Visual Basic における型チェック
Visual Basic コンパイラは、データ型を変換するとき、厳密な型指定規則または寛容な型指定規則に基づいて動作します。 厳密な型指定規則が有効な場合、拡大変換だけが暗黙に許可され、縮小変換は明示的に実行する必要があります。 寛容な型指定規則では、拡大変換と縮小変換をすべて暗黙に試行できます。 型変換規則は、オブジェクト型も含めて、すべてのデータ型の変換に適用されます。
型チェック オプションの設定方法
Visual Basic には、型チェックを制御するスイッチが用意されています。 既定では、このスイッチは Off に設定され、コンパイラでは暗黙の縮小変換が許可されます。 このスイッチを On にすると、コンパイラは厳密な型指定規則を適用します。
型チェック スイッチ
型チェック スイッチの On と Off の設定は、次のいずれかの方法で行います。
統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) の [プロパティ] ウィンドウで適切なプロジェクト プロパティを設定する。
コマンド ラインのコンパイラ オプション /optionstrict を指定する。
コードの先頭に Option Strict ステートメントを含める。
Option Strict ステートメントを使用すると、そのステートメントが指定されたソース コード ファイルについては、プロジェクト プロパティやコンパイラ オプションの設定よりも優先されます。 詳細については、「Option Strict ステートメント」を参照してください。
パフォーマンス上の利点
Option Strict を On にすると、事前バインディングを強制できる利点があります。 これにより、パフォーマンスが向上します。
参照
処理手順
参照
概念
Visual Basic での型宣言を省略したプログラミング