次の方法で共有


ロード テスト アナライザーを使用したロード テスト結果の分析

ロード テスト アナライザーは、アプリケーションのボトルネックの検出、エラーの特定、改良状況の評価などに役立ちます。 ロード テスト アナライザーを使用して、次の方法でロード テスト結果を分析できます。

  • 実行中にロード テストを監視する。

  • 完了後にロード テストを分析する。

  • 以前のロード テストの結果を表示する。

ロード テストを Visual Studio Ultimate から実行するかコマンド ラインから実行するかに関係なく、また 1 つのコンピューターで実行するかリモート コンピューターで実行するかに関係なく、これらのタスクを実行できます。

注意

また、傾向分析用に複数のレポートを比較するレポートを作成して、関係者と共有することもできます。 詳細については、「テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成」を参照してください。

ロード テストの実行中の分析と完了後の分析との相違点

ロード テストを実行すると、ロード テスト アナライザーが別のタブに表示され、ロード テストの名前とテストの開始時刻も示されます (たとえば [LoadTest1 [12:40 PM]])。 ロード テストの実行中は、パフォーマンス カウンター データの一部がメモリに保持されます。 このデータは、ロード テストの実行中に監視できます。 ロード テストが完了した後で、データベースから取得した完全なデータを分析することができます。 ロード テストの実行中と完了後とでは、表示できるデータに違いがあります。 たとえば、90% および 95% の応答時間データはロード テストが完了するまで計算されません。 また、データの分析に使用できるツールの機能にも一部違いがあります。

ロード テストの実行中は、グラフ ビューとテーブル ビューという 2 つのビューを使用できます。 グラフ ビューでは、収集されたパフォーマンス カウンターをグラフ化できます。 テーブル ビューでは、収集された各テスト、ページ、トランザクション、および要求に関する情報を表示できます。 エラーの一覧のテーブルも表示されます。

既定では、ロード テストの実行が完了すると、概要ビューが表示されます。 ツール バーを使用して、概要、グラフ、テーブル、および詳細の各ビューに切り替えることができます。 通常の Visual Studio ウィンドウと同じ操作方法を使用して、ロード テスト アナライザーをドッキングまたはフローティングに設定することもできます。 完了したロード テスト実行の分析時には、同時に複数のロード テスト アナライザーを開いて、異なるロード テストの実行を比較できます。

ロード テスト アナライザーの包括的な概要については、「ロード テスト アナライザーの概要」を参照してください。

タスク

タスク

関連するトピック

ロード テストの結果へのアクセス: ロード テスト エディターからロード テストを実行すると、ロード テストの結果が自動的に開かれ、実行中のロード テストがロード テスト アナライザーに表示されます。 ロード テストを [テスト ビュー] ウィンドウ、[テスト リスト エディター] ウィンドウ、またはコマンド ラインから実行する場合は、手動でロード テストの結果にアクセスする必要があります。 ロード テストを実行するさまざまな方法の詳細については、「ロード テストの実行」を参照してください。

ロード テストへの分析メモの追加: 分析を行っているときに、ロード テストにコメントを追加できます。 コメントは、ロード テスト結果と共に永続的に保存されます。 入力した説明は、ロード テスト エディターの [ロード テストの結果を開いて管理] ダイアログ ボックスのロード テストに関する [説明] 列にも表示されます。

詳細については、「方法 : ロード テストの結果にアクセスして分析する」を参照してください。

さらに、コメントはロード テスト結果の Excel レポートを作成するときにも表示されます。

詳細については、「テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成」を参照してください。

ロード テストの結果の分析: ロード テストの実行データにアクセスした後、その結果データを分析できます。 テスト結果を迅速に把握するには、ロード テストの概要を表示します。 ロード テストの概要には、主要な結果がわかりやすい形式で簡潔にまとめられています。

ロード テストの概要は印刷できます。 これによって利害関係者に結果を伝えるのが容易になります。

ロード テストの結果の詳細は、結果のグラフとテーブルを使用して分析できます。 これらには、エラー、ページ、要求、SQL トレース、テスト、しきい値、およびトランザクションが含まれます。

ロード テスト結果の仮想ユーザー アクティビティの分析によるパフォーマンス上の問題の特定: 仮想ユーザー アクティビティ チャートを使用して、ロード テスト中に仮想ユーザーが行っているアクティビティを表示できます。 このチャートは、CPU のスパイク、1 秒あたりの要求数のドロップ、およびこれらのスパイクとドロップの際に実行されるテストまたはページを調べるのに役立ちます。

関連するタスク

ロード テストと Web パフォーマンス テストの実行

ロード テストの分析を行う前に、テストを 1 回以上実行する必要があります。 テスト結果は、テストの実行中にリアルタイムで表示できます。

ロード テストの結果リポジトリ内のロード テストの結果の管理

ロード テストを実行すると、ロード テストの実行中に収集されたすべての情報は、ロード テストの結果リポジトリと呼ばれる SQL データベースに保存されます。 ロード テストの結果リポジトリには、パフォーマンス カウンター データおよび記録されたエラーに関するすべての情報が含まれます。

ロード テストの結果をロード テスト エディターで管理するには、[ロード テストの結果を開いて管理] ダイアログ ボックスを使用します。 このダイアログ ボックスでは、ロード テストの結果を表示、インポート、エクスポート、および削除できます。

テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成

Microsoft Excel レポートを作成して、問題の特定や傾向の把握に役立てることができます。 このレポートは、Team Foundation Server へのアクセス権を持たない関係者とも共有できます。

参照

概念

アプリケーションのパフォーマンスおよびストレスのテスト

テスト結果の確認

その他の技術情報

ロード テストと Web パフォーマンス テストの作成と編集

テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成