SharePoint プロジェクトシステムの拡張

[アーティクル]
08/09/2011

Visual Studio 2010 には、開発者が SharePoint ソリューションの作成に使用できる一連のプロジェクトテンプレートおよび項目テンプレートが用意されています。これらのテンプレートは、さまざまなアプリケーション開発シナリオの要件に対応していますが、開発に必要な機能が常に提供されるとは限りません。そのような場合は、SharePoint プロジェクトシステムを拡張して対処することができます。

SharePoint プロジェクトシステムの概要

SharePoint プロジェクトシステムは、SharePoint プロジェクト項目の基本コンポーネントに基づいています。 SharePoint プロジェクト項目は、リスト定義、Web パーツ、コンテンツタイプなど、単一の SharePoint カスタマイズを表しています。

SharePoint プロジェクトは、1 つまたは複数の SharePoint プロジェクト項目を含む Visual Studio プロジェクトです。また、SharePoint プロジェクトには、配置のためにプロジェクト項目をフィーチャーとパッケージにグループ化する方法を定義したその他のコンポーネントも含まれます。

SharePoint プロジェクト項目と SharePoint プロジェクトの内容の詳細については、「SharePoint プロジェクト項目の項目テンプレートとプロジェクトテンプレートの作成」を参照してください。

SharePoint プロジェクトシステムの拡張方法

SharePoint プロジェクトシステムは、次のような方法で拡張できます。

独自の SharePoint プロジェクト項目の種類を定義し、Visual Studio で新しい項目テンプレートまたはプロジェクトテンプレートに関連付けます。たとえば、カスタム動作またはフィールドを作成するための SharePoint プロジェクト項目の種類を定義できます。詳細については、「SharePoint プロジェクト項目の種類の定義」を参照してください。
Visual Studio に既にインストールされている SharePoint プロジェクト項目の種類を拡張します。たとえば、ソリューションエクスプローラー内のプロジェクト項目に対するショートカットメニュー項目を追加し、開発者がそのメニュー項目をクリックして、プロジェクト項目をカスタマイズできるようにします。詳細については、「SharePoint プロジェクト項目の拡張」を参照してください。
SharePoint プロジェクトを拡張します。たとえば、項目が SharePoint プロジェクトに追加されたり SharePoint プロジェクトから削除されたりした場合に特定のタスクを実行するイベントハンドラーを追加します。詳細については、「SharePoint プロジェクトの拡張」を参照してください。
SharePoint プロジェクト項目と SharePoint プロジェクトのパッケージ化と配置の動作を拡張します。たとえば、プロジェクトの配置時や取り消し時に実行するカスタムの配置手順を作成します。また、Visual Studio によって特定の配置手順が実行されるタイミングで追加のカスタムタスクを実行することもできます。詳細については、「SharePoint のパッケージ化と配置の拡張」を参照してください。

一般的な開発タスク

SharePoint プロジェクトシステムの拡張機能では、次の一般的なタスクを実行できます。

カスタム文字列データをプロジェクト項目と共に、数種類のプロジェクトファイルに保存する。詳細については、「SharePoint プロジェクトシステムの拡張機能におけるデータの保存」を参照してください。
SharePoint プロジェクトシステムのオブジェクトを Visual Studio のオートメーションオブジェクトモデルまたは統合オブジェクトモデルの対応するオブジェクトに変換する。または、その逆。詳細については、「SharePoint プロジェクトシステムと他の Visual Studio プロジェクトの間の型変換」を参照してください。