Team Foundation Server のバックアップ
更新 : 2011 年 3 月
SQL Server が提供するツールを使用して、Visual Studio Team Foundation Server のデータを確実にバックアップすることで、データと生産性が失われることを防止できます。 Team Foundation Server を正常にバックアップするには、配置で使用するすべてのデータベースをバックアップすることだけではなく、それらのバックアップを同じタイム スタンプになるようにすることが必要です。 この同期は、マークされたトランザクションを使用すると最も効果的に管理できます。 Team Foundation が使用するすべてのデータベースの関連トランザクションに定期的にマークを付けることにより、これらのデータベースに共通する一連の復旧ポイントが作成されます。これらのデータベースを定期的にバックアップすることで、機器の障害やその他の予期しない出来事のために、生産性やデータが失われるリスクを軽減できます。 配置に SharePoint 製品を使用する場合または配置を Microsoft Project Server と統合する場合は、このトピックの手順で説明しているように、データベースをバックアップおよび復元するための追加手順を実行する必要があります。
注意
このトピックのいくつかの手順は、2010 年 9 月にリリースされた Team Foundation Server 用のパワー ツールのウィザードを使用して自動化できます。 これらのウィザードは、配置のバックアップおよび復元のためのプロセスの簡略化に役立ちます。 ただし、Visual Studio Lab Management のバックアップまたは復元には役に立たないため、SharePoint 製品のデータベースのバックアップまたは復元には使用しないでください。 配置が Microsoft Project Server と統合されている場合、このウィザードを使用してそれらのデータベースをバックアップおよび復元することはできません。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server Power Tools September 2010 (Team Foundation Server パワー ツール (2010 年 9 月))」を参照してください。
配置に SQL Server Reporting Services が使用されている場合は、データベースだけではなく暗号化キーもバックアップする必要があります。 詳細については、「Reporting Services の暗号化キーのバックアップ」を参照してください。
ヒント
SQL Server Management Studio を使用すると、データベースを個別にバックアップできます。ただし、このようなバックアップから復元を行った場合、予期しない結果になる可能性があります。これは、Team Foundation Server が使用するデータベースは、すべて関連しているからです。 1 つのデータベースしかバックアップおよび復元しなかった場合、そのデータは、他のデータベースのデータと同期がとられていない状態になります。 データベースのバックアップのストラテジの詳細については、Microsoft Web サイトの「SQL Server のバックアップと復元のストラテジの概要」を参照してください。
このトピックの手順では、データベースの完全バックアップまたは増分バックアップを実行するメンテナンス プラン、およびマークされたトランザクションのテーブルおよびストアド プロシージャの作成方法について説明します。 データを最大限保護するには、完全バックアップを毎日または毎週実行し、増分バックアップを 1 時間ごとに実行するようにスケジュールしてください。 また、トランザクション ログもバックアップできます。 詳細については、Microsoft Web サイトの「トランザクション ログ バックアップの作成」を参照してください。
注意
このトピックの手順の多くでは、SQL Server Management Studio の使用が指定されています。 SQL Server Express Edition をインストールした場合は、SQL Server Management Studio Express をダウンロードしない限り、このツールを使用できません。 このツールのダウンロード方法については、Microsoft Web サイトの「Microsoft SQL Server 2008 Management Studio Express」のページを参照してください。
このトピックの手順に従うと、Team Foundation 固有のデータベースだけでなく、Team Foundation Server の配置に使用されているすべてのデータベースをバックアップできます。 個々のデータベースを手動でバックアップおよび復元する方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元」および「マークされたトランザクションの使用」を参照してください。 クエリ エディターを使用してマークされたトランザクションのテーブルおよびストアド プロシージャを作成する方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「クエリ エディターによる SQLCMD スクリプトの編集」のページを参照してください。
配置にチーム プロジェクト ポータルが含まれる場合は、配置内のその製品のバージョンのベスト プラクティスに従って、SharePoint 製品が使用しているデータベースもバックアップする必要があります。 配置が Microsoft Project Server と統合されている場合は、配置内のその製品のバージョンのベスト プラクティスに従って、Project Server が使用しているデータベースもバックアップする必要があります。
重要
