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注釈 (グラフ コントロール)

Chart.Annotations コレクション プロパティには、グラフ コントロールのすべての注釈 (Annotation オブジェクト) が含まれます。コレクションにはさまざまな種類の注釈を追加できます。注釈は、データ ポイントを説明するグラフのピクチャのコメントとして有効です。また、カスタムの形状 (PolylineAnnotationPolygonAnntation、または AnnotationGroup) を描画する注釈も使用できます。

注意

3D グラフ領域内に注釈を使用する場合は制限があります。詳細については、「3D グラフ」を参照してください。

注釈には、次のようにさまざまな種類があります。

  • 形状のみ (LineAnnotation など)

  • テキストのみ (TextAnnotation など)

  • テキストと形状 (EllipseAnnotation など)

  • グループ (AnnotationGroup など)

実行時の注釈の追加

実行時に注釈をグラフ コントロールに追加するには、Chart.Annotations オブジェクトで Add メソッドを使用します。次のコードは、グラフ コントロールに LineAnnotation を追加する方法の例です。

Imports System.Web.UI.DataVisualization.Charting
...
Dim myLine as LineAnnotation  = New LineAnnotation()
myLine.Name = "myLine"
myLine.X = 3
myLine.Y = 3
Chart1.Annotations.Add(myLine)
using System.Web.UI.DataVisualization.Charting;
...
LineAnnotation myLine = new LineAnnotation(); 
myLine.Name = "myLine"; 
myLine.X = 3;
myLine.Y = 3;
Chart1.Annotations.Add(myLine);

注釈の位置指定

注釈の位置は、次の方法で指定します。

  • Annotation.X プロパティおよび Annotation.Y プロパティを使用して、グラフのピクチャで任意の場所を指定します。

  • Annotation.AnchorX プロパティおよび Annotation.AnchorY プロパティを使用して、グラフのピクチャ内に固定し、スマート ラベルを使用して、他のラベルの周りに自動的に配置します。詳細については、「ラベル」を参照してください。

  • 注釈の X 座標と Y 座標をプロット エリアの X 軸と Y 軸に固定します。この場合、使用する軸に Annotation.AxisX プロパティと Annotation.AxisY プロパティを設定し、次に Annotation.AnchorX プロパティと Annotation.AnchorY プロパティを指定します。

    次のコードでは、主軸の X 軸と Y 軸を使用して、プロット エリアの軸座標 (1,20) に注釈を配置します。

    Chart1.Annotations(0).AxisX = Chart1.ChartAreas(0).AxisX;
    Chart1.Annotations(0).AxisY = Chart1.ChartAreas(0).AxisY;
    Chart1.Annotations(0).AnchorX = 1;
    Chart1.Annotations(0).AnchorY = 20;
    
    Chart1.Annotations[0].AxisX = Chart1.ChartAreas[0].AxisX;
    Chart1.Annotations[0].AxisY = Chart1.ChartAreas[0].AxisY;
    Chart1.Annotations[0].AnchorX = 1;
    Chart1.Annotations[0].AnchorY = 20;
    
  • Annotation.AnchorDataPoint プロパティを使用して、データ ポイントに注釈を固定します。

    次のコードでは、最初の系列の 2 番目のデータ ポイントに注釈を固定します。

    Chart1.Annotations(0).AnchorDataPoint = Chart1.Series(0).Points(1)
    
    Chart1.Annotations[0].AnchorDataPoint = Chart1.Series[0].Points[1];
    
    注意

    データ ポイントに注釈を固定する場合、注釈の TextTooltipUrl、および MapAreaAttributes の各プロパティに、データ ポイントのキーワードを使用できます。詳細については、「キーワード」を参照してください。

注釈のサイズ指定

注釈のサイズは、次の方法で指定します。

  • デザイン時は Annotation.Width および Annotation.Height を使用します。

  • 実行時は Annotation.Right および Annotation.Bottom を使用します。

関連項目

参照

System.Windows.Forms.DataVisualization.Charting

System.Web.UI.DataVisualization.Charting

その他の技術情報

グラフ要素