strerror、_strerror、_wcserror、__wcserror

[アーティクル]
08/09/2011

システムエラーメッセージ (strerror、_wcserror) を取得するか、またはユーザーが指定したエラーメッセージ (_strerror、__wcserror) を出力します。これらの関数のセキュリティを強化したバージョンについては、「strerror_s、_strerror_s、_wcserror_s、__wcserror_s」を参照してください。

char *strerror(
   int errnum 
);
char *_strerror(
   const char *strErrMsg 
);
wchar_t * _wcserror(
   int errnum 
);
wchar_t * __wcserror(
   const wchar_t *strErrMsg 
);

パラメーター

errnum
エラー番号。
strErrMsg
ユーザーが指定したメッセージ。

戻り値

これらの関数は、エラーメッセージ文字列へのポインターを返します。後続の呼び出しで文字列を上書きできます。

解説

strerror 関数は、errnum をエラーメッセージ文字列に割り当て、文字列へのポインターを返します。どちらもstrerrorも_strerror実際には、メッセージが表示されます。そのためなど、出力関数を呼び出す必要fprintf:

if (( _access( "datafile",2 )) == -1 )
   fprintf( stderr, _strerror(NULL) );

strErrMsg を NULL として渡すと、_strerror 関数は、エラーが発生した最後のライブラリ呼び出しに関するシステムエラーメッセージを含む文字列へのポインターを返します。エラーメッセージ文字列の終端には、改行文字 (\n) が付きます。 strErrMsg が NULL ではない場合、_strerror 関数は、文字列メッセージ、コロン、空白、エラーが発生した最後のライブラリ呼び出しに関するシステムエラーメッセージ、および改行文字が (この順序で) 入っている文字列へのポインターを返します。文字列メッセージの長さは 94 文字以内です。

_strerror 関数の実際のエラー番号は、errno 変数に格納されます。システムエラーメッセージは、_sys_errlist 変数から取り出されます。この変数は、エラー番号順に並べられたメッセージの配列です。 _strerror は、_sys_errlist のインデックスとして errno 値を使用して、該当するエラーメッセージを出力します。 _sys_nerr 変数の値は、_sys_errlist 配列の最大要素数として定義されます。正確な結果を得るには、ライブラリルーチンからエラーが返された直後に _strerror 関数を呼び出します。直後に呼び出さないと、その後 strerror 関数または _strerror 関数を呼び出したときに errno 値が上書きされることがあります。

_wcserrorと __wcserrorは、それぞれ strerrorと _strerror のワイド文字バージョンです。

_strerror、_wcserror、および __wcserror の各関数は、ANSI には含まれていない Microsoft 拡張機能です。移植が必要な場合は、これらの関数を使用しないでください。ANSI との互換性を維持するには、strerror 関数を使用します。

汎用テキストルーチンのマップ