テスト計画の使用によるテスト作業の定義

アプローチに応じてテスト作業の計画を作成するために、Visual Studio 2010 Ultimate または Visual Studio Test Professional から Microsoft テスト マネージャーの [テスト センター] を使用できます。 テスト対象を定義するテスト計画を作成しておくと、テストの進行状況を調査できます。 テスト計画の複雑さは、テスト アプローチに応じて決まります。 アジャイル方式を使用する場合は、スプリントごとにテスト計画を作成できます。 各スプリントのユーザー ストーリーをテスト計画に追加し、これらのユーザー ストーリーのテスト ケースを作成できます。 別のアプローチを使用する場合は、特定のマイルストーンごとにテスト計画を作成できます。

Microsoft テスト マネージャー を使用すると、次の図に示すように、3 つの重要なタスクを実行できます。

必要に応じて、テスト ケースをグループ化するために、テスト計画内でテスト スイートを作成できます。 テスト計画内でスイートを作成するための要件を追加することもできます。スイートにはこの要件にリンクされるすべてのテスト ケースが含まれます。 品質管理のために、対象となるテスト計画に既定の構成セットを割り当てることができます。 構成ごとに、それぞれのテストが成功したかどうか、および実行する残りのテスト数を表示できます。 次の図は、テスト計画の一部である主要なコンポーネントを示しています。

テスト方法の詳細については、「早期および頻繁なテスト」を参照してください。

タスク

テスト作業の計画を作成するには、次のトピックを参照してください。

タスク	関連するトピック
テスト計画の作成に使用するチーム プロジェクトの選択: テスト計画を特定のチーム プロジェクトに追加します。 チーム プロジェクトには、テスト計画、テスト スイート、およびテスト ケースの情報が格納されます。 通常、テスト対象のアプリケーションのための要件に使用されるのはチーム プロジェクトです。	方法: Microsoft テスト マネージャーからチーム プロジェクトに初めて接続する 方法: Microsoft テスト マネージャーから別のチーム プロジェクトに切り替える
テストの実行方法の計画に対する構成マトリックスの準備: テストの実行に使用するソフトウェアやハードウェアを定義するためのテスト構成を作成できます。 テスト計画に対して既定の構成を指定して、どのテストをどの構成で実行するかを指定できます。	テスト構成の使用によるテスト マトリックスの定義
テストで必要な環境の準備: テストの実行のために設定する環境を準備できます。 準備できる環境は、物理環境または仮想環境です。	テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定
計画の作成: テストの計画を作成し、既定の構成として使用するテスト構成を追加する必要があります。	テスト計画およびテスト スイートの作成に関するガイダンス 方法: テスト計画を作成する 方法: 他のテスト計画を使用する
計画へのテスト スイートおよびテスト ケースの追加: テスト スイートを作成して、テスト ケースをグループ化できます。 要件またはユーザー ストーリーに基づいてテスト スイートを作成できます。 テスト スイートは、既存のテスト ケースを選択するか、または新しいテスト ケースを追加することによって作成することもできます。 その後、これらのテスト ケースに手動テスト ステップを追加できます。 また、自動テストをテスト ケースに関連付けると、テスト計画から自動テストを実行できます。	テスト計画およびテスト スイートの作成に関するガイダンス テスト スイートを使用したテスト ケースの整理 方法: テスト ケースをテスト スイートに追加する 手動テスト ケースの作成 自動テストの作成
別のテスト計画からのテスト スイートのインポート: 現在のテスト計画で、別のテスト計画と同じテスト スイートが必要な場合は、そのテスト スイートをインポートできます。	方法: 別のテスト計画からのテスト スイートのコピー
テストを実行する担当者の割り当て: テスト計画内のテストを、チーム内の特定のテスト担当者に割り当てることができます。 既定では、テストはテスト ケースの所有者に割り当てられます。 この割り当ては変更できます。	方法: テスト計画内のテストを実行する担当者を割り当てる
テストの実行方法の設定: テストの設定を使用してテスト計画からテストを実行する方法を定義できます。 テストをローカルで実行し、情報をリモートで収集するか、または自動テストをリモートで実行できます。	方法: テスト計画のテスト設定を作成する 手動テストのテスト設定の作成 テスト計画の一部としての自動テストのテスト設定の作成
チーム プロジェクトの別のテスト計画への接続: 使用する特定のテスト計画を見つけるために、チーム プロジェクトのすべてのテスト計画を表示できます。 特定のテスト計画に接続するための URL を作成することもできます。 さらに、この URL をチームで共有できます。	方法: 他のテスト計画を使用する 方法: URL を使用してテスト計画を切り替える

関連するタスク

テストの実行

作成したテストを実行して、その結果を記録できます。

テスト計画のテスト進行状況のレポート

テストの進行状況をテスト計画と比較し、テスト結果を確認できます。

Microsoft テスト マネージャーのキーボード ショートカット

ショートカット キーを使用すると、Microsoft テスト マネージャーのタスクをすばやく実行できます。

テスト計画の確認

テスト計画の作成後、テスト ケースがアプリケーションの主要な機能をカバーしていることを確認するために、テスト計画のレビューが必要になることがあります。 これを行うには、作成した Microsoft Word ドキュメントを使用すると簡単に実行できる場合があります。 Test Scribe power tool (Test Scribe のパワー ツール) を使用すると、テスト計画から Word 文書を作成できます。 この Word 文書を使用すると、各テスト ケースを開かなくてもだれでもテスト計画のテスト ケースをレビューできます。

参照

処理手順

Microsoft テスト マネージャーを使用した手動テストのクイック スタート ガイド

概念

アプリケーションのテスト

新しいテスト作業の管理