データ破損を防ぐため、Team Foundation Server の配置で使用するデータベースのすべてのバックアップを同期してください。 配置によっては、SQL Server、SharePoint 製品、Microsoft Project Server、および System Center Virtual Machine Manager のデータベースをバックアップして同期することが必要になる場合があります。 配置に SharePoint 製品を使用する場合は、配置内の製品のバージョンに関するガイダンスに従う必要があります。 詳細については、「バックアップと復旧 (SharePoint Server 2010)」、「ファームの保護と復元 (Office SharePoint Server 2007)」、または「Windows SharePoint Services 3.0 を保護および復元する」を参照してください。 配置が Microsoft Project Server に統合されている場合は、配置内の製品のバージョンに関するガイダンスに従う必要があります。 詳細については、「データベースをバックアップする (Project Server 2010)」、「データベースをバックアップする (Project Server 2007)」、および「Microsoft Team Foundation Server 2010 と Microsoft Project Server Integration Feature Pack」を参照してください。
このトピックの内容
必要なアクセス許可
データベースの識別
データベースでのテーブルの作成
テーブルをマークするためのストアド プロシージャの作成
すべてのテーブルを一度にマークするためのストアド プロシージャの作成
テーブルを自動的にマークするためのストアド プロシージャの作成
テーブルをマークするプロシージャの実行のための定期ジョブの作成
完全バックアップのためのメンテナンス プランの作成
差分バックアップのためのメンテナンス プランの作成
トランザクション バックアップのためのメンテナンス プランの作成
追加の Lab Management コンポーネントのバックアップ
必要なアクセス許可
この手順を実行するには、次の両方のグループのメンバーである必要があります。
Team Foundation の管理コンソールを実行しているサーバーの Administrators セキュリティ グループ。
SQL Server System Administrator セキュリティ グループ。またはバックアップするデータベースをホストする SQL Server の各インスタンスで [SQL Server のバックアップの実行とメンテナンス プラン] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。
データベースの識別
Team Foundation Server の配置に含まれるデータベースを特定するには、次の表を参考にできます。 すべての配置に、これらのデータベースがすべて含まれているわけではありません。 たとえば、Team Foundation Server に Reporting Services を構成していない場合は、ReportServer データベースまたは ReportServerTempDB データベースはありません。 同様に、Lab Management をサポートするように Team Foundation Server を構成していない場合は、VirtualManagerDB という名前の System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) のデータベースはありません。 また、Team Foundation Server が使用するデータベースは、SQL Server の複数のインスタンスまたは複数のサーバーに分散している可能性があります。
注意
Team Foundation Server のインストールまたは運用中に自動的に作成されたデータベースの名前には、TFS_ というプレフィックスが既定で追加されます。
データベース |
説明 |
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TFS_Configuration |
Team Foundation Server の構成データベースです。配置のカタログ、サーバー名、および構成データが格納されています。 このデータベース名では、TFS_ と Configuration の間に、Team Foundation Server をインストールしたユーザーの名前など、追加の文字が含まれる場合があります。 たとえば、TFS_UserNameConfiguration がデータベースの名前になります。
重要
Team Foundation で使用するすべてのデータベースに共通の復旧ポイントを保証するためにマークされたトランザクションを使用しない場合は、必ずこのデータベースを最後にバックアップして、その他すべてのデータベースの前に復元する必要があります。それ以外の場合、その配置を復元できないことがあります。
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TFS_Warehouse |
ウェアハウス データベースです。Reporting Services が使用するウェアハウスをビルドするためのデータが格納されています。 このデータベース名では、TFS_ と Warehouse の間に、Team Foundation Server をインストールしたユーザーの名前など、追加の文字が含まれる場合があります。 たとえば、TFS_UserNameWarehouse がデータベースの名前になります。 |
TFS_CollectionName |
