遅延読み込みされた DLL に対するすべてのインポートの読み込み
delayhlp.cpp で定義される __HrLoadAllImportsForDll 関数は、/delayload リンカー オプションで指定された DLL からすべてのインポートを読み込むようにリンカーに指示します。
すべてのインポートを読み込むと、コードの内の 1 か所でエラー処理を行うことができます。実際のインポートの各呼び出し部分で例外処理を使用する必要はありません。また、ヘルパー コードがインポートの読み込みに失敗したために、アプリケーションが処理中に部分的なエラーを発生する状況を回避できます。
__HrLoadAllImportsForDll の呼び出しによって、フックやエラー処理の動作が変更されることはありません。詳細については、「エラー処理と通知」を参照してください。
__HrLoadAllImportsForDll に渡された DLL 名は、その DLL の内部に格納されていた名前と比較されます (大文字小文字は区別されます)。
__HrLoadAllImportsForDll の呼び出し方法について、次に例を示します。
if (FAILED(__HrLoadAllImportsForDll("delay1.dll"))) {
printf ( "failed on snap load, exiting\n" );
exit(2);
}