LINQ to XML クラスの概要
このトピックでは、System.Xml.Linq 名前空間内の LINQ to XML クラスの一覧を示し、各クラスについて簡単に説明します。
LINQ to XML クラス
XAttribute クラス
XAttribute は XML 属性を表します。 詳細と例については、「XAttribute クラスの概要」を参照してください。
XCData クラス
XCData は、CDATA テキスト ノードを表します。
XComment クラス
XComment は XML コメントを表します。
XContainer クラス
XContainer は、子ノードを持つ可能性があるすべてのノードの抽象基本クラスです。 XContainer クラスからは次のクラスが派生します。
XDeclaration クラス
XDeclaration は、XML 宣言を表します。 XML 宣言は、ドキュメントの XML バージョンとエンコーディングを宣言するために使用されます。 また、XML 宣言では、XML ドキュメントがスタンドアロンかどうかを指定します。 ドキュメントがスタンドアロンである場合、外部 DTD、または内部サブセットから参照されている外部パラメーター エンティティのいずれかに外部マークアップ宣言がありません。
XDocument クラス
XDocument は、XML ドキュメントを表します。 詳細と例については、「XDocument クラスの概要」を参照してください。
XDocumentType クラス
XDocumentType は、XML ドキュメント型定義 (DTD) を表します。
XElement クラス
XElement は、XML 要素を表します。 詳細と例については、「XElement クラスの概要」を参照してください。
XName クラス
XName は、要素の名前 (XElement) および属性 (XAttribute) を表します。 詳細と例については、「XDocument クラスの概要」を参照してください。
LINQ to XML は、XML 名ができる限り単純になるように設計されています。 XML 名は、複雑であるために、XML の高度な領域として扱われることがよくあります。この複雑さの原因として考えられるのは、開発者がプログラミングで通常使用する名前空間ではなく、名前空間プレフィックスです。 名前空間プレフィックスは、XML を入力するときに必要なキーストロークを減らしたり、XML を読みやすくしたりするために役立ちます。ところが、プレフィックスは完全な XML 名前空間を使用するためのショートカットにすぎないことが多く、必要ではない場合がほとんどです。 LINQ to XML では、すべてのプレフィックスを、対応する XML 名前空間に解決して、XML 名を簡素化しています。 プレフィックスが必要であれば、GetPrefixOfNamespace メソッドを介して使用できます。
必要に応じて名前空間プレフィックスを制御することができます。 XSLT や XAML などの他の XML システムを使用する場合は、状況によって名前空間プレフィックスを制御する必要があります。 たとえば、名前空間プレフィックスを使用し、XSLT スタイルシートに組み込まれている XPath 式がある場合は、XPath 式内で使用しているものと一致する名前空間プレフィックスで XML ドキュメントがシリアル化されるようにする必要があります。
XNamespace クラス
XNamespace は、XElement または XAttribute の名前空間を表します。 名前空間は、XName のコンポーネントです。
XNode クラス
XNode は、XML ツリーのノードを表す抽象クラスです。 XNode クラスからは次のクラスが派生します。
XNodeDocumentOrderComparer クラス
XNodeDocumentOrderComparer には、ノードをドキュメント順で比較する機能が用意されています。
XNodeEqualityComparer クラス
XNodeEqualityComparer には、ノードを値の等価性で比較する機能が用意されています。
XObject クラス
XObject は、XNode および XAttribute の抽象基本クラスです。 このクラスには、注釈およびイベント機能が用意されています。
XObjectChange クラス
XObjectChange は、XObject に対してイベントが生成されるときのイベントの種類を指定します。
XObjectChangeEventArgs クラス
XObjectChangeEventArgs には、Changing イベントおよび Changed イベントのデータが用意されています。
XProcessingInstruction クラス
XProcessingInstruction は、XML 処理命令を表します。 処理命令は、XML を処理するアプリケーションに情報を伝達します。
XText クラス
XText は、テキスト ノードを表します。 このクラスを使用する必要はほとんどありません。 このクラスは、主に混合コンテンツに使用されます。