チーム プロジェクト コレクションのデータベースです。コレクションに含まれるチーム プロジェクトのすべてのデータが格納されています。 このデータには、ソース コード、ビルド構成、およびラボ管理構成が含まれます。 コレクション データベースの数は、コレクションの数と同じになります。 たとえば、配置に 3 つのコレクションがある場合、3 つのコレクション データベースをバックアップする必要があります。 各データベースの名前では、TFS_ と CollectionName の間に、コレクションを作成したユーザーの名前など、追加の文字が含まれる場合があります。 たとえば、TFS_UserNameCollectionName がコレクション データベースの名前になります。 |
TFS_Analysis |
SQL Server Analysis Services のデータベースです。Team Foundation Server のデータ ソースとキューブが格納されています。 このデータベース名では、TFS_ と Analysis の間に、Analysis Services をインストールしたユーザーの名前など、追加の文字が含まれる場合があります。 たとえば、TFS_UserNameAnalysis がデータベースの名前になります。
メモ
このデータベースはバックアップできますが、復元された TFS_Warehouse データベースからウェアハウスをビルドし直す必要があります。
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ReportServer |
Reporting Services のデータベースです。Team Foundation Server の配置のレポートとレポート設定が格納されています。
メモ
Reporting Services が Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、このデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。その場合は、Team Foundation Server とは別にこれを構成、バックアップ、および復元する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。
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ReportServerTempDB |
Reporting Services の一時データベースです。特定のレポートを実行するときに情報が一時的に格納されます。
メモ
Reporting Services が Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、このデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。その場合は、Team Foundation Server とは別にこれを構成、バックアップ、および復元する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。
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WSS_Config |
SharePoint 製品の構成データベースです。コンテンツ データベース、サイト テンプレート、カスタム Web パーツ、SharePoint サーバー管理のその他の設定など、すべてのサイトのリストが格納されています。
メモ
SharePoint 製品で使用するデータベースをバックアップまたは復元するときは、マークされたトランザクションを使用しないでください。ただし、同期エラーを回避するために、SharePoint 製品と Team Foundation Server についてバックアップおよび復元のスケジュールの同期を試みる必要があります。詳細については、「バックアップと復旧 (SharePoint Server 2010)」、「ファームの保護と復元 (Office SharePoint Server 2007)」、または「Windows SharePoint Services 3.0 を保護および復元する」を参照してください。
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WSS_Content |
SharePoint 製品のコンテンツ データベースです。チーム プロジェクト ポータルの実際のコンテンツが格納されています。
メモ
このデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品のバージョン、およびそれをインストールしたユーザーが名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。SharePoint 製品で使用するデータベースをバックアップまたは復元するときは、マークされたトランザクションを使用しないでください。ただし、同期エラーを回避するために、SharePoint 製品と Team Foundation Server についてバックアップおよび復元のスケジュールの同期を試みる必要があります。詳細については、「バックアップと復旧 (SharePoint Server 2010)」、「ファームの保護と復元 (Office SharePoint Server 2007)」、または「Windows SharePoint Services 3.0 を保護および復元する」を参照してください。
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WSS_AdminContent |
SharePoint 製品の管理データベースです。ユーザー、ロール、およびデータベースのセキュリティ情報が格納されています。
メモ
SharePoint 製品で使用するデータベースをバックアップまたは復元するときは、マークされたトランザクションを使用しないでください。ただし、同期エラーを回避するために、SharePoint 製品と Team Foundation Server についてバックアップおよび復元のスケジュールの同期を試みる必要があります。詳細については、「バックアップと復旧 (SharePoint Server 2010)」、「ファームの保護と復元 (Office SharePoint Server 2007)」、または「Windows SharePoint Services 3.0 を保護および復元する」を参照してください。
