次の方法で共有

系列とデータ ポイント (グラフ コントロール)

  • [アーティクル]

Chart.Series コレクションには、グラフ コントロール内のすべてのデータ系列 (Series オブジェクト) が含まれます。各系列には次の要素が割り当てられます。

  • グラフの種類 (Series.ChartType プロパティ)

  • グラフ領域 (Series.ChartArea プロパティ)

  • 適用可能な場合、凡例 (Series.Legend プロパティ)

  • X 軸 (Series.XAxisType プロパティ)

  • Y 軸 (Series.XAxisType プロパティ)

各系列には、DataPoint オブジェクトのコレクションが含まれます (Series.Points コレクション プロパティ)。各データ ポイントは次の要素から成ります。

  • X 値 (DataPoint.XValue プロパティ)

  • 1 つまたは複数の Y 値 (DataPoint.YValues プロパティ)

Series オブジェクトおよび DataPoint オブジェクトには、ラベル、マーカー、および空のポイントに関する外観プロパティが含まれます。詳細については、「グラフの外観 (グラフ コントロール)」を参照してください。

系列でこれらのプロパティを設定すると、系列内のすべてのデータ ポイントは同じ設定を継承します。特定のデータ ポイントのプロパティを設定すると、系列の設定よりも優先されます。

実行時の系列およびデータの追加

実行時にグラフ コントロールへ系列を追加するには、Chart.Series コレクション プロパティで Add メソッドを使用します。実行時に系列へデータ ポイントを追加するには、Series.Points コレクション プロパティで Add、AddXY、および AddY の各メソッドを使用します。

次のコードでは、グラフのピクチャに縦棒型の系列を追加し、データ ポイントを追加し、ChartArea1 に描画します。

Chart1.Series.Add("Series2")
Chart1.Series("Series2").ChartType = SeriesChartType.Column
Chart1.Series("Series2").Points.AddY(20)
Chart1.Series("Series2").ChartArea = "ChartArea1"

Chart1.Series.Add("Series2");
Chart1.Series["Series2"].ChartType = SeriesChartType.Column;
Chart1.Series["Series2"].Points.AddY(20);
Chart1.Series["Series2"].ChartArea = "ChartArea1";

グラフ領域への複数系列の描画

複数系列を同じグラフ領域に割り当てると、すべての系列の描画が試行されます。このとき、次の技術が使用されます。

  • スタック
    積み上げることができるグラフの種類の系列は、他の系列の上に積み上げられます。たとえば、積み上げ横棒グラフなどです。

  • クラスター
    並べて描画できる系列は、並べて描画されます。たとえば、横棒グラフなどです。

  • オーバーラップ
    積み上げまたはクラスター化できないグラフの種類を持つ系列の場合、Chart.Series コレクションのインデックス順に従って、重ねて描画されます。インデックス 0 の系列が最初に描画され、次にインデックス 1 の系列が重ねられ、同様に以降の系列が順番に重ねられます。

注意注

円形のグラフ、ピラミッド グラフ、およびじょうごグラフの種類は、1 つのグラフ領域あたり 1 つの系列のみ使用できます。その他すべてのグラフは、互換性のあるグラフの種類とのみ同時に描画できます。詳細については、「グラフの種類」を参照してください。

複数の系列を描画するとき、オーバーラップを適切にするには、Chart.Series コレクションで、最前面に表示する系列を他の系列よりも大きなインデックス番号に指定します。

X 値のインデックス指定

プロット エリアで系列の X 値にインデックスを指定できます。既定で、X 値の昇順で系列が描画されます。Series.IsXValueIndexed プロパティを true に設定すると、グラフ コントロールでは Series.Points コレクション プロパティのデータ ポイントのインデックス順序が使用されます。

系列の X 値が重要ではなく、X 値のギャップに応じて描画データにギャップを表示しない場合、この方法が有効です。

注意注

Series.IsXValueIndexed プロパティを true に設定すると、同じグラフ領域および X 軸 (主軸または第 2 軸) に割り当てられるすべての系列にインデックスが指定されます。系列は整列しておく必要があります。そうしないと、グラフ コントロールによって例外がスローされます。詳細については、「データの整列」を参照してください。

キーワードの使用

系列またはデータ ポイントのラベル、凡例、およびツールヒント (Series.Tooltip プロパティなど) には、キーワードを使用できます。キーワードの詳細については、「キーワード」を参照してください。

カスタム プロパティの使用

系列に選択するグラフの種類に応じて、特定のカスタム プロパティにアクセスしてデータ系列の描画方法をカスタマイズできます。そのために、Series オブジェクトまたは DataPoint オブジェクトで CustomProperties プロパティを使用します。詳細については、「カスタム プロパティ」を参照してください。

関連項目

参照

System.Windows.Forms.DataVisualization.Charting

System.Web.UI.DataVisualization.Charting

その他の技術情報

グラフ コントロールの使用

グラフ領域