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CArchive::m_pDocument

CDocument へのこのポインターは、既定では NULL に設定されていますが、CArchive インスタンスのユーザーの必要に応じて、値を変更できます。

CDocument* m_pDocument;

解説

このポインターは、通常、シリアル化プロセスに関する追加情報をシリアル化しているすべてのオブジェクトに伝えるために使用します。 この情報は、シリアル化するドキュメント (CDocument 派生クラス) でポインターを初期化して伝えられます。この場合、ドキュメント内のオブジェクトは、必要に応じてドキュメントにアクセスできます。 このポインターは、シリアル化中、COleClientItem オブジェクトでも使用します。

ユーザーが [ファイル] メニューの [開く] コマンドや [上書き保存] コマンドを使用すると、フレームワークは、シリアル化するドキュメントを m_pDocument に設定します。 ユーザーが [ファイル] メニューの [開く] コマンドや [上書き保存] コマンドを使用する以外で、m_pDocument を明示的に設定する必要があるのは、オブジェクトのリンクと埋め込み (OLE) コンテナー ドキュメントをシリアル化する場合です。 たとえば、クリップボードにコンテナー ドキュメントをシリアル化する場合に、m_pDocument を設定します。

使用例

CFile myFile(_T("My__test__file.dat"), 
   CFile::modeCreate | CFile::modeWrite);
CArchive ar(&myFile, CArchive::store);
CMyDocument mydoc;
ar.m_pDocument = &mydoc;

// Serialize the document to the archive.
if (ar.m_pDocument != NULL)
   ar.m_pDocument->Serialize(ar);                    

必要条件

**ヘッダー:**afx.h

参照

参照

CArchive クラス

階層図

CDocument クラス

COleClientItem クラス

その他の技術情報

CArchive のメンバー