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VirtualManagerDB |
SCVMM の管理データベースには、仮想マシン、仮想マシンのホスト、仮想マシンのライブラリ サーバー、およびそれらのプロパティなど、SCVMM 管理者コンソールに表示される情報が格納されています。
メモ
SCVMM が Team Foundation Server とは異なる別のサーバーにインストールされている場合、このデータベースは Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないこともあります。その場合は、Team Foundation Server とは別にこれを構成、バックアップ、および復元する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、マークされたトランザクションを使用して両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。
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データベースでのテーブルの作成
すべてのデータベースが同じポイントまで復元されるようにするには、各データベースにテーブルを作成し、トランザクションをマークします。 SQL Server Management Studio のクエリ関数を使用すると、データベースに適切なテーブルを作成できます。
重要
SharePoint 製品が使用するデータベースにはテーブルを作成しないでください。
Team Foundation で使用するデータベース内の関連トランザクションをマークするテーブルを作成するには
マークする対象のデータベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
SQL Server Management Studio を開き、データベース エンジンに接続します。
SQL Server Management Studio でサーバーの名前を右クリックして [新規] をクリックします。
データベース エンジンのクエリ エディターのウィンドウが開きます。
[クエリ] メニューの [SQLCMD モード] をクリックします。
クエリ エディター ウィンドウのコンテキストで sqlcmd ステートメントが実行されます。 [クエリ] メニューが表示されない場合は、[データベース エンジン クエリ エディター] ウィンドウの新しいクエリ内の任意の位置をクリックします。
SQL エディター ツール バーの [利用可能なデータベース] ボックスの一覧を開き、[TFS_Configuration] をクリックします。
注意
TFS_Configuration は、構成データベースの既定の名前です。 この名前は、カスタマイズ可能なので、異なる場合もあります。
クエリ ウィンドウで、次のスクリプトを入力し、構成データベースにテーブルを作成します。
Use TFS_Configuration Create Table Tbl_TransactionLogMark ( logmark int ) GO Insert into Tbl_TransactionLogMark (logmark) Values (1) GO
F5 キーを押してスクリプトを実行します。
スクリプトが正しく構成されている場合は、クエリ エディターに "(1 行処理されました)" というメッセージが表示されます。
(省略可能) スクリプトを保存します。
SharePoint 製品で使用されたものを除き、Team Foundation Server の配置で使用された各データベースに対して、手順 4. から 7. を繰り返します。 配置でレポート アプリケーションまたは SharePoint Web アプリケーションを使用している場合、必ずそれらのデータベースにもテーブルを作成してください。
注意
配置で SQL Server の複数のインスタンスを使用し Team Foundation Server のデータベースをホストしている場合は、各インスタンスにログオンして、そのインスタンスでホストされているデータベースにテーブルを作成する必要があります。
テーブルをマークするためのストアド プロシージャの作成
バックアップ対象の各データベースにテーブルが作成されたら、テーブルをマークするためのプロシージャを作成する必要があります。
Team Foundation で使用する各データベース内のトランザクションをマークするストアド プロシージャを作成するには
マークする対象のデータベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
SQL Server Management Studio でクエリ ウィンドウを開き、[SQLCMD モード] がオンになっていることを確認します。
SQL エディター ツール バーの [利用可能なデータベース] ボックスの一覧を開き、[TFS_Configuration] をクリックします。
クエリ ウィンドウで、次のスクリプトを入力し、構成データベースにトランザクションをマークするストアド プロシージャを作成します。
Create PROCEDURE sp_SetTransactionLogMark @name nvarchar (128) AS BEGIN TRANSACTION @name WITH MARK UPDATE TFS_Configuration.dbo.Tbl_TransactionLogMark SET logmark = 1 COMMIT TRANSACTION GO
F5 キーを押してプロシージャを実行します。
プロシージャが正しく構成されている場合は、クエリ エディターに "コマンドは正常に完了しました" というメッセージが表示されます。
(省略可能) プロシージャを保存します。
