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チュートリアル: Web パフォーマンス テストへのループの追加

このチュートリアルでは、Web パフォーマンス テストに単純なカウンティング ループを追加します。これにより、Web パフォーマンス テスト内の Web 要求がいくつかの反復処理を通じて実行されます。

Web パフォーマンス テストに、特定の条件付き規則およびプロパティが構成されたループのロジックを追加できます。 これにより、1 回の Web パフォーマンス テストの実行に複数の要求を簡単に含めることができます。 詳細については「Web パフォーマンス テストの Web 要求へのループおよび分岐ロジックの追加」を参照してください。

このチュートリアルでは、次のタスクを行います。

  • Web パフォーマンス テストにカウンティング ループを追加するには

  • Web パフォーマンス テストを実行して正常に動作することを検証

必須コンポーネント

このチュートリアルを実行するための要件は次のとおりです。

Unknown List Class

ループの使用に関する考慮事項

ループを Web パフォーマンス テストで使用する場合や、Web パフォーマンス テストを使用するロード テストを使用する場合は、次のような問題が発生する可能性があることを考慮してください。

  • Web パフォーマンス テストをそれ自体で実行する場合、つまり、ロード テスト内で実行しない場合、Web テスト結果全体はメモリに保持されます。 したがって、イテレーションの多いループが含まれている Web パフォーマンス テストは、多くのメモリを消費する場合があります。

  • ロード テストでこの Web パフォーマンス テストを実行する場合に、テストの実行時間が長いと、ロード テストのテスト ミックスに影響を及ぼします。 ロード テスト エンジンは、Web パフォーマンス テストの実行を 1 回のイテレーションとして扱います。 実際に、Web パフォーマンス テストで多くのイテレーションを実行すると、最適なミックスを得ることができません。

一般に、Web パフォーマンス テストのイテレーションは、1 人のユーザーが現場で行うことのモデルとなる必要があります。 ユーザーの中には、1 回のセッションで複数の品を買い物カゴに入れる人がいる可能性もありますが、それによってモデルが損なわれることはありません。 ただし、1 人のユーザーがループを何百回も行う場合は、ループを使用しないことをお勧めします。 その代わりに、ロード エンジンでそのユーザーを何百回もスケジュール設定します。 可能であれば、ループで使用するイテレーションは 10 回未満にしてください。

チュートリアルの準備

このチュートリアルでは、チュートリアル「チュートリアル: Web パフォーマンス テストへのデータ バインドの追加 (CSV ファイル)」で行ったテストの設定 [ローカル (local.testsettings)] への変更を元に戻す必要があります。

テストの設定への変更を元に戻すには

  1. [テスト] メニューの [テスト設定の編集] をポイントし、[ローカル (local.testsettings)] をクリックします。

  2. [テスト設定の構成] ダイアログ ボックスの左ペインで [Web テスト] をクリックし、右ペインで [固定された実行数] をクリックします。 値が 1 に設定されていることを確認します。

  3. [閉じる] をクリックします。

  4. 変更を保存するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。

Web パフォーマンス テストへのループの追加

カウンティング ループの追加

  1. Web パフォーマンス テスト エディターで、ColorsCSV にバインドする「チュートリアル: Web パフォーマンス テストへのデータ バインドの追加 (CSV ファイル)」で変更した要求を探します。 通常は、要求リストの 2 番目のノードになります。

    重要

    この Web アプリケーションでは、Default.aspx ページから Red.aspx ページへの移動にリダイレクトを使用します。 Web パフォーマンス テスト エディターの要求リストでは、目的の要求は Red.aspx ではなく Default.aspx に表示されます。 正しい要求を見つけるには、要求のノードを展開し、[フォーム ポスト パラメーター] フォルダーを展開して、そこに RadioButtonList={{ColorsCSV.ColorsCSV#csv.ColorName}} というエントリがあることを確認します。

  2. Web パフォーマンス テスト エディターで、識別されたノードを右クリックし、[ループの挿入] をクリックします。

    [条件付き規則と項目をループに追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. ダイアログ ボックスの左側にある [規則の選択] リストで、[カウンティング ループ] をクリックします。

  4. ダイアログ ボックスの右側にある [選択された規則のプロパティ][オプション] ヘッダーで、[イテレーションの最大数] の値を 8 に変更します。

  5. [プロパティ] ヘッダーで、[コンテキスト パラメーター名] プロパティに「Loop Counter」と入力します。

  6. [反復処理回数] の値を 8 に変更します。

  7. [OK] をクリックします。

  8. Web パフォーマンス テスト エディターで、[Data Sources] ノードを展開して、[ColorsCSV] ノードを展開します。さらに [Tables] ノードを展開して、[ColorsCSV#csv] ノードを選択します。

  9. [プロパティ] ウィンドウで、[アクセス方法] の値を [ランダム] に変更します。

Web パフォーマンス テストを実行してループが正常に動作することを検証

カウンティング ループを検証するには

  1. Web パフォーマンス テスト エディター[テストの実行] をクリックして Web パフォーマンス テストを開始し、Web パフォーマンス テスト結果ビューアーを表示します。

  2. Web パフォーマンス テスト結果ビューアーには、カウンティング ループを追加した Web 要求の 8 つのループの反復処理が表示されます。 これらの反復処理では、赤色または緑色の ASP ページがランダムに選択されます。

    注意

    すべてのループの反復処理を表示するには、Web パフォーマンス テスト結果ビューアー内で必要に応じてスクロールします。

    注意

    テスト内のエラーの原因は、応答 URL 検証規則です。この URL が、記録されている URL と一致していません。 このエラーを取り除くには、Web パフォーマンス テスト エディター[検証規則] ノードの下にある [応答 URL] 検証規則を削除します。 詳細については、「Web パフォーマンス テストでの検証規則と抽出ルールの使用」を参照してください。

参照

処理手順

方法: 検証規則を Web パフォーマンス テストに追加する

その他の技術情報

Web パフォーマンス テストへのデータ ソースのバインド

Web パフォーマンス テストのチュートリアル

Web パフォーマンス テストの Web 要求へのループおよび分岐ロジックの追加

Web パフォーマンス テストの Web 要求へのループおよび分岐ロジックの追加