方法 : コードをアウトライン表示する/非表示にする
既定では、すべてのテキストがコード エディターに表示されますが、一部のコードを非表示にすることができます。 コード エディターでは、コードの範囲を選択して、折りたたむことができます。折りたたんだコードの部分にはプラス記号 (+) が表示されます。
この領域を展開したり非表示にしたりするには、記号の左側のプラス記号 (+) をクリックします。 アウトライン表示にしたコードは、削除されたのではなく、非表示になっています。
[編集]メニューの [元に戻す]と [やり直し]は、上記の操作に対しても有効です。 つまり、折りたたみ可能な領域を作成した後に [元に戻す] をクリックすると、その操作が元に戻されます。 また、[コピー]、[切り取り]、[貼り付け] をクリックしたり、ドラッグ アンド ドロップ操作を行ったりしてもアウトライン情報は保持されますが、折りたたみ可能な領域の状態は保持されません。 たとえば、折りたたまれた領域をコピーして、[貼り付け] をクリックすると、コピーされたテキストは展開された領域として貼り付けられます。
コードをアウトライン表示にした後は、作業対象のセクションだけを展開し、作業が済んだら折りたたみ、別のセクションに移動できます。 アウトライン表示が必要なくなった場合は、[アウトラインの中止]コマンドを使用すると、コードに影響を与えることなくアウトライン情報だけを削除できます。
ヒント
その領域を無効化すると、アウトライン表示の領域は失われます。 たとえば、削除または [検索と置換] 操作を行うと、領域の末尾が消去される可能性があります。
以下のコマンドは、[編集] メニューの [アウトライン] サブメニューから、またはコード エディターのショートカット メニューから実行できます。
注意
実際に画面に表示されるダイアログ ボックスとメニュー コマンドは、アクティブな設定またはエディションによっては、ヘルプの説明と異なる場合があります。 設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「設定の操作」を参照してください。
コマンド |
定義 |
---|---|
[選択範囲の非表示] |
選択しているテキストを折りたたみます。 このコマンドを実行するには、先にテキストを選択する必要があります。 このコマンドをショートカット キーで実行するには、まず Ctrl + M を押してから Ctrl + H を押します。
メモ
このコマンドは、Visual C# で [自動アウトラインの開始] をオフにするか、[アウトラインの中止] を選択している場合に使用できます。Visual Basic では使用できません
|
[アウトラインの展開/縮小] |
入れ子状に折りたたまれたセクションで、カーソルが置かれている最も内側のセクションの表示/非表示を切り替えます。 このコマンドをショートカット キーで実行するには、まず Ctrl + M を押してから Ctrl + M を押します。 |
[すべてのアウトラインの切り替え] |
すべてのプロシージャを折りたたんだ状態または展開した状態にします。 展開されている領域と非表示になっている領域の両方がある場合は、非表示になっている領域が展開されます。 このコマンドをショートカット キーで実行するには、まず Ctrl + M を押してから Ctrl + L を押します。 |
[アウトラインの中止] |
ドキュメント全体からすべてのアウトライン情報を削除します。 すべての領域が表示され、記号が削除されますが、コード自体には影響しません。 このコマンドをショートカット キーで実行するには、まず Ctrl + M を押してから Ctrl + P を押します。 |
[自動アウトラインの開始] |
このコマンドは、自動アウトラインがオフに設定されている場合のみ使用できます。 このコマンドを使用して、IDE の自動アウトラインを有効にします。 |
[カレントを表示] |
現在選択されているユーザー定義領域のアウトライン情報を削除します。 このコマンドをショートカット キーで実行するには、まず Ctrl + M を押してから Ctrl + U を押します。 メモ このコマンドは、Visual C# で [自動アウトラインの開始] をオフにするか、[アウトラインの中止] を選択している場合に使用できます。 Visual Basic では使用できません |
[定義に縮小] |
ある型に属するすべてのメンバーをひとめで確認できるように、すべての型のメンバーを折りたたみます。 [ブロックの縮小]と同様のコマンドですが、こちらの場合は、ドキュメント内のすべてのコードを対象として各プロシージャに自動的に領域が作成されます。作成された領域は非表示になります。 このコマンドをショートカット キーで実行するには、まず Ctrl + M を押してから Ctrl + O を押します。 |
[ブロックの縮小: <logical boundary>] |
(Visual C++ の場合) 使用しているプログラミング言語サービスに従って、カーソル位置にある関数の論理境界が自動的に識別され、この領域が非表示になります。 たとえば、カーソルがループの中にある場合は、そのステートメントに対して領域が作成され、作成された領域が非表示になります。 このコマンドを実行するたびに、1 つ上のレベルのステートメントが折りたたまれ、最終的にはプロシージャの先頭かまたはコード内のその他のトップレベルの定義が折りたたまれます。 |
[すべてを縮小表示する: <論理構造体>] |
(Visual C++ の場合) [ブロックの縮小] と同様な機能ですが、このコマンドは関数のすべての論理構造を一度に再帰的に折りたたみます。 |
Visual C++ コードの一部を折りたたむ
コードの一部を折りたたむには
目的のコードまたはテキストの部分を選択します。
注意
[選択範囲の非表示] コマンドを使用できるようにするには、テキスト内の連続するストリームを選択します。
選択した箇所を右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[アウトライン] サブメニューの [選択範囲の非表示] をクリックします。
選択範囲が最上部の選択行の下に折りたたまれ、行の左側にあるインジケーター マージンにプラス記号 (+) が表示されます。
中かっこで囲まれたコードを折りたたむには
コード エディター内の Visual C++ コードのうち、中かっこ ("{}") で囲まれたセクションを右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[アウトライン] サブメニューの [ブロックの縮小] をクリックします。