Team Foundation Server の配置内の各データベースに対して、手順 2. から 5. を繰り返します。配置でレポートを使用している場合は、必ずそれらのデータベースにもストアド プロシージャを作成してください。 SharePoint 製品が使用するデータベースに対してはこれらの手順を実行しないでください。
注意
配置で SQL Server の複数のインスタンスを使用し Team Foundation Server が使用するデータベースをホストしている場合は、各インスタンスにログオンして、そのインスタンスでホストされているデータベースに対してストアド プロシージャを作成する必要があります。
すべてのテーブルを一度にマークするためのストアド プロシージャの作成
すべてのデータベースがマークされるようにするには、テーブルをマークするために作成したすべてのプロシージャを実行するプロシージャを作成します。 前のプロシージャとは異なり、このプロシージャは構成データベースでのみ実行されます。
テーブルをマークするためのすべてのストアド プロシージャを実行するストアド プロシージャを作成するには
Team Foundation の構成データベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
SQL Server Management Studio でクエリ ウィンドウを開き、[SQLCMD モード] がオンになっていることを確認します。
SQL エディター ツール バーの [利用可能なデータベース] ボックスの一覧を開き、[TFS_Configuration] をクリックします。
クエリ ウィンドウで、次のスクリプトを入力し、Team Foundation Server が使用する各データベースで作成したストアド プロシージャを実行するストアド プロシージャを作成します。 「<サーバー名>」を SQL Server を実行しているサーバー名に置き換え、「TFS_CollectionName」を各チーム プロジェクト コレクションのデータベース名に置き換えます。 複数のサーバーまたは SQL Server のインスタンスを使用している場合は、「<サーバー名>」を「<サーバー名>\<インスタンス名>」に置き換えます。
CREATE PROCEDURE sp_SetTransactionLogMarkAll @name nvarchar (128) AS BEGIN TRANSACTION EXEC [ServerName].TFS_Configuration.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].ReportServer.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].ReportServerTempDB.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].TFS_CollectionName1.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].TFS_CollectionName2.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].TFS_CollectionName3.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].TFS_CollectionName4.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].TFS_Warehouse.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name EXEC [ServerName].VirtualManagerDB.dbo.sp_SetTransactionLogMark @name COMMIT TRANSACTION GO
注意
配置でレポート機能を使用しない場合は、レポート データベースの行を含める必要はありません。 配置で Visual Studio Lab Management を使用しない場合は、それが使用するデータベースの行を含める必要はありません。
F5 キーを押してプロシージャを実行します。
注意
トランザクションをマークするためのストアド プロシージャを作成してから SQL Server Management Studio を再起動していない場合は、サーバー名とデータベース名に赤い波線のアンダースコアが付くことがあります。 ただし、プロシージャは実行されます。
プロシージャが正しく構成されている場合は、クエリ エディターに "コマンドは正常に完了しました" というメッセージが表示されます。
(省略可能) プロシージャを保存します。
テーブルを自動的にマークするためのストアド プロシージャの作成
テーブルをマークするためのすべてのストアド プロシージャを実行するプロシージャがある場合は、同じトランザクション マーカーですべてのテーブルをマークするプロシージャを作成する必要があります。 このマーカーを使用してすべてのデータベースを同じ時点の状態に復元する必要があります。
Team Foundation Server で使用する各データベース内のテーブルをマークするストアド プロシージャを作成するには
マークする対象のデータベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
SQL Server Management Studio でクエリ ウィンドウを開き、[SQLCMD モード] がオンになっていることを確認します。
SQL エディター ツール バーの [利用可能なデータベース] ボックスの一覧を開き、[TFS_Configuration] をクリックします。
クエリ ウィンドウで、次のスクリプトを入力して 'TFSMark' でテーブルをマークします。
EXEC sp_SetTransactionLogMarkAll 'TFSMark' GO
