/delaysign
アセンブリに完全に署名するか、部分的に署名するかを指定します。
/delaysign[+ | -]
引数
- + | -
省略可能です。完全署名されたアセンブリを作成する場合は、/delaysign- を使用します。アセンブリ内に公開キーを配置し、署名付きハッシュの領域を確保する場合は、/delaysign+ を使用します。既定値は /delaysign- です。
解説
/delaysign オプションは、/keyfile または /keycontainer と共に使用しなければ無効になります。
完全署名されたアセンブリを要求すると、コンパイラはマニフェスト (アセンブリ メタデータ) を含むファイルをハッシュし、そのハッシュに秘密キーで署名します。結果として得られるデジタル署名は、マニフェストを含むファイルに格納されます。アセンブリを遅延署名に設定すると、コンパイラは署名の計算も格納も行いませんが、後で署名を追加できるようにファイルに領域を確保します。
たとえば /delaysign+ を使用すると、組織内の開発者が署名のないテスト バージョンのアセンブリを配布し、テスト担当者がそのアセンブリをグローバル アセンブリ キャッシュに登録して使用することができます。このアセンブリに対する作業が終わったら、組織の秘密キーについて責任を持つ人物が、そのアセンブリに完全署名することができます。この分離方式を使用すると、すべての開発者がアセンブリに対して作業を行えるようにしつつ、組織の秘密キーを漏洩から保護できます。
アセンブリに対する署名の詳細については、「厳密な名前付きアセンブリの作成と使用」を参照してください。
Visual Studio 統合開発環境で /delaysign を設定するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択します。[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。詳細については、「プロジェクト デザイナーの概要」を参照してください。
[署名] タブをクリックします。
[遅延署名のみ] に値を設定します。
参照
関連項目
コンパイル コマンド ラインのサンプル (Visual Basic)