CDaoRecordset::MovePrev
レコードセットの前のレコードを現在のレコードにします。
void MovePrev( );
解説
前のレコードに移動する前に、IsBOF を呼び出すことをお勧めします。 IsBOF が 0 以外を返すと、MovePrev の呼び出しは CDaoException をスローし、既に先頭レコードの前にスクロールされているか、レコードセットで選択されているレコードがないことを示します。
ヒント
レコードセットにレコードが存在しない場合は、Move 関数のいずれかを呼び出すと例外がスローされます。 通常、移動操作の前に IsBOF と IsEOF の両方を呼び出して、レコードセットにレコードあるかどうかを確認します。 Open または Requery を呼び出した後、IsBOF または IsEOF のどちらかを呼び出します。
注意
現在のレコードを更新または追加しているときに、現在のレコードセットを移動する関数を呼び出すと、警告なしに更新が破棄されます。
条件を指定しないでレコード間を移動するには、Move 関数を使います。 ダイナセット、またはスナップショット タイプのレコードセットで条件に一致するレコードを見つけるには、検索操作を呼び出します。 テーブル タイプのレコードセット オブジェクトでは、Seek を呼び出します。
レコードセットがテーブル タイプのレコードセットを参照しているときの移動は、テーブルの現在のインデックスに従います。 基になる DAO オブジェクトの Index プロパティを使って、現在のインデックスを設定できます。 現在のインデックスを設定しないと、返されるレコードの順番は不定になります。
前方スクロール専用のスナップショットでは、MoveFirst メンバー関数または MovePrev メンバー関数を呼び出すことはできません。
レコードセット オブジェクトの現在のレコードの位置を指定したレコード数分、前方、または後方へ移動するには、Move を呼び出します。
関連情報については、DAO ヘルプの「Move Method」と「MoveFirst, MoveLast, MoveNext, MovePrevious Methods」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxdao.h