注意
TFSMark はマークの一例です。 マークでは、サポートされる英数字の任意のシーケンスを使用できます。 データベースにマークされたテーブルが複数ある場合は、データベースの復元に使用するマークを記録してください。 詳細については、Microsoft Web サイトの「マークされたトランザクションの使用 (完全復旧モデル)」のページを参照してください。
F5 キーを押してプロシージャを実行します。
プロシージャが正しく構成されている場合は、クエリ エディターに "(1 行処理されました)" というメッセージが表示されます。 WITH MARK オプションは、マークされた各テーブルの最初の BEGIN TRAN WITH MARK ステートメントのみに適用されます。
プロシージャを保存します。
テーブルをマークするプロシージャの実行のための定期ジョブの作成
必要なすべてのプロシージャを作成して保存したら、データベースの定期バックアップの直前に実行されるようにテーブルをマークするプロシージャをスケジュールする必要があります。 このジョブは、データベース実行のメンテナンス プランの約 1 分前に実行されるようにスケジュールする必要があります。
SQL Server Management Studio でテーブルをマークするための定期ジョブを作成するには
マークする対象のデータベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
オブジェクト エクスプローラーで [SQL Server エージェント] を展開し、[ジョブ] を右クリックして、[新しいジョブ] をクリックします。
[新しいジョブ] ウィンドウが開きます。
[名前] にジョブの名前を入力します。
(省略可能) [説明] に、ジョブの説明を入力します。
[ページの選択] で [ステップ] をクリックします。
[ステップ] で、[新規] をクリックします。
[新しいジョブ ステップ] ウィンドウが開きます。
[ステップ名] にステップの名前を入力します。
[データベース] で構成データベースの名前 (既定では TFS_Collection) をクリックし、[開く] をクリックします。
テーブルをマークするために作成したプロシージャを参照し、[開く] を 2 回クリックしてから、[OK] をクリックします。
注意
テーブルをマークするために作成したプロシージャにより、次のステップが実行されます。
EXEC sp_SetTransactionLogMarkAll 'TFSMark'
[ページの選択] で [スケジュール] をクリックしてから [新規] をクリックします。
[新しいジョブ スケジュール] ウィンドウが開きます。
[名前] にスケジュールの名前を入力します。
[頻度] では、データベースのバックアップのために作成したプランに一致するように頻度を変更します。
[一日のうちの頻度] では、データベースのバックアップの 1 分前にジョブが実行されるようスケジュールされるように実行頻度を変更し、[OK] をクリックします。
[新しいジョブ] で [OK] をクリックして、定期ジョブの作成を完了します。
完全バックアップのためのメンテナンス プランの作成
データベースをマークするための定期ジョブを作成したら、メンテナンス プラン ウィザードを使用して、Team Foundation Server の配置で使用されるすべてのデータベースの完全バックアップをスケジュールできます。
重要
SQL Server Express にはメンテナンス プラン ウィザードが含まれていません。 完全バックアップのスケジュールのスクリプトを手動で作成する必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「データベースの完全バックアップを作成する方法 (Transact-SQL)」のトピックを参照してください。
完全バックアップのためのメンテナンス プランを作成するには
バックアップする対象のデータベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
[スタート] をクリックして [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft SQL Server 2008] をクリックして、[SQL Server Management Studio] をクリックします。
[サーバーの種類] ボックスの一覧で、[データベース エンジン] をクリックします。
[サーバー名] の一覧と [認証] の一覧で、適切なサーバーと認証スキームをクリックします。
SQL Server のインスタンスに必要な場合は、[ユーザー名] と [パスワード] に、適切なアカウントの資格情報を入力します。
[接続] をクリックします。
SQL Server Management Studio で、[管理] ノードを展開し、[メンテナンス プラン] を右クリックして、[メンテナンス プラン ウィザード] をクリックします。
SQL Server メンテナンス プラン ウィザードの開始ページで、[次へ] をクリックします。
[プランのプロパティを選択] ページが表示されます。
[プロジェクト名] ボックスにメンテナンス プランの名前を入力します。
たとえば、完全バックアップのプランには TfsFullDataBackup という名前を指定します。
[プラン全体で単一のスケジュールを使用するか、スケジュールを使用しない] をクリックして、[変更] をクリックします。
[頻度] および [一日のうちの頻度] に、プランのオプションを指定します。
[期間] は既定値の [終了日なし] のままにします。
[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[メンテナンス タスクの選択] ページで、[データベースのバックアップ (完全)]、[SQL Server エージェント ジョブの実行]、[データベースのバックアップ (トランザクション ログ)] の各チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
