Debugger インターフェイス
Debugger オブジェクトを使用すると、デバッガーの状態やデバッグ中のプログラムの状態を問い合わせたり、操作したりできます。
名前空間: EnvDTE
アセンブリ: EnvDTE (EnvDTE.dll 内)
構文
'宣言
<GuidAttribute("338FB9A0-BAE5-11D2-8AD1-00C04F79E479")> _
Public Interface Debugger
[GuidAttribute("338FB9A0-BAE5-11D2-8AD1-00C04F79E479")]
public interface Debugger
[GuidAttribute(L"338FB9A0-BAE5-11D2-8AD1-00C04F79E479")]
public interface class Debugger
[<GuidAttribute("338FB9A0-BAE5-11D2-8AD1-00C04F79E479")>]
type Debugger = interface end
public interface Debugger
Debugger 型で公開されるメンバーは以下のとおりです。
プロパティ
名前 | 説明 | |
---|---|---|
AllBreakpointsLastHit | 最後に同時にヒットした、バインドされているブレークポイントのコレクションを取得します。 | |
BreakpointLastHit | 最新のブレークポイント ヒットを取得します。 | |
Breakpoints | ブレークポイントのコレクションを取得します。 | |
CurrentMode | 統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) のコンテキストのデバッガーの現在のモードを取得します。 | |
CurrentProcess | アクティブなプロセスを設定または取得します。 | |
CurrentProgram | アクティブなプログラムを設定または取得します。 | |
CurrentStackFrame | 現在のスタック フレームを設定または取得します。 | |
CurrentThread | デバッグ中の現在のスレッドを設定または取得します。 | |
DebuggedProcesses | 現在デバッグ中のプロセスのリストを取得します。 | |
DTE | トップ レベルの機能拡張オブジェクトを取得します。 | |
HexDisplayMode | 式を 16 進形式と 10 進形式のどちらの形式で出力するかを取得または設定します。 | |
HexInputMode | 式を 16 進形式と 10 進形式のどちらの形式で評価するかを取得または設定します。 | |
Languages | デバッガーがサポートしている言語のリストを取得します。 | |
LastBreakReason | 最後にプログラムが中断されたときの原因を取得します。プログラムが実行中の場合は、DBG_REASON_NONE を返します。 | |
LocalProcesses | このコンピューター上で現在実行されているプロセスのリストを取得します。 | |
Parent | Debugger オブジェクトの直接の親オブジェクトを取得します。 |
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メソッド
名前 | 説明 | |
---|---|---|
Break | 指定されたプロセスの現在の状態を解析するために、そのプロセスの実行を一時中断します。 | |
DetachAll | アタッチされたすべてのプログラムからデタッチします。 | |
ExecuteStatement | 指定されたステートメントを実行します。TreatAsExpression フラグが true の場合、文字列は式として解釈され、出力はコマンド ウィンドウに送られます。 | |
GetExpression | 現在のスタック フレームに基づく式を評価します。式が解析可能でありながら評価できない場合、オブジェクトは返されますが、そのオブジェクトに有効な値は含まれていません。 | |
Go | 現在のステートメントからプログラムを実行します。 | |
RunToCursor | プログラムを、ソース ファイルの現在のカーソル位置まで実行します。 | |
SetNextStatement | 現在のソース ファイルのカーソル位置に従って、次に実行する命令を設定します。 | |
StepInto | 可能な場合は、次の関数呼び出しにステップ インします。 | |
StepOut | 現在の関数からステップ アウトします。 | |
StepOver | 次の関数呼び出しにステップ オーバーします。 | |
Stop | アタッチされたすべてのプロセスのデバッグ、終了、またはデタッチを中断します。 | |
TerminateAll | すべてのプロセスを終了します。 |
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解説
デバッガーは、以下の例に示すように、Debugger プロパティを使用して DTE オブジェクトを通じて利用できます。 各開発環境で 1 つのデバッガー オブジェクトを利用できます。
例
Debugger オブジェクトの使用方法を次の例に示します。
Imports EnvDTE
Imports System.Diagnostics
Public Module Module1
' This function returns true if the debugger is actively debugging.
Function IsDebugging() As Boolean
Dim debugger As EnvDTE.Debugger
debugger = DTE.Debugger
If (debugger Is Nothing) Then
MsgBox("Debugger doesn't exist! Fatal error.")
IsDebugging = false
Else
IsDebugging = (debugger.CurrentMode <> dbgDebugMode.dbgDesignMode)
End If
End Function
End Module
// The following small C++ program can be run from the command line.
// It detects whether an instance of Visual Studio is currently
// running,and if so, prints a message stating whether its debugger
// is actively debugging.
#include <stdio.h>
#import "dte.olb" raw_interfaces_only named_guids
using namespace EnvDTE;
int main(void)
{
int nRet = 0;
CoInitialize(NULL);
IUnknownPtr pUnk;
GetActiveObject(CLSID_DTE, NULL, &pUnk);
if (pUnk == NULL) {
printf ("No instance of Visual Studio is running.\n");
}
else {
_DTEPtr pDTE = pUnk;
if (pDTE) {
DebuggerPtr pDebugger;
if (SUCCEEDED(pDTE->get_Debugger(&pDebugger)) && pDebugger != NULL){
dbgDebugMode mode;
if (SUCCEEDED(pDebugger->get_CurrentMode(&mode))) {
if (mode != dbgDesignMode) {
printf("Debugger is active.\n");
nRet = 1;
}
else {
printf("Debugger is not active.\n");
}
}
}
}
}
CoUninitialize();
return nRet;
}