CAnimateCtrl クラス
Windows コモン アニメーション コントロールの機能が用意されています。
class CAnimateCtrl : public CWnd
解説
このコントロール (つまり CAnimateCtrl クラス) は、Windows 95、Windows 98、Windows NT Version 3.51 以降の環境で実行するプログラムでのみ利用できます。
アニメーション コントロールは、AVI (Audio Video Interleaved) フォーマットのクリップを表示する四角形のウィンドウです。AVI フォーマットは、Windows 標準のビデオ/オーディオ フォーマットです。 AVI クリップは、一連のビットマップ フレームを映画のように並べたものです。
アニメーション コントロールは、単純な AVI クリップだけを再生します。 特に、アニメーション コントロールを使って再生するクリップは、次の要件を満たす必要があります。
全体として 1 つのビデオ ストリームで、少なくとも 1 つ以上のフレームが必要です。
1 ファイルは最大 2 つのストリームで構成できます。一般的に、もう 1 つのストリームがある場合、それはオーディオ ストリームです。アニメーション コントロールでは、オーディオ情報を無視します。
クリップは圧縮されていないか、RLE8 圧縮方式で圧縮されている必要があります。
ビデオ ストリームは、パレットの変更ができません。
アプリケーションに AVI リソースとして AVI クリップを追加できます。アプリケーションに別ファイルとして AVI ファイルを添付することもできます。
AVI クリップが表示されている間でも、スレッドの実行は継続されます。したがって、時間のかかる処理を行っている間、システムが動作中であることをユーザーに示すために、アニメーション コントロールがよく使用されます。 たとえば、Windows のエクスプローラーの [検索] ダイアログ ボックスでは、システムがファイルを検索している間、虫眼鏡のアニメーションを表示します。
ダイアログ ボックス内に、またはダイアログ エディターを使って作成したダイアログ リソースとして CAnimateCtrl オブジェクトを作成すると、ユーザーがダイアログ ボックスを閉じたときに、自動的にオブジェクトが破棄されます。
ウィンドウ内に CAnimateCtrl オブジェクトを作成したときは、オブジェクトを手動で破棄する必要があります。 CAnimateCtrl オブジェクトをスタック上に作成したときは、自動的に破棄されます。 new 関数を使ってヒープ領域に CAnimateCtrl オブジェクトを作成した場合は、delete 関数を呼び出してオブジェクトを破棄します。 CAnimateCtrl から新しいクラスを派生し、派生したクラス内にメモリを割り当てている場合は、割り当てたメモリを解放するために、CAnimateCtrl デストラクターをオーバーライドします。
CAnimateCtrl の使い方の詳細については、「コントロール」および「CAnimateCtrl の使い方」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxcmn.h
参照
処理手順
CMNCTRL1 サンプル:共通コントロール MFC クラス、第 1 部) を示します
MFCIE サンプル:MFC CHtmlView と CReBar クラス