[メンテナンス タスクの順序を選択] ページで、完全バックアップ、エージェント ジョブ、トランザクション ログ バックアップの順に実行されるように順序を変更します。
[次へ] をクリックします。
このダイアログ ボックスの詳細については、F1 キーを押してください。 さらに、Microsoft Web サイトの「SQL Server オンライン ブック」のページで「メンテナンス プラン ウィザード」を検索してください。
[データベースのバックアップ (完全) タスクの定義] ページで、下向きの矢印をクリックし、[すべてのデータベース] をクリックして、[OK] をクリックします。
ファイルの保存先をディスクにするかテープにするか、配置とリソースに適したバックアップ オプションを指定し、[次へ] をクリックします。
[SQL Server エージェント ジョブ実行タスクの定義] ページで、テーブルをマークするために作成した定期ジョブのチェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
[データベースのバックアップ (トランザクション ログ) タスクの定義] ページで、下向きの矢印をクリックし、[すべてのデータベース] をクリックして、[OK] をクリックします。
ファイルの保存先をディスクにするかテープにするか、配置とリソースに適したバックアップ オプションを指定し、[次へ] をクリックします。
[レポート オプションの選択] ページで、レポート配布オプションを選択し、[次へ] を 2 回クリックします。
[ウィザードの完了] ページで [完了] をクリックします。
SQL Server により、メンテナンス プランが作成され、指定したデータベースが指定した頻度でバックアップされます。
[閉じる] をクリックします。
差分バックアップのためのメンテナンス プランの作成
メンテナンス プラン ウィザードを使用して、Team Foundation Server の配置で使用されるすべてのデータベースの差分バックアップをスケジュールできます。
重要
SQL Server Express にはメンテナンス プラン ウィザードが含まれていません。 差分バックアップのスケジュールのスクリプトを手動で作成する必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「データベースの差分バックアップを作成する方法 (Transact-SQL)」のトピックを参照してください。
差分バックアップのためのメンテナンス プランを作成するには
バックアップする対象のデータベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
[スタート] をクリックして [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft SQL Server 2008] をクリックして、[SQL Server Management Studio] をクリックします。
[サーバーの種類] ボックスの一覧で、[データベース エンジン] をクリックします。
[サーバー名] の一覧と [認証] の一覧で、適切なサーバーと認証スキームをクリックします。
SQL Server のインスタンスに必要な場合は、[ユーザー名] と [パスワード] に、適切なアカウントの資格情報を入力します。
[接続] をクリックします。
SQL Server Management Studio で、[管理] ノードを展開し、[メンテナンス プラン] を右クリックして、[メンテナンス プラン ウィザード] をクリックします。
SQL Server メンテナンス プラン ウィザードの開始ページで、[次へ] をクリックします。
[プランのプロパティを選択] ページの [名前] ボックスに、メンテナンス プランの名前を入力します。
たとえば、差分バックアップのプランには TfsDifferentialBackup という名前を指定します。
[プラン全体で単一のスケジュールを使用するか、スケジュールを使用しない] をクリックして、[変更] をクリックします。
[頻度] および [一日のうちの頻度] に、バックアップ計画のオプションを指定します。
[期間] は既定値の [終了日なし] のままにします。
[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[メンテナンス タスクの選択] ページで [データベースのバックアップ (差分)] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
[データベースのバックアップ (差分) タスクの定義] ページで、下向きの矢印をクリックし、[すべてのデータベース] をクリックして、[OK] をクリックします。
ファイルの保存先をディスクにするかテープにするか、配置とリソースに適したバックアップ オプションを指定し、[次へ] をクリックします。
[レポート オプションの選択] ページで、レポート配布オプションを選択し、[次へ] を 2 回クリックします。
[ウィザードの完了] ページで [完了] をクリックします。
SQL Server により、メンテナンス プランが作成され、指定したデータベースが指定した頻度でバックアップされます。
[閉じる] をクリックします。
トランザクション ログのためのメンテナンス プランの作成
メンテナンス プラン ウィザードを使用して、Team Foundation Server の配置で使用されるすべてのデータベースのトランザクション ログ バックアップをスケジュールできます。
重要
SQL Server Express にはメンテナンス プラン ウィザードが含まれていません。 トランザクション ログ バックアップのスケジュールのスクリプトを手動で作成する必要があります。 詳細については、Microsoft Web サイトの「トランザクション ログ バックアップを作成する方法 (Transact-SQL)」のトピックを参照してください。