左中かっこ ("{") のある行の隣にあるインジケーター マージンにマイナス記号 (-) が表示されます。 この記号をクリックすると、対応する右中かっこ ("}") までのすべての行が、このセクションの先頭行に折りたたまれ、プラス記号 (+) が表示されます。
注意
このオプションは Visual C++ でプログラミングを行っている場合に使用できます。
中かっこで囲まれた論理構造を折りたたむには
コード エディター内の Visual C++ コードのうち、中かっこ ("{}") で囲まれたセクション (このセクションの中には同様に中かっこで囲まれた論理構造が含まれています) を右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[アウトライン] サブメニューの [すべてを縮小表示する: <logical structure>] をクリックします。
コード内で中かっこで囲まれた各サブセクションの左中かっこ ("{") の横にあるインジケーター マージンにマイナス記号 (-) が表示されます。 この記号をクリックすると、対応する右中かっこ ("}") までのすべての行が、サブセクションの先頭行に折りたたまれ、プラス記号 (+) が表示されます。
注意
このオプションは Visual C++ でプログラミングを行っている場合にのみ使用できます。
コードの折りたたみと展開
コード セクションを折りたたんだり、展開したりするには
折りたたんであるセクションの行をすべて表示するには、インジケーター マージンにあるプラス記号 (+) をクリックします。
展開したセクションを折りたたむには、インジケーター マージンにあるマイナス記号 (-) をクリックします。
[アウトラインの展開/縮小] や [すべてのアウトラインの切り替え] コマンドを実行して、折りたたみ可能な全セクションを非表示にしたり、表示したりすることもできます。
複数のコード セクションを折りたたんだり、展開したりするには
コード エディター内で、折りたたみできるコードの連続するセクションを選択します。
選択した箇所を右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[アウトライン] サブメニューの [アウトラインの展開/縮小] をクリックします。
選択したセクションの一部でも展開されていれば、選択したすべてのセクションが折りたたまれます。 選択したセクションのすべてが折りたたまれている場合には、すべてが展開されます。
すべての折りたたみ可能コード セクションを折りたたんだり、展開したりするには
コード エディター内の任意の場所で右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[アウトライン] サブメニューの [すべてのアウトラインの切り替え] をクリックします。
選択したセクションの一部でも折りたたまれていれば、選択したすべてのセクションが展開されます。
選択したセクションのすべてが展開されている場合には、すべてが折りたたまれます。
すべての定義を折りたたむには
コード エディター内の任意の場所で右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[アウトライン] サブメニューの [定義に縮小] をクリックします。
現在のモジュール内にある、すべての折りたたみ可能セクションが折りたたまれます。
自動アウトライン化
自動アウトライン化を常時オンにする編集モードは、さまざまな開発言語でサポートされています。 新しい定義を入力すると、新しいコード ブロックを囲むように、折りたたみ可能なセクションがコード エディターによって自動的に作成されます。 開発言語でアウトライン モードを有効にするオプションをオンにした場合、選択したセクション、すべての定義、および折りたたみ可能な各セクションを展開および折りたたむコマンド、および自動アウトライン化のオンとオフの切り替えを実行するコマンドを、コード エディターのショートカット メニューから利用できるようになります。
折りたたみ可能なコード セクションを自動的に作成するには
プログラミングしている言語のアウトライン モードを有効にするオプションを選択します。
特定の言語で [自動アウトラインの開始] を有効にするためのオプションの詳細については、「[VB 固有] ([オプション] ダイアログ ボックス - [テキスト エディター] - [Basic])」、「[書式設定] ([オプション] ダイアログ ボックス - [テキスト エディター] - [C/C++])」、および「[書式設定] ([オプション] ダイアログ ボックス - [テキスト エディター] - [C#])」を参照してください。
コードに、新規プロシージャ、関数、列挙体、またはその他のコード ブロックを追加します。
先頭行の隣にあるインジケーター マージンにマイナス記号 (-) が表示されます。 この記号をクリックすると、追加したコードが先頭行にまとめられ、プラス記号 (+) が表示されます。
単一の折りたたみ可能セクションのアウトライン化をオフにするには
コード エディター内の折りたたみ可能セクションで右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[カレントを表示] をクリックします。
対象のセクションが展開され、このセクションを折りたたむためのマイナス記号 (-) がインジケーター マージンに表示されなくなります。
自動アウトライン化をオフにして、折りたたまれているすべてのセクションを展開するには
コード エディター内の任意の場所で右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[アウトラインの中止] をクリックします。
折りたたみ可能なすべてのセクションが展開され、折りたたむためのマイナス記号 (-) がインジケーター マージンに表示されなくなります。
自動アウトライン化を元に戻して、展開したセクションすべてを折りたたむには
[コード エディター] 内の任意の場所で右クリックし、ショートカット メニューの [アウトライン] をポイントします。
[自動アウトラインの開始] をクリックします。
折りたたみ可能なすべてのセクションが、それぞれの先頭行にまとめられ、それらを展開するためのプラス記号 (+) がインジケーター マージンに表示されます。
参照
処理手順
方法: コードのセクションを折りたたんで非表示にする (Visual Basic)