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vector::front

ベクター内の最初の要素への参照を返します。

reference front( ); 
const_reference front( ) const;

戻り値

ベクターのオブジェクトの最初の要素への参照。ベクターが空の場合、戻り値は未定義です。

解説

front の戻り値が const_referenceに割り当てられている場合、ベクター内のオブジェクトを変更することはできません。front の戻り値が referenceに割り当てられている場合、ベクター内のオブジェクトを変更することができます。

_SECURE_SCL 1 でコンパイルする場合は、ランタイム エラーは空のベクターの要素にアクセスしようとすると発生します。詳細については、「チェックを行う反復子」を参照してください。

使用例

// vector_front.cpp
// compile with: /EHsc
#include <vector>
#include <iostream>

int main( )
{
   using namespace std;   
   vector <int> v1;
   
   v1.push_back( 10 );
   v1.push_back( 11 );

   int& i = v1.front( );
   const int& ii = v1.front( );

   cout << "The first integer of v1 is "<< i << endl;
   // by incrementing i, we move the the front reference to the second element
   i++;
   cout << "Now, the first integer of v1 is "<< i << endl;
}

出力

The first integer of v1 is 10
Now, the first integer of v1 is 11

必要条件

ヘッダー: <vector>

名前空間: std

参照

関連項目

vector Class

vector::front と vector::back

標準テンプレート ライブラリ