トランザクション ログ バックアップのためのメンテナンス プランを作成するには
バックアップする対象のデータベースを格納する SQL Server のインスタンスを実行しているサーバーにログオンします。
[スタート] をクリックして [すべてのプログラム] をポイントし、[Microsoft SQL Server 2008] をクリックして、[SQL Server Management Studio] をクリックします。
[サーバーの種類] ボックスの一覧で、[データベース エンジン] をクリックします。
[サーバー名] の一覧と [認証] の一覧で、適切なサーバーと認証スキームをクリックします。
SQL Server のインスタンスに必要な場合は、[ユーザー名] と [パスワード] に、適切なアカウントの資格情報を入力します。
[接続] をクリックします。
SQL Server Management Studio で、[管理] ノードを展開し、[メンテナンス プラン] を右クリックして、[メンテナンス プラン ウィザード] をクリックします。
SQL Server メンテナンス プラン ウィザードの開始ページで、[次へ] をクリックします。
[プランのプロパティを選択] ページが表示されます。
[プロジェクト名] ボックスにメンテナンス プランの名前を入力します。
たとえば、トランザクション ログのバックアップのプランには TfsTransactionLogBackup という名前を指定します。
[プラン全体で単一のスケジュールを使用するか、スケジュールを使用しない] をクリックして、[変更] をクリックします。
[頻度] および [一日のうちの頻度] に、プランのオプションを指定します。
[期間] は既定値の [終了日なし] のままにします。
[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[メンテナンス タスクの選択] ページで、[SQL Server エージェント ジョブの実行]、[データベースのバックアップ (トランザクション ログ)] の各チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
[メンテナンス タスクの順序を選択] ページで、エージェント ジョブがトランザクション ログ バックアップの前に実行されるように順序を変更し、[次へ] をクリックします。
このダイアログ ボックスの詳細については、F1 キーを押してください。 さらに、Microsoft Web サイトの「SQL Server オンライン ブック」のページで「メンテナンス プラン ウィザード」を検索してください。
[SQL Server エージェント ジョブ実行タスクの定義] ページで、テーブルをマークするために作成した定期ジョブのチェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
[データベースのバックアップ (トランザクション ログ) タスクの定義] ページで、下向きの矢印をクリックし、[すべてのデータベース] をクリックして、[OK] をクリックします。
ファイルの保存先をディスクにするかテープにするか、配置とリソースに適したバックアップ オプションを指定し、[次へ] をクリックします。
[レポート オプションの選択] ページで、レポート配布オプションを選択し、[次へ] を 2 回クリックします。
[ウィザードの完了] ページで [完了] をクリックします。
SQL Server により、メンテナンス プランが作成され、指定された頻度に基づき指定したデータベースのトランザクション ログがバックアップされます。
[閉じる] をクリックします。
追加の Lab Management コンポーネントのバックアップ
Team Foundation Server の配置で Visual Studio Lab Management を使用する場合は、 Lab Management で使用するコンピューターとコンポーネントもそれぞれバックアップする必要があります。 仮想マシンのホストと SCVMM ライブラリ サーバーは、別々の物理コンピューターで、既定ではバックアップされません。 バックアップおよび復元のストラテジを計画する際に明確に含める必要があります。 次の表に、Team Foundation Server をバックアップする際にバックアップが必要なコンポーネントを示します。
コンピューター |
コンポーネント |
---|---|
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) 2008 R2 を実行しているサーバー |
|
仮想マシンの物理ホスト |
|
SCVMM ライブラリ サーバー |
|
次の表は、タスクとリンクを示しています。リンクは、Lab Management のインストールに対する追加のコンピューターをバックアップする方法の手順または概念を説明するトピックを示しています。 これらのタスクは表示されている順番で実行し、どのタスクもスキップしないでください。
SCVMM コンポーネントを実行しているコンピューターをバックアップするには、各コンピューターの Backup Operator グループのメンバーであることが必要です。
一般的なタスク |
詳細な説明 |
---|---|
|
参照
その他の技術情報
Managing Data-Tier Servers for Team Foundation Server
Managing Team Foundation Server
Reporting Services の暗号化キーのバックアップ
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
---|---|---|
2011 年 3 月 |
Project Server と統合する配置についての詳細を追加。 |
SP1 機能変更 |
2010 年 10 月 |
ガイダンスを変更して、SharePoint 製品のベスト プラクティスを反映。 |
情報の拡充 |