CWnd::OnVScroll
ウィンドウの垂直スクロール バーをクリックしたとき、フレームワークからこのメンバー関数が呼び出されます。
afx_msg void OnVScroll(
UINT nSBCode,
UINT nPos,
CScrollBar* pScrollBar
);
パラメーター
nSBCode
スクロール要求を示すスクロール バーのコードを指定します。 このパラメーターには、次のいずれかの値を指定できます。SB_BOTTOM 一番下までスクロール。
SB_ENDSCROLL スクロール終了。
SB_LINEDOWN 1 行下へスクロール。
SB_LINEUP 1 行上へスクロール。
SB_PAGEDOWN 1 ページ下へスクロール。
SB_PAGEUP 1 ページ上へスクロール。
SB_THUMBPOSITION 絶対位置へスクロール。 現在位置はパラメーター nPos で指定されます。
SB_THUMBTRACK スクロール ボックスを指定位置へドラッグ。 現在位置はパラメーター nPos で指定されます。
SB_TOP 一番上までスクロール。
nPos
スクロール バーのコードが SB_THUMBPOSITION または SB_THUMBTRACK の場合は、スクロール ボックスの現在位置を指定します。それ以外の場合は使いません。 初期スクロール範囲によっては、nPos が負になることもあるので、必要に応じて int にキャストします。pScrollBar
スクロール バー コントロールからメッセージが送られた場合は、コントロールへのポインターになります。 ユーザーがウィンドウのスクロール バーをクリックした場合は、このパラメーターは NULL になります。 このポインターは一時的である場合があるので、後で使用するために保持しておくことはできません。
解説
OnVScroll は、通常、スクロール ボックスがドラッグされているときに、アプリケーションがフィードバックを行うために使用されます。
OnVScroll 関数で CWnd オブジェクトの内容をスクロールする場合は、SetScrollPos メンバー関数を使ってスクロール ボックスの位置をリセットする必要があります。
注意
このメンバー関数は、アプリケーションが Windows メッセージを処理できるようにするためにフレームワークによって呼び出されます。 この関数に渡されるパラメーターの値は、フレームワークがメッセージ受信時に受け取ったパラメーターの値に基づいています。 この関数の基本クラスの実装を呼び出した場合は、関数に渡したパラメーターではなく、メッセージと共に渡されたパラメーター自体が使用されます。
必要条件
**ヘッダー:**afxwin.h