誤差範囲グラフ (グラフ コントロール)
誤差範囲グラフは、グラフ内に表示されるデータに関する統計情報を表示するときに使用される、マーカー付きの折れ線で構成されます。誤差範囲グラフの系列には 3 つの Y 値があります。これらの値は各ポイントに手動で割り当てることができますが、多くの場合、他の系列に含まれるデータから値が計算されます。Y 値の配列内の位置はそれぞれ誤差範囲の値を示すため、Y 値の順序は重要です。
グラフの特性
SeriesChartType 値 |
SeriesChartType.ErrorBar |
ポイントあたりの Y 値の数 |
3 (下の表を参照してください)。 |
系列の数 |
1 |
マーカーのサポート |
有効 |
組み合わせて使用できないグラフ |
|
カスタム属性 |
DrawSideBySide、ErrorBarCenterMarkerStyle、ErrorBarSeries、ErrorBarStyle、ErrorBarType、MaxPixelPointWidth、MinPixelPointWidth、PixelPointDepth、PixelPointGapDepth、PixelPointWidth、PointWidth |
誤差範囲の系列では 3 つの Y 値を使用します。個々の Y 値はグラフ上のポイントを示すため、Y 値の順序は重要です。
Y 値のインデックス |
説明 |
---|---|
0 |
中央または平均のポイント値。 |
1 |
下限のエラー値。 |
2 |
上限のエラー値。 |
説明
既定では、誤差範囲グラフに下限のエラーおよび上限のエラーの両方が表示されます。エラー ポイントの 1 つのみを表示するには、ErrorBarStyle カスタム属性を使用します。
DataPoint.MarkerStyle プロパティは誤差範囲マーカーに適用されます。一方、ErrorBarCenterMarkerStyle は中央の値のマーカーに適用されます。既定では、マーカーは設定されません。また、上限および下限のエラー値は水平の線で、誤差範囲グラフに水平の線として表示されます。
他の系列からのエラー値の計算
ほとんどの場合、誤差範囲グラフのデータ ポイント値は、他の系列に存在するデータに式を適用して計算されます。この場合、ErrorBarSeries カスタム属性を使用して誤差範囲グラフを他の既存の系列にアタッチし、ErrorBarType カスタム属性を使用してエラー値を計算する式を定義します。また、この方法で、任意の系列の誤差範囲をデザイン時でも表示できます。次の手順を実行します。
使用する Series オブジェクトの名前に ErrorBarSeries を設定するか、"<名前>:Y<インデックス>" という形式で Y 値のインデックスと共に指定します。
Y 値のインデックスなしでデータ系列を指定すると、既定で各データ ポイントの最初の Y 値がグラフに使用されます。
"<式の名前>(<パラメーター 1>, <パラメーター 2>, …)" という形式で、ErrorBarType カスタム属性に式を割り当てます。使用できる式については次の表を参照してください。
![]() |
---|
これらの式は、「式」で説明されている財務に関する式や統計式と同じではありません。 |
式の名前 |
パラメーター |
説明 |
---|---|---|
Fixed Value |
必須 |
中央の値と固定値の差として許容誤差を計算します。 |
Percentage |
省略可能 |
中央の値の比率として許容誤差を計算します。このパラメーターを指定しない場合、10% の許容誤差が使用されます。 |
StandardDeviation |
省略可能 |
エラー値は、許容誤差の系列に含まれる中央の値に標準偏差の計算を適用して決定されます。このパラメーターを指定しない場合、1 の標準偏差値が使用されます。 |
StandardError |
省略可能 |
エラー値は、誤差範囲の系列に含まれる中央の値に標準誤差の計算を適用して決定されます。このパラメーターを指定しない場合、標準誤差値 1 が使用されます。 |
使用例
次のコードは、標準偏差の計算を Price データ系列に適用して、系列の 3 番目の Y 値 (Y2) 誤差範囲グラフを適用する方法の例です。
Chart1.Series("Series1")("ErrorBarSeries")="Price:Y2"
Chart1.Series("Series1")("ErrorBarType")="StandardDeviation()"
Chart1.Series["Series1"]["ErrorBarSeries"]="Price:Y2";
Chart1.Series["Series1"]["ErrorBarType"]=" StandardDeviation()";
関連項目
参照
System.Windows.Forms.DataVisualization.Charting
System.Web.UI.DataVisualization.Charting