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配列データ

配列リテラルは、JScript の配列を初期化できます。 配列リテラルは JScript の Array オブジェクトを表し、角かっこ ([]) で囲まれたコンマ区切りのリストで表されます。 リストの各要素は、有効な JScript 式か空 (2 つの連続したコンマ) になります。 配列リテラル リストの 1 番目の要素のインデックス番号は 0 です。リストの 2 番目以降の要素は、配列の 2 番目以降の要素に対応します。 配列リテラル リストの要素が空の場合、JScript Array の対応する要素は初期化されず、JScript Array は疎な配列になります

配列データの使用

次の例では、変数 arr は 3 つの要素を持つ配列として初期化されます。

var arr = [1,2,3];

Array リテラル リストに空の要素を使用して、疎な配列を作成できます。 たとえば、次の配列リテラルは要素 0 と要素 4 だけが定義された配列を表します。

var arr = [1,,,,5];

配列リテラルには、他の配列を含む、任意の型のデータを指定できます。 次の配列の配列では、2 番目のサブ配列には文字列と数値データの両方があります。

var cats = [ ["Names", "Beansprout", "Pumpkin", "Max"], ["Ages", 6, 5, 4] ];

JScript の Array オブジェクトは型指定された配列と相互運用されるため、配列リテラルで型指定された配列も初期化できます。ただし、いくつか制限があります。 配列リテラルのデータは、型指定された配列のデータ型に変換できる必要があります。 配列リテラルは多次元の型指定された配列を初期化できませんが、型指定された配列の型指定された配列は初期化できます。 配列リテラルで型指定された配列を初期化する場合は、2 段階の処理が行われます。 まず、配列リテラルは型指定された配列に変換され、型指定された配列の初期化に使用されます。 この変換では、配列リテラルの空の要素は undefined として解釈され、続いてリテラルの要素が型指定された配列の適切なデータ型に変換されます。 次の例では、同一の配列リテラルを使用して、JScript 配列、整数型の配列、および double 型の配列を初期化しています。

var arr = [1,,3];
var arrI : int[] = [1,,3];
var arrD : double[] = [1,,3];
print(arr);   // Displays  1,,3.
print(arrI);  // Displays  1,0,3.
print(arrD);  // Displays  1,NaN,3.

配列リテラルの空の要素は undefined に割り当てられるため、整数型の配列では 0 で表され、double 型の配列では NaN で表されます。

参照

参照

Array オブジェクト

概念

JScript の式

型変換

その他の技術情報

JScript のデータ

データ型 (Visual Studio - JScript)

JScript の配列

組み込みオブジェクト