方法 : Windows フォーム上のタブ オーダーを設定する
タブ オーダーとは、ユーザーが Tab キーを押して、コントロール間でフォーカスを移動する順序です。 フォームごとに、独自のタブ オーダーを設定できます。 既定では、タブ オーダーはコントロールを作成した順序と同じになります。 タブ オーダーの番号は 0 から始まります。
注意
実際に画面に表示されるダイアログ ボックスとメニュー コマンドは、アクティブな設定またはエディションによっては、ヘルプの説明と異なる場合があります。 設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「設定の操作」を参照してください。
コントロールのタブ オーダーを設定するには
[表示] メニューの [タブ オーダー] をクリックします。
フォームのタブ オーダーの選択モードが有効になります。 各コントロールの左上端に、TabIndex プロパティを表す数字が表示されます。
コントロールを順にクリックして、タブ オーダーを設定します。
注意
タブ オーダーにおけるコントロールの位置は、0 以上の任意の値に設定できます。 重複が発生した場合は、2 つのコントロールの z オーダーが評価され、手前に表示されるコントロールに対して先にタブの移動が行われます。 (z オーダーは、コントロールの視覚的な階層構造であり、フォームの z 軸 (奥行) に沿ってフォームに描かれます。 z オーダーによって、どのコントロールを手前に表示するかを決定します)。 z オーダーの詳細については、「Windows フォームのオブジェクトの階層構造」を参照してください。
設定が終わると、[表示] メニューの [タブ オーダー] をもう一度クリックして、タブ オーダー モードを終了します。
注意
フォーカスを設定できないコントロールは、無効になったコントロールや表示されないコントロールと同様に、TabIndex プロパティが設定されておらず、タブ オーダーに含まれません。 ユーザーが Tab キーを押すと、タブ オーダーに含まれないコントロールはスキップされます。
[プロパティ] ウィンドウで、TabIndex プロパティを使用してタブ オーダーを設定することもできます。 コントロールの TabIndex プロパティを設定すると、タブ オーダー内のコントロールの位置を指定できます。 既定では、最初に描画されたコントロールの TabIndex 値が 0 で、次のコントロールの TabIndex 値が 1、というように順に続きます。
また、既定では、GroupBox コントロールに、独自の整数の TabIndex 値が設定されています。 GroupBox コントロール自体には、実行時にフォーカスを設定できません。 このため、GroupBox 内の各コントロールには、0.0 の値から始まる独自の 10 進数の TabIndex 値が設定されています。 GroupBox コントロールの TabIndex がインクリメントすると、その中のコントロールの値も同様にインクリメントします。 TabIndex 値を 5 から 6 に変更すると、グループの最初のコントロールの TabIndex 値も自動的に 6.0 に変更され、ほかのコントロールの値も同様に順次変更されます。
また、フォームのさまざまなコントロールから、任意のコントロールのタブ オーダーをスキップできます。 通常、実行時に Tab キーを押すと、タブ オーダー内の各コントロールが選択されます。 TabStop プロパティをオフにすると、フォームのコントロールのタブ オーダーをスキップするように設定できます。
タブ オーダーからコントロールを削除するには
[プロパティ] ウィンドウで、コントロールの TabStop プロパティを false に設定します。
コントロールの TabStop プロパティを false に設定すると、タブ オーダーでのコントロールの順序はそのままですが、Tab キーでコントロールを順番に移動するときにコントロールがスキップされます。
注意
オプション ボタン グループでは、実行時のタブ ストップは 1 回です。 選択したボタン、つまり Checked プロパティを true に設定したボタンの場合、TabStop プロパティが自動的に true に設定されますが、その他のボタンの TabStop プロパティは false に設定されます。 RadioButton コントロールのグループ化の詳細については、「セットとして機能する Windows フォーム RadioButton コントロールのグループ化」を参照してください。