイスまたはディスパッチ インターフェイスのアイコンが表示されます。
ATL ベースの COM オブジェクト クラスの場合、クラス ビューには ATL クラスの COM マップが読み込まれ、ATL クラスと ATL クラスが実装する各インターフェイスとの関係が表示されます。
クラス ビューとそのショートカット メニューでは、以下の方法でインターフェイスを処理できます。
ATL オブジェクトを MFC ベースのアプリケーションに追加する。
メソッド、プロパティ、およびイベントを追加する。
アイテムをダブルクリックして、項目のインターフェイス コードに直接移動する。
参照
処理手順
アプリケーション ウィザードを使用したデスクトップ プロジェクトの作成