CView::OnScroll

[アーティクル]
08/09/2011

スクロールできるかどうかを調べるために、フレームワークが呼び出します。

virtual BOOL OnScroll(
   UINT nScrollCode,
   UINT nPos,
   BOOL bDoScroll = TRUE 
);

パラメーター

nScrollCode
ユーザーのスクロール要求を示すスクロールバーコード。このパラメーターは、2 つの部分で構成されます。スクロールが発生の水平方向のタイプを確認し、下位バイト、および垂直方向にスクロールが発生の種類高位のバイト:
- SB_BOTTOM 一番下までスクロールします。
- SB_LINEDOWN 1 行下へスクロールします。
- SB_LINEUP 1 行上へスクロールします。
- SB_PAGEDOWN 1 ページ下へスクロールします。
- SB_PAGEUP 1 ページ上へスクロールします。
- SB_THUMBTRACK 指定位置へスクロールボックスをスクロールします。現在位置は、nPos で指定します。
- SB_TOP 一番上までスクロールします。
nPos
スクロールバーコードが SB_THUMBTRACK のときは、スクロールボックスの現在位置を保持します。それ以外の場合は使用しません。初期スクロール範囲によっては、nPos が負になることもあるので、必要に応じて int にキャストします。
bDoScroll
指定したスクロール動作を実際に行うかどうかを決定します。 TRUE のときはスクロールが実行され、FALSE のときはスクロールされません。

戻り値

bDoScroll が TRUE でビューが実際にスクロールされた場合は、0 以外を返します。スクロールされなかった場合は、0 を返します。 bDoScroll が FALSE の場合は、実際にスクロールが行われていなくても、bDoScroll が TRUE だった場合に返される値を返します。

解説

場合によっては、ビューがスクロールバーメッセージを受け取ったときに、フレームワークはパラメーター bDoScroll に TRUE を設定してこの関数を呼び出します。この場合には、実際にビューをスクロールする必要があります。その他の場合には、実際にスクロールが発生する前で、OLE アイテムがドロップターゲットの自動スクロール領域に最初にドラッグされたときに、フレームワークはパラメーター bDoScroll に FALSE を設定してこの関数を呼び出します。この場合には、実際にビューをスクロールしないでください。