方法: 列挙型を宣言する (Visual Basic)
列挙型を作成するには、クラスまたはモジュールの宣言セクションで Enum ステートメントを使います。 列挙型をメソッド内で宣言することはできません。 適切なレベルのアクセスを指定するには、Private、Protected、Friend、または Public を使用します。
Enum 型には、名前、基になる型、およびフィールドのセットがあり、各フィールドは定数を表します。 名前は、有効な Visual Basic 2005 修飾子である必要があります。 基になる型は、Byte、Short、Long または Integer の整数型のいずれかである必要があります。 Integer が既定値です。 列挙型は常に厳密に型指定され、整数の数値型と互いに置き換えることはできません。
列挙型は、浮動小数点値を持つことはできません。 Option Strict On を使用して、列挙型に浮動小数点値を代入すると、コンパイラ エラーになります。 Option Strict が Off である場合、値が自動的に Enum 型に変換されます。
名前について、および Imports ステートメントを使用して名前の修飾をしなくて済む方法については、「列挙型と名前修飾 (Visual Basic)」を参照してください。
列挙型を宣言するには
それぞれで異なる Enum が宣言されている次のコード例のように、コード アクセス レベル、Enum キーワード、および有効な名前が含まれる宣言を記述します。
Private Enum SampleEnum SampleMember End Enum Public Enum SampleEnum2 SampleMember End Enum Protected Enum SampleEnum3 SampleMember End Enum Friend Enum SampleEnum4 SampleMember End Enum Protected Friend Enum SampleEnum5 SampleMember End Enum
列挙型で定数を定義します。 既定では、列挙型の中の最初の定数は 0 に初期化され、それに続く定数は、それぞれ前の定数に 1 を加えた値に初期化されます。 たとえば、次の列挙型 Days では、Sunday の値は 0、Monday の値は 1、Tuesday の値は 2 になります。
Public Enum Days Sunday Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday Saturday End Enum
代入ステートメントを使うと、列挙型の中の定数に明示的に値を代入できます。 定数には、負の数を含む任意の整数値を代入できます。 たとえば、エラーの状況を表すために、0 よりも小さな値の定数を使うことができます。 次の列挙型では、定数 Invalid に値 –1 が明示的に代入されます。また、定数 Sunday に、値 0 が代入されます。 これは列挙型の最初の定数であるため、Saturday も値 0 に初期化されます。 Monday の値は 1 です (Sunday の値よりも 1 つ多い)。また、Tuesday の値は 2、のように続きます。
Public Enum WorkDays Saturday Sunday = 0 Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday Invalid = -1 End Enum
このコードの例は、IntelliSense コード スニペットとしても利用できます。 コード スニペット ピッカーでは、これは [Visual Basic Language] にあります。 詳細については、「方法 : IntelliSense コード スニペットを挿入する」を参照してください。
列挙型を明示的な型として宣言するには
次の例に示すように、As 句を使用して列挙型を指定します。
Public Enum MyEnum As Byte Zero One Two End Enum
参照
処理手順
方法: 列挙型のメンバーを参照する (Visual Basic)
方法: 列挙値に関連付けられている文字列を確認する (Visual Basic)