Windows Internet Explorer を使用したテストの記録および Firefox を使用した再生
Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 では、Windows Internet Explorer 7 (またはそれ以降のバージョン) を使用して Web サイトまたは Web ベース アプリケーションにおける UI 操作を記録し、Mozilla Firefox ブラウザー バージョン 3.5 および 3.6 を使用してそのテストを再生できます。
ヒント
Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 のインストールが完了した後に、Mozilla Firefox のテスト パッケージを使用する場合は、Mozilla Firefox 用のテスト ヘルパー拡張機能をインストールおよび構成する必要があります。 詳細については 方法: Mozilla Firefox 用のテスト ヘルパー拡張機能をインストールする.
ヒント
既定では、テスト ヘルパー拡張機能インストーラー ファイル (ConfigFFExtension.exe) は、次のパスのいずれかにあります。
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32 ビット コンピューター: %CommonProgramFiles%\microsoft shared\VSTT\10.0\UITestExtensionPackages\ConfigFFExtension.exe
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64 ビット コンピューター: %CommonProgramFiles(x86)%\microsoft shared\VSTT\10.0\UITestExtensionPackages\ConfigFFExtension.exe
ヒント
コード化された UI テストを再生する場合にのみ Firefox ブラウザーを使用できます。 Firefox ブラウザーを使用して Web サイトや Web ベースのアプリケーションでのコード化された UI テストを記録することはできません。
次の種類のテストを使用して、Firefox ブラウザーでコード化された UI テストを再生できます。
コード化された UI テスト: コード化された UI テストと呼ばれるユーザー インターフェイス (UI: User Interface) の自動テストを作成できます。 これらのテストでは、ユーザー インターフェイスの機能テストと、ユーザー インターフェイス コントロールの検証が行われます。 コード化された UI テストを使用して、ユーザー インターフェイスの機能をテストできます。 自動 UI テストは手動テストより迅速に実行されるので、 より頻繁に実行できます。 Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 を使用すると、Web サイトまたは Web ベースのアプリケーションでの UI 操作を記録できます。 Internet Explorer を使用してコード化された UI テストを作成し、Firefox ブラウザーを使用してそのテストを再生できます。
コード化された UI テスト詳細情報:、「自動 UI テストを使用したユーザー インターフェイスのテスト」を参照してください。
手動テスト: アプリケーションをテストするための手動テスト ケースを作成できます。 手動テスト ケースでは、特定のシナリオに必要なすべてのテスト ステップ、および手動テストを実行するために必要なその他の情報について、ドキュメントを作成できます。 これには、手動テスト ケースの添付ファイルも含まれることがあります。 テスト ランナーを使用して手動テスト ケースを実行できるようにするには、手動テスト ケースをテスト計画に追加する必要があります。 計画に手動テスト ケースを追加することにより、テストを実行するたびに結果を保存できます。 Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 を使用して、Web サイトまたは Web ベースのアプリケーションで実行される手動テスト ステップの操作の記録を作成できます。 Internet Explorer を使用してテストを記録し、Firefox ブラウザーを使用してそのテストを再生できます。
手動テスト詳細情報:、「手動テスト ケースの作成」および「テスト ランナーを使用した手動テストの実行」を参照してください。
コード化された UI テストのリモートでの実行
アプリケーションのコード化された UI テストをリモートで実行するには、テストの実行に使用するテスト エージェントまたはテスト コントローラーがインストールされているコンピューターに Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 をインストールする必要があります。 コード化された UI テストの実行方法の詳細については、「方法: テスト エージェントを設定して、デスクトップと対話するテストを実行する」および「自動テストの実行」を参照してください。
チーム ビルドによるコード化された UI テストの作成
チーム ビルドの一部として Silverlight のコード化された UI テストが含まれるテスト プロジェクトをビルド エージェントで作成する場合は、テスト プロジェクトの作成に使用するビルド エージェントがインストールされているコンピューターに Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 をインストールする必要があります。 テストをビルドして実行する方法の詳細については、「方法: アプリケーションのビルド後にスケジュールされているテストを構成および実行する」を参照してください。
複数の Mozilla Firefox バージョンでの再生のサポート
複数のバージョンの Firefox をインストールしていたり、同じバージョンの複数の言語の Firefox をインストールしている可能性があります。 再生時に、再生がサポートされている Firefox のバージョンと言語を選択できます。 Microsoft テスト ランナーを使用して再生を実行すると、コンピューターにインストールされているすべての Firefox バージョンが表示され、ユーザーはその中からバージョンを選択できます。 CodedUITest の場合、BrowserWindow.CurrentBrowser 環境属性を、インストールされているいずれかのバージョンに設定できます。これで、再生用に指定した Firefox が再生時に選択されます。
たとえば、BrowserWindow.CurrentBrowser を "Firefox 3.5.7 (ar)" に設定すると、再生には 3.5.7 のアラビア バージョンの Firefox が使用されます。 CurrentBrowser プロパティを "Firefox" に設定すると、再生にはインストールされている既定のバージョンの Firefox が選択されます。 コンピューターにインストールされているすべての Mozilla Firefox バージョンの名前を確認するには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Mozilla\Mozilla Firefox の下位にあるレジストリ キーを確認し、これらの名前を使用して CurrentBrowser プロパティを設定します。 CodedUITestCurrentBrowser 環境変数を通じて CurrentBrowser プロパティを指定することもできます。 コード化された UI テストでは、この環境変数を読み込んで、CurrentBrowser プロパティそのものをテストの初期化の一部として設定します。 この方法ではコード化された UI テストは変更されないため、再生用のブラウザーを選択する場合はこの方法の方が適しています。 また、この環境変数を使用して再生用のブラウザーを操作できます。
必要条件
Visual Studio 2010 Ultimate、Visual Studio 2010 Premium または Test Professional 2010。
Mozilla Firefox バージョン 3.5 または 3.6 がインストールされ、現在のユーザーを使用して少なくとも 1 回起動している必要があります。
タスク
主なタスク |
関連するトピック |
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注意
Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 のインストールが完了した後に、Mozilla Firefox のテスト パッケージを使用するには、Mozilla Firefox 用のテスト ヘルパー拡張機能をインストールおよび構成する必要があります。テスト ヘルパー拡張機能は、Mozilla Firefox ブラウザーの一部としてインストールする必要があります。
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Mozilla Firefox を使用して手動テストを再生する: 手動テストを実行するときに、Web サイトまたは Web ベースのアプリケーションとのやりとりに Mozilla Firefox ブラウザーを使用するテストを指定できます。 |
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Mozilla Firefox を使用してコード化された UI テストを再生する: コード化された UI テストに環境変数を追加して、Web サイトまたは Web ベースのアプリケーションに対してテストを実行する際、テストで Firefox ブラウザーが使用されるようにすることができます。 |
参照
概念
自動 UI テストを使用したユーザー インターフェイスのテスト