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仮想環境を使用したテスト

Visual Studio Lab Management では、仮想環境を使用してテスト計画から手動テストまたは自動テストを実行できます。 これにより、環境のすべての仮想マシンに対する既知の状態を使用する環境で、テストを実行できるようになります。 テスト担当者は、既知の状態のクリーンなコンピューターを手動で作成する必要がなくなるため、テストに使用する環境の設定にかかる時間を大幅に削減できます。 また、Lab Management を使用する仮想環境にアプリケーションを配置することもできます。 アプリケーションの配置方法の詳細については、「方法: アプリケーションを仮想環境に配置する」を参照してください。

注意

純粋に物理環境で、またはサードパーティの仮想マシンで構成される物理環境で、手動テストまたは自動テストを実行する場合は、Hyper-V の使用、SCVMM の設定、Lab Management の設定のいずれのタスクも行う必要はありません。 代わりに、物理マシンへのテスト エージェントのインストール、チーム プロジェクト コレクションへのテスト コントローラーの登録、およびそのテスト コントローラーを使用するテスト エージェントの設定を行うだけで済みます。 その後、Microsoft テスト マネージャーのラボ センターを使用して新しい物理環境を作成します。 物理環境を作成してテストを実行する手順については、「テストで使用する物理環境の作成」を参照してください。

テスト計画からこれらのテストのうち 1 つ以上を実行するときに、テスト結果を Team Foundation Server のチーム プロジェクトに保存できます。 これで、テスト計画から実行する自動テストの進行状況と手動テストの進行状況の両方を参照できるようになります。

仮想環境を使用して手動テストを実行するには、Microsoft テスト マネージャー を使用して手動テストを行う仮想環境とテストの設定をテスト計画に追加したうえで、テスト計画からテストを実行します (次の図を参照)。 その後、テスト計画からテスト結果を確認できます。

手動テストの実行

注意

[テストの実行] ビューで [オプションを指定して実行] を選択することで、テストの実行時に使用する仮想環境とテストの設定を選択することもできます。

手動テストの実行時にアプリケーションでバグを発見した場合は、仮想環境のスナップショットを取得できます。開発者は、このスナップショットを使用して、バグ発見時における環境内のコンピューターの実際の状態への接続を確認できます。 これにより、簡単に再現できるバグを作成できます。

仮想環境を使用して自動テストを実行する場合は、Microsoft Visual Studio 2010 を使用して自動テストとテスト ケースを関連付け、テストの設定を作成して自動テスト用の仮想環境をテスト計画に追加し、Microsoft テスト マネージャー を使用してそれらのテストを実行する必要があります。

Visual Studio Lab Management を使用してビルド処理の一環としてテストを実行するようスケジュールする場合は、Team Foundation ビルドのビルド定義を使用してアプリケーションをビルドするためのワークフローを作成し、そのワークフローを仮想環境に配置して、自動テストを実行します。

タスク

仮想環境を使用してテストを実行するには、次のトピックを参照してください。

タスク

関連するトピック

アプリケーションをビルドするたびにスケジュールされたテストを仮想環境で実行する: Team Foundation ビルドとラボ テンプレートを使用してビルド定義を作成します。このラボ テンプレートでは、アプリケーションをビルドおよび配置した後、テスト計画から自動テストを実行して結果を表示するワークフローを作成するように指定します。 この機能を使用するには、ワークフロー機能を使用できるように仮想環境を設定する必要があります。

仮想環境を使用して手動テストを実行し、再現できるバグを作成する: テスト ランナーを使用してテスト計画から手動テストを実行し、各ステップが成功したか失敗したかを記録します。 テスト結果と、テストの実行時に仮想環境から収集されたすべてのデータは、保存できます。 その方法の 1 つとして、仮想環境のスナップショットを取得する方法があります。 このスナップショットへのリンクを含むバグを送信することにより、開発者がこのスナップショットを使用して、バグ発生時の環境を簡単に再現できるようになります。

手動テストの高速化: 手動テストを実行するときに行う UI 操作を記録できます。 手動テストを再実行するときに、作成した操作の記録を再生してそれらの操作を自動的に実行できます。

仮想環境を使用して自動テストを実行する: まず自動テストをテスト ケースに関連付ける必要があります。 その後、仮想環境を使用して Microsoft テスト マネージャー から自動テストを実行できます。 tcm.exe を使用して、コマンド ラインから自動テストを仮想環境で実行することもできます。

テスト結果を分析する: テストの実行ごとに自動テストのテスト結果を分析できます。 その後、見つかったあらゆる問題のバグを送信できます。

テストの実行方法のカスタマイズ: 独自の診断データ アダプターを作成して、テストの実行時に特定のデータを収集することや、テスト コンピューターに影響を与えることができます。

参照

概念

テストの実行

テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定

その他の技術情報

アプリケーションのライフサイクルでの仮想ラボの使用