ウィザードのしくみの検証
ユーザーがウィザード プロジェクトをすぐに使用できるように、ウィザード プロジェクトをコンパイルする必要はありません。必要な要素を作成すると、VSDIR によって、[新しいプロジェクト] (New Project) ダイアログ ボックスにウィザードのアイコンが表示され、[新しい項目の追加] (Add New Item) ダイアログ ボックスのショートカット メニューにウィザード名が表示されます。ユーザーは、これらを選択するとすぐにウィザードを起動できます。
ユーザーがウィザードを起動すると、環境シェルによって、ウィザード エンジンおよび IDTWizard に対するクエリが一緒に作成されます。環境シェルは、次に Execute を呼び出して、ウィザードを起動します。
[!メモ]
ウィザードにインターフェイスがない場合、プロジェクトは既定の設定で作成され、.vsz ファイルで指定されたノード構造でソリューション エクスプローラーに表示されます。これ以降の説明は、ウィザードに UI がある場合に対応しています。
ウィザードに UI がある場合、ユーザーは、ウィザードの HTML ベースの UI の各コントロールの既定の設定をそのまま使用するか、または変更します。ユーザーがウィザードの各ページにアクセスし変更を加えると、Navigate や Next などの関数が、HTML の Script セクションで呼び出されます。
ユーザーがウィザード内でさまざまなオプションを選択するたびに、その選択項目がウィザード コントロールのシンボル テーブルにキャプチャされます。シンボル テーブルでは、ウィザードの HTML ページのコントロールの ID が照合され、ユーザーの選択項目とシンボル テーブル間の一対一の対応が維持されます。
ユーザーがウィザードの UI の [完了] をクリックすると、JScript の関数 OnFinish が HTML スクリプトから呼び出されます。
[!メモ]
Default.js の OnFinish をカスタマイズすることにより、必要に応じて他のタスクを実行できます。
次に、ウィザード エンジンがテンプレート ファイルをスキャンし、ユーザーの選択項目に基づいて、ファイルを解析およびレンダリングします。さらに、レンダリングしたファイルをプロジェクト ディレクトリにコピーし、それらのファイルをプロジェクトに追加します。新規作成されたプロジェクトは Visual Studio 環境に読み込まれ、プロジェクトのノードとファイルがソリューション エクスプローラーに表示されます。