localeconv
ロケールの設定に関する詳細情報を取得します。
struct lconv *localeconv( void );
戻り値
localeconv は、結果が書き込まれた struct lconv 型のオブジェクトへのポインターを返します。オブジェクトに含まれる値は、localeconv 関数への以降の呼び出しによって上書きされることがあるため、このオブジェクトは直接変更しないでください。category 値を LC_ALL、LC_MONETARY、または LC_NUMERIC のいずれかに指定して setlocale 関数を呼び出すと、構造体の内容が上書きされます。
解説
localeconv 関数は、現在のロケールの数値書式に関する詳細情報を取得します。この情報は、lconv 型の構造体に格納されます。lconv 構造体は、LOCALE.H で定義され、次のメンバーから構成されます。
char *decimal_point, wchar_t *_W_decimal_point
通貨以外の数値書式で使用する小数点文字。char *thousands_sep, wchar_t *_W_thousands_sep
通貨以外の数値書式における整数部の数字のグループを区切る文字。char *grouping
通貨以外の数値書式における数字の各グループの桁数。char *int_curr_symbol, wchar_t *_W_int_curr_symbol
現在のロケールにおける国際通貨記号。最初の 3 文字には、ISO 4217 (Codes for the Representation of Currency and Funds) 規格に定義されている英字の国際通貨記号を指定します。4 番目の文字 (NULL 文字の直前にある文字) は、国際通貨記号と通貨値を区切るために使用します。char *currency_symbol, wchar_t *_W_currency_symbol
現在のロケールの現地通貨記号。char *mon_decimal_point, wchar_t *_W_mon_decimal_point
通貨書式で使用する小数点文字。char *mon_thousands_sep, wchar_t *_W_mon_thousands_sep
通貨書式における整数部の数字のグループを区切る文字。char *mon_grouping
通貨書式における数字の各グループの桁数。char *positive_sign, wchar_t *_W_positive_sign
負でない通貨値の符号を示す文字列。char *negative_sign, wchar_t *_W_negative_sign
負の通貨値の符号を表す文字列。char int_frac_digits
国際的な通貨書式の小数部の桁数。char frac_digits
通貨書式の小数部の桁数。char p_cs_precedes
通貨記号が、負でない通貨値の前にある場合は 1 に設定します。通貨記号が値の後ろにある場合は 0 に設定します。char p_sep_by_space
通貨記号と負でない通貨値が空白で区切られている場合は 1 に設定します。空白で区切られていない場合は 0 に設定します。char n_cs_precedes
通貨記号が、負の通貨値の前にある場合は 1 に設定します。通貨記号が値の後ろにある場合は 0 に設定します。char n_sep_by_space
通貨記号と負の通貨値が空白で区切られている場合は 1 に設定します。空白で区切られていない場合は 0 に設定します。char p_sign_posn
負でない通貨書式の符号の位置。char n_sign_posn
負の通貨書式の符号の位置。
char * と wchar_t * の各バージョンがある構造体のメンバーは、文字列へのポインターです。これらが "" (または wchar_t * の L"") に等しい場合、該当する情報の長さがゼロであるか、または現在のロケールでサポートされていません。decimal_point と _W_decimal_point は常にサポートされ、ゼロでない長さになります。
構造体の char 型メンバーの値は文字ではなく、負でない小さい数値です。このうち、CHAR_MAX と等しいメンバーは現在のロケールでサポートされていません。
grouping および mon_grouping の要素は、次の規則に従って解釈されます。
CHAR_MAX
これ以上のグループ化は行いません。0
残りの各桁に直前の要素を使用します。n
現在のグループを構成する桁数を示します。現在のグループの前に次の要素を調べ、次のグループの桁数を判定します。
int_curr_symbol の値は、次の規則に従って解釈されます。
最初の 3 文字では、ISO 4217 (Codes for the Representation of Currency and Funds) 規格で定義されている英字の国際通貨記号を指定します。
4 番目の文字 (NULL 文字の直前にある文字) は、国際通貨記号と通貨値を区切るために使用します。
p_cs_precedes および n_cs_precedes の値は、次の規則に従って解釈されます (かっこ内は n_cs_precedes)。
0
通貨記号が、負でない (負の) 通貨値の後ろにあります。1
通貨記号が、負でない (負の) 通貨値の前にあります。
p_sep_by_space および n_sep_by_space の値は、次の規則に従って解釈されます (かっこ内は n_sep_by_space)。
0
通貨記号と負でない (負の) 通貨値を空白で区切ります。1
通貨記号と負でない (負の) 通貨値を空白で区切りません。
p_sign_posn および n_sign_posn の値は、次の規則に従って解釈されます。
0
数値と通貨記号をかっこで囲みます。1
符号文字列が数値と通貨記号の前にあります。2
符号文字列が数値と通貨記号の後ろにあります。3
符号文字列が通貨記号の直前にあります。4
符号文字列が通貨記号の直後にあります。
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
|---|---|
localeconv |
<locale.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
ライブラリ
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