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グラフ イメージの表示 (グラフ コントロール)

ASP.NET のグラフ コントロールの場合、グラフ コントロールでグラフ イメージを表示する方法を定義できます。この場合、RenderType プロパティを使用します。使用可能なオプションは次の 3 つです。

イメージ タグ オプション

既定で、ASP.NET のグラフ コントロールでは、この方法を使用してグラフ イメージを表示します。これは最も単純な表示方法です。表示されたグラフ イメージはメモリまたは一時ファイルにキャッシュされます。そのため、頻繁にアクセスされる静的なデータおよび外観を持つグラフの場合、パフォーマンスが改善されます。

使用法

RenderType プロパティを ImageTag に設定します。表示されたイメージを管理する方法を指定できます。詳細については、「イメージ ファイルの管理」を参照してください。

BinaryStreaming オプション

このオプションを使用すると、グラフ イメージはサーバーに保存されることなく、クライアントに直接ストリーム転送されます。要求された場合、ASP.NET ページは静的イメージのように動作するため、ASP.NET ページを HTML の <img> タグに配置できます。たとえば、次のように指定します。

<img src="DetailedChart.aspx" />

データや外観が頻繁に変わる場合や、サーバー クラスターが使用される場合、このオプションを使用するとパフォーマンスが改善されます。ただし、次のようなデメリットがあります。

  • イメージのキャッシュ処理がありません。

  • AJAX 機能または対話機能をサポートしていません。対話機能を使用するには、このオプションと共に ImageMap オプションを使用する必要があります。

  • 同じソース ファイルで、グラフ コントロールを他の HTML 要素と共有することはできません。

使用法

このオプションを使用すると、グラフ コントロールを含む ASP.NET には次の要素のみを含める必要があります。

  • @ Page ディレクティブ

  • <asp.Chart> 要素

  • 任意のランタイム コード

次のコードは、バイナリ ストリーム転送されたグラフ コントロールを含む ASP.NET を表示する例です。

<%@ Page Language="C#" AutoEventWireup="true" CodeBehind="Default.aspx.cs" Inherits="_Default" %>
<asp:Chart ID="Chart2" runat="server" RenderType="BinaryStreaming">
   <series>
      <asp:Series Name="Series1" ChartArea="ChartArea1">
         <Points>
            <asp:DataPoint YValues="4" />
            <asp:DataPoint YValues="5" />
         </Points>
      </asp:Series>
   </series>
   <chartareas>
      <asp:ChartArea Name="ChartArea1" />
   </chartareas>
</asp:Chart>

ImageMap オプション

この方法は、対話機能と共に BinaryStreaming オプションを使用する場合に使用されます。このオプションでは、次の 2 つの ASP.NET ページを使用します。

  • 最初のページには、バイナリ ストリーム転送されたグラフが含まれます。このページでは、グラフ コントロールの RenderType プロパティの BinaryStreaming オプションを使用します。

  • 2 番目のページでは、バイナリ ストリーム転送されたグラフを要求し、ストリーム転送されたグラフ イメージにマップ領域を適用します。

使用法

ImageMap オプションについて ASP.NET ページをセットアップするには

  1. グラフ コントロールで BinaryStreaming オプションを使用して、最初のページを作成します。

  2. 最初のページでは、系列のツールヒントなど、完全にカスタマイズした対話的なグラフを作成する場合と同様に、データ、外観、および対話の各プロパティをすべて設定します。また、最初のページ、またはその分離コード ファイルにランタイム コードを追加します。

  3. 最初のページからグラフ コントロールをコピーして、2 番目のページに貼り付けます。

  4. 最初のページのランタイム コードをすべてコピーし、2 番目のページまたはその分離コード ファイルに貼り付けます。

  5. 2 番目のページで、グラフ コントロールの RenderType プロパティを ImageMap に、ImageLocation プロパティを最初のページの場所に設定します。

    注意

    ストリーム転送されたイメージとイメージ マップが同期するように、グラフ コントロールのデータや外観のプロパティだけでなく、ランタイム コードも 2 つの ASP.NET ページで同じにする必要があります。

関連項目

その他の技術情報

高度なトピック