Visual Studio レポート ウィザードを使用したクライアント レポート定義の作成
Visual Studio のツールである Visual Studio レポート ウィザードを使用して、ReportViewer コントロールに関連付けられるクライアント レポート定義 (.rdlc) ファイルを作成できます。このウィザードに従って、レポート定義の作成プロセスを実行します。このウィザードでは、レポート データを指定し、tablix データ領域の行と列にデータを整理して、レイアウト形式を選択し、スタイルを選択します。
レポート ウィザードでは、いくつかの方法で .rdlc ファイルを作成できます。次に例を示します。
既存のプロジェクトまたは Web サイトの場合は、ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトまたは Web サイトを右クリックして [追加] をクリックした後、[新しいアイテム] をクリックします。[インストールされているテンプレート] ペインの [レポート] をクリックします。[インストールされているテンプレート] ペインで、[レポート ウィザード] をクリックし、[追加] をクリックします。レポート ウィザードが開きます。
新しいプロジェクトの場合は、[レポート アプリケーション] テンプレートを選択します。自動的に、レポート ウィザードが開きます。
新しい Web サイトの場合は、[ASP.NET レポート Web サイト] テンプレートを選択します。自動的に、レポート ウィザードが開きます。
ウィザードを完了したら、Visual Studio レポート デザイナーでレポートを変更および拡張できます。
ウィザードの手順
ここでは、レポート ウィザードの各手順について説明します。
データセットのプロパティ
まず、データ ソースに基づいて、使用するデータセットを定義する必要があります。レポート ウィザードでは、Visual Studio プロジェクト内のすべてのデータ ソースおよび関連付けられているデータセットが表示されます。同時に、新しいデータ ソースを作成するオプションも表示されます。[新規作成] をクリックすると、Visual Studio データ ソース構成ウィザードが表示されます。ウィザードの手順に従って、データ ソースを作成します。詳細については、「レポートのデータ ソースの作成」を参照してください。
フィールドの配置
次に、フィールドを行グループ、列グループ、詳細行に配置し、tablix データ領域を作成します。tablix データ領域では、指定された行グループおよび列グループに基づく静的な行と動的な行を使用する、柔軟なグリッド レイアウトでデータが表示されます。厳密な表形式で表示するには、フィールドを [値] ペインにドラッグした後、各フィールドをクリックして、既定で追加される集計関数の選択を解除します。tablix 行グループ領域および列グループ領域の詳細については、SQL Server オンライン ブックの「Understanding Tablix Data Region Areas (Reporting Services)」を参照してください。
レイアウトの選択
次に、レポートのレイアウトをデザインします。ここで、グループ化したデータに総計と小計を追加することができます。グループの上と下のどちらに小計を表示するか、また、グループの展開と折りたたみが可能かどうかを指定できます。
スタイルの選択
最後に、スタイル テンプレートを使用してスタイルをレポートに適用します。
すべての手順が完了すると、レポート デザイナーによりレポートが作成され、Visual Studio プロジェクトに追加されます。
クライアント レポート定義の変更
ウィザードを完了したら、レポート デザイナーでレポートを開き、引き続きレポートをデザインすることができます。たとえば、画像や線などのグラフィック要素を追加したり、グループ化、並べ替え、および条件別可視性を指定する式を変更したり、カスタム コードを追加したりできます。
詳細については、SQL Server オンライン ブックの「Designing and Implementing Reports Using Report Designer (Reporting Services)」を参照してください。