Information Rights Management とマネージコード拡張機能の概要

[アーティクル]
02/21/2013

Microsoft Office Word と Microsoft Office Excel は、Information Rights Management (IRM) という機能を備えています。これは、承認されていないユーザーによる機密情報の表示や変更を禁止する機能です。Information Rights Management の機能の詳細については、それぞれの Office アプリケーションのヘルプを参照してください。

対象: このトピックの情報は、Excel 2013 と Excel 2010、および Word 2013 と Word 2010 のドキュメントレベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトタイプ別の使用可能な機能」を参照してください。

アクセス許可が制限されたドキュメントの分離コードの実行

IRM を使用する文書またはブックがソリューションに含まれている場合、既定では、Word および Excel はコードの実行を許可しません。文書の作成者であるか、フルコントロールアクセスを保持している場合は、ソリューションが動作するよう既定値を変更できます。詳細については、「方法 : アクセス許可が制限されたドキュメントでの分離コードの実行を許可する」を参照してください。

IRM は、文書にキャッシュされたデータの取得や操作のために ServerDocument が使用されないようにします。

マネージコード拡張機能を使用するドキュメントに対するエンドユーザーによるアクセス許可の制限

ソリューション内の文書やブックに対してフルコントロールアクセスを持つユーザーは、IRM を使用してアクセス許可を制限できます。たとえば、経理部で、データベースのデータを基にワークシートを自動作成するソリューションを使用している場合、そのエンドユーザーは、経理部のユーザーだけに変更アクセスを許可して、他の部署のユーザーには読み取りアクセスを許可できます。ユーザーが制限付きアクセス許可を追加すると、既定では、ワークシートの分離コードが実行できなくなるため、ワークシートが自動生成されなくなります。

この問題を解決するには、ドキュメントやブックに対するフルコントロールアクセスを持つユーザーが、既定のアクセス許可設定を変更して、プログラムによるオブジェクトモデルへのアクセスを許可する必要があります。詳細については、「方法 : アクセス許可が制限されたドキュメントでの分離コードの実行を許可する」